お金が貯まらない人の"飲み物"の特徴…毎日の「水分摂取」法でわかるリッチになれる人・なれない人の違い

2025年4月18日(金)10時15分 プレジデント社

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Hyrma

新年度に入り、新しい環境での生活がスタートした人も多いだろう。新しい習慣を始めるなら、今だ。2億円近くの資産(2025年ピーク時)を築いた個人投資家の桶井道(おけいどん)さんは、「実は使う必要がないけれど、なんとなく使ってしまっている、使途不明金ならぬ“目的不明金”をなくすことが重要だ」という——。

※本稿は、桶井道『普通の人のための投資 いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)の一部を再編集したものです。


■「価値のランクづけ」で10年後の人生が変わる


投資について話をすると、「投資はお金を持ってからやるものだ」という意見をいただくことがあります。「まとまったお金がなければ、大したリターンは得られない」「若いころは節約なんかせず、いろんな経験をしたほうがいい」という理由からです。


たしかに、一理ある意見だと思います。投資は元手が大きければ大きいほどリターンが大きくなりますし、人生経験を積むことの重要性も重々承知しています。


ただ、私は、貯金がない若者でも投資をすべきだと考えています。投資が人生の選択肢を広げてくれることはすでに説明したとおりですし、投資は早く始め、そして長く続けることで大きなリターンをもたらすポテンシャルが高いからです。


そもそも、お金を使って経験を積みながらでも、投資はできます。投資にお金を回したからといって、人生経験が薄くなるなんていうのは、あまりにも極端な話です。


さて、あなたは、先週どのようなことにお金を使ったか覚えていますか。ランチ、同僚と飲み会、コンビニで買った飲み物……たくさんあると思います。そして、それらが「本当に必要だったか」を考えてみてください。


ランチは身体に悪いものにお金をかけていたかもしれないし、食後にスターバックスでお茶することが癖になっていたかもしれないし、飲み会は上司の愚痴を言うだけだったかもしれないし、マイボトルを持ち歩けばコンビニで水を買う必要はなかったかもしれません。


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実は、本当はお金をかけなくてもよかったはずのところに、ムダにお金を使っているシーンは山ほどあるのです。


切り詰めるべきは、豊かな経験を積むために必要なお金ではなく、理由なく無駄遣いしているお金です。「旅行をするな」とも「友人と飲みに行くな」とも言っていません。実は使う必要がないけれど、なんとなく使ってしまっている、使途不明金ならぬ“目的不明金”をなくそうという話です。


これから紹介するのは、私が実践していた節約術です。「貧乏くさい」と思われるかもしれませんが、それはいまここだけに焦点を合わせるからです。そうではなく、やがて選択肢のある豊かな人生を送れるようになるための手段だと割り切ってください。


お金に不安を感じない人生のために、「人生の打席」に立つために、「労働+節約+貯金+投資」の車輪を回し続けましょう。


なお、私自身は、いまは介護にリソースが必要になっていて、お金で解決するシーンが多く、かつ資産がある程度あって節約が及ぼすプラスの影響が減ったので、ぜんぶがぜんぶ節約はしなくなりました。資産が1億5000万円を超えたあたりから、そう変わりました。


■価値のランクづけで、無理なく節約


節約をするにあたり、最初にすべきことは何でしょうか。多くの方は「支出の把握」と答えます。しかし、本書で取り扱う「ゆとり投資」のための節約術では、「価値のランクづけ」が最優先事項になります。


いまを楽しみながら、将来も楽しむには、「価値のランクづけ」をすることがもっとも重要です。


その次に、自分が何にお金を使っているかを洗い出し、それが価値のランクと連動しているのか確認します。価値のランクづけで明確になった優先順位に連動した支出にコントロールしていくのです。


優先順位が低いものにお金を使っていたら、その分は投資に回しましょう。そのお金は、人生の選択肢を増やし、将来を思い切り楽しむためのお金に成長します。


さて、先ほども書いたとおり、本当はお金をかけなくてもよかったはずのところにムダにお金を使っているシーンは山ほどあります。毎日タバコを1箱買って、コンビニで水を買って、スターバックスで贅沢なドリンクを飲み、さらには惰性で飲み会に参加して……と、日常には無駄遣いがたくさん隠れているのです。誘いや欲望のすべてに反応してはお金が残るはずがありません。心当たりがある人も多いのではないかと思います。


写真=iStock.com/segray
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これらを見直し、本当に必要なもの、つまり価値が高いと思えるもの以外を節約すれば、簡単に投資の種銭はつくれるのです。


価値のランクづけに、いいも悪いもありません。これには個人差があります。人により、幸せを感じるものは異なるので当然です。


1位にランクしたものには、それなりの支出をしてもかまいません。飲み会に行くのが好きなのであれば、飲み会にお金を使ってください。


写真=iStock.com/taka4332
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出典=『普通の人のための投資 いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門

「ゆとり投資」は、いまも将来も楽しむための「二刀流」の人生戦略です。自分の価値観に従って、自分を満たすためにお金を使うこともまた「投資」ですから、ケチケチする必要はありません。


そこでしっかりと贅沢して大満足すれば、人生は楽しくなりますし、お金の威力を知って資産形成するモチベーションが上がりますので、一石二鳥なのです。


1つのことで大満足することにより、他の欲求をコントロールできるようになります。プチ贅沢を重ねて浪費してしまうよりも、自分が好きなことには贅沢することを大目に見るくらいが、結果的にいちばん効率的です(かつては、忙しい最中にプチ贅沢をすることを良しと考えていましたが、考え方が変わりました)。


その代わり、服を買いすぎないとか、値段が高くなりがちなフードデリバリーサービスは使わないとか、スマートフォンは型落ちにするとか、格安美容院(散髪店)にするとか、自分なりに工夫してください。


■価値のランクづけはこうやる


まずは、あなたが幸せを感じることをリストアップしてみましょう。何をしているときに、「あー、幸せだなぁ」「楽しいなぁ」「これでまた頑張れる」と感じますか。直感で、本能で、素直に書き出してみてください。自分は何をしているときに、もっとも幸せを感じているかを棚卸ししてみましょう。


先週、先月、この半年間、この1年間、この数年間まで広げてもかまいません。自分が取った行動(買い物、グルメ、レジャー、カフェ、推し活、旅行、スポーツ観戦など)と感想を思い出してみてください。この段階では支出額は気にしなくてもけっこうです。素直な感情だけに焦点を当ててみましょう。



桶井道『普通の人のための投資 いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)

リストアップできたら、優先順位をつけましょう。この1位(ないし上位)への支出は大目に見てかまいません。将来のために何もかも節約しない、いまを我慢しない。いまも楽しみ将来にも備える、それが「二刀流」節約術です。


次に、あなたの目的不明金を明確にしておきましょう。


クレジットカードの利用履歴や所持しているレシート、カレンダーや手帳を見返して、まずは1カ月分の支出を記録してみてください。


記録できたら、それらがどのような目的で使われたのかを、次の3つに分けて考えてみてください。先ほどの、価値のランクの序列=優先順位に照らし合わせながら行いましょう。


①あなたの幸福度を爆上げする支出

趣味、旅行、癒やしの時間——あなたにも「これをしているときがいちばん幸せ」「このために仕事を頑張っている」というものがあると思います。


これらの支出は、あなたのいまの幸福度を高めるという大切な目的があります。これを切り詰めてしまうと、それこそ「お金のために節約する」という本末転倒に陥ります。すぐに虚しくなってしまいますので、これは切り詰める必要はありません。


②幸福度を高めていない支出

「とりあえず参加した飲み会」「気晴らしに使ったギャンブル」「実は買う必要がなかったコンビニのジュース」……細かいものまで見直せば、あなたの幸福度を高めることに貢献していないお金が見つかるはずです。これについては、大いに見直しの余地があります。


③定期的に引き落とされる固定費

家賃や水道光熱費、サブスク料金など、口座から自動的に引き落とされる固定費です。一度手続きをしてしまうと、自分の意志に関係なく引き落とされるので、幸福度を高める役目を果たせていないお金が少なくありません。ここも、大きな節約のチャンスです。


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桶井 道(おけい・どん)
投資家(投資歴20数年)・物書き
2020年に47歳で資産1億円+年間配当(手取り・以下同)120万円とともに25年間勤務した会社を退職して自由になる。それから4年で資産1.8億円+年間配当240万円まで成長させる。投資先は世界30ヵ国の高配当株、増配株、ETF、リート、投資信託など幅広く100銘柄以上持つ。現在は、両親の介護・見守りをしつつ、単行本や連載などを通じて投資に関する情報を発信している。子ども食堂にも関わる。著書に、『月20万円の不労所得を手に入れる! おけいどん式ほったらかし米国ETF入門』(宝島社)、『お得な使い方を全然わかっていない投資初心者ですが、NISAって結局どうすればいいのか教えてください!』(すばる舎)、『資産1.8億円+年間配当金(手取り)240万円を実現! おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』(PHP研究所)、『普通の人のための投資:いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)などがある。(プロフィールイラスト=西田ヒロコ)
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(投資家(投資歴20数年)・物書き 桶井 道)

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