【技術革新】大型赤外線レンズの量産製造技術を開発 - セキュリティと自動運転の未来を支える ブレークスルー

2025年4月17日(木)10時17分 PR TIMES

高い技術的障壁を突破し、直径50mmの大型カルコゲナイドガラスレンズの成形に成功

株式会社東海エンジニアリングサービス(以下、TES)は、セキュリティ・監視システムや自動運転技術に不可欠な大型赤外線レンズの画期的な製造技術を開発しました。従来は技術的限界とされてきた直径40mm以上のカルコゲナイドガラスレンズの割れを防ぐ成形条件と専用装置の開発に成功し、赤外線光学デバイスの性能向上と量産化への道を開きました。

社会のセキュリティを支える赤外線光学技術
近年、サーモグラフィカメラや夜間視認カメラなど赤外線を活用した光学機器は、防犯・セキュリティ分野から自動車の自動運転支援システムまで、私たちの安全を確保するための重要な技術として定着しています。これらのカメラに使用されるレンズには、人体温度に相当する波長帯の赤外線を透過する特殊な材料が必要です。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156577/6/156577-6-717ee0659967ce6dbeb985a6d8bfd714-497x184.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]左 可視カメラ  右 赤外線カメラ
その中で「カルコゲナイドガラス」は、金型を用いたプレス成形が可能な材料として注目されていましたが、一般的なガラスと比較して強度が低く、特に温度変化に敏感であるため、直径10mm以上の大型レンズを割れずに成形することが技術的に困難でした。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156577/6/156577-6-5f674f42ab9e773b6be6c2dac1484a8a-344x287.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]※弊社開発工程にて割れたカルコゲナイドガラスレンズ
京都府の開発助成事業を活用した技術革新
TESの入社3年目の若手エンジニアが、この技術的課題に挑戦。高価な材料購入やシミュレーションソフト利用のための資金を確保するため、京都府の開発補助事業「エコノミックガーデニングI」に応募し採択されました。産業技術総合研究所の支援を受けながら、ガラスの物性データ取得と詳細なシミュレーションを実施した結果、割れを防止する成形条件の確立に成功しました。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156577/6/156577-6-9151cfba17b2a40f72b877477a16a848-439x167.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]※成形シュミレーション
独自の成形装置開発で量産化への道を開拓
カルコゲナイドガラス特有のガス発生や温度差による破損を防ぐには、複雑な温度サイクル制御が必要であることが判明。この課題を克服するため、京都府の「エコノミックガーデニングII」にも採択され、最適な成形条件を精密に再現できる専用装置の開発に着手しました。

2024年12月に完成した専用装置を用いた試作では、従来の技術的限界を大きく超える直径50mm近いレンズの成形に成功。この成果は国内外の展示会で高い評価を受け、ドイツの研究機関からも称賛されています。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156577/6/156577-6-8ed129a819536e03e796a53d9d703fc1-254x193.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]※成形に成功したカルコゲナイドガラスレンズ
光学業界の大展示会「OPIE’2025」に出展・展示
業界が注目する革新的な大口径カルコゲナイドガラスレンズを実際に間近でご覧いただけるよう展示物をご用意しました!

4月23日(水)〜25日(金)にパシフィコ横浜で開催される光学業界最大の展示会「OPIE'25」にて、弊社ブースで直径50mmの大型カルコゲナイドガラスレンズを展示いたします。従来の技術では実現不可能とされてきたサイズと品質を実現した実物を、ぜひご自身の目でご確認ください。

当日は開発者も出展ブースに在籍しています。セキュリティ技術や自動運転分野に関わる皆様はもちろん、最先端の光学技術にご興味をお持ちの方は、ぜひTESブースへお立ち寄りください。

挑戦する企業文化から生まれた技術革新
この ブレークスルーは、当時、入社3年目の若手エンジニアの挑戦とTESの革新的な企業文化から生まれました。顧客価値創造に貢献する技術開発に対して全力でサポートする企業風土が、この技術的突破を実現しました。

現在、開発チームは更なるレンズ表面品質の向上を目指し、成形条件の最適化に取り組んでいます。

【会社概要】
株式会社東海エンジニアリングサービス
京都工場:京都府京都市南区吉祥院宮ノ西町31
岐阜工場:岐阜県各務原市須衛町2-71
事業内容:光学非球面ガラスレンズの試作・金型加工及び金型材料の製造と販売
URL:https://tes2001.com/

【本件に関する問い合わせ先】
株式会社東海エンジニアリングサービス
担当:井口祐介
※企業問い合わせフォームからお問い合わせください。

【展示会情報】
展示会名:OPIE'25(Optics & Photonics International Exhibition 2025)
URL:https://www.opie.jp/
日程:2025年4月23日(水)〜25日(金) 
会場:パシフィコ横浜 レンズ設計・製造展
ブース番号O-12

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