「相談のハードル下げ、もっと子育てしやすい町に」 江田島市とミキハウスがギフト&足育イベントで連携協定

2025年4月21日(月)17時0分 OVO[オーヴォ]


 広島県江田島市とミキハウスブランドを展開する三起商行(大阪府八尾市)は3月25日、子どもや家族の幸福とより豊かな子育てに寄与することを目的として連携協定を締結した。今後、母子との面談機会にミキハウス商品をギフトとして贈呈し、子どもの足の成長について学ぶ足育計測会などを実施する予定という。



■江田島の子育て環境

江田島市保健師 河尾真穂さん

 「幼少期を過ごして(島)外に行く人が増え、中間層がいないので子どもが生まれない。子どもが少ないと交流も少ないし、出生数が令和6年度は56人。年々減少傾向です。夫婦だけで子育てをする世帯が増えています。そういうお母さんたちが不安なく子育てができるように、一人で抱えなくてもいいように、健診とか訪問、子育て世代包括支援センター(通称にこ♡にこハウス)を利用されている人たちに声をかけながら支援につなげていくことが私たちの仕事だと思ってやっています」

■子育てに寄り添う「ひろしまネウボラ」

 「ひろしまネウボラ」は、妊娠期から子育て期まで、保健サービスと子育て支援を一体的に提供する広島県のワンストップのサポート制度。「ネウボラ」はフィンランド語で「アドバイスの場」を意味し、同国の制度に学んで導入されました。県は妊娠期から3歳までに少なくとも7回の面談機会を設け、5回以上の面談で全ての母子の状況を全数把握することを目指しています。

江田島市保健師 河尾さん 「令和7年度から『ひろしまネウボラ』に参画することもあって、令和6年度から準備期間として面談回数を5回から7回に増やしました。全員の状況を把握しないといけないので、ギフトのプレゼントで参加してもらいやすくなる環境を整えるところで、ご提案をいただいて。妊娠届出時、産後の赤ちゃん訪問時、1歳6カ月健診、3歳6カ月健診の4回で、その時期に合わせたギフトをプレゼントさせてもらう。あとは、年に2回足育計測会というイベントもプラスしてもらえるところで、連携協定を締結させてもらいました」

三起商行法人営業部 山門達矢さん

 「子育て支援の方とお話しさせていただく中で、子育てに熱心な自治体のスタッフが本当にたくさんいるんです。ただ、市民の方が(子育て世代包括支援センターに)行くのにハードルを感じている部分があるのはすごく感じて。ギフトやセミナーがきっかけになって、場所や担当スタッフを知っていただいたり、パパママのコミュニティーが広がったりと、気持ちの部分での子育て支援、関わりが持てたらと思っています」

■面談ハードルを下げる「ギフト」

江田島市保健師 河尾さん 「1歳6カ月健診だったら生活習慣の歯磨きやトイレの練習絵本をパペットと一緒にしたらお母さんがストレスなく楽しく(子育て)できるとか、3歳6カ月健診なら社会習慣を身につけるところで、ルールや順番を守ろうとか、飛び出したら危ないという交通ルールの絵本を提案してもらったり。江田島市の私たちの思いをくんで、たくさん提案してもらえて、温かい企業だなといつも楽しみながらお話しさせてもらっています」

■施設利用のきっかけ「足育イベント」

三起商行法人営業部 大森恵美さん

「靴選びは体格と同じで、そのお子さまに合った靴を選ぶことがとても大切です。『てくてくカルテ』というカードに計測日とサイズを書かせていただいています。計測会を毎回のお楽しみにしていただく、カードが1冊、2冊、3冊と、成長と共に増えていくことを私たちは願っております」

■子育て支援の新たなモデルに

三起商行法人営業部 山門達矢さん

「全国の子育て支援のモデルになるんじゃないかなと僕たちも期待をしている部分があって。新しい取り組み、連携協定の中での取り組みがすごい楽しみです」

江田島市保健師 河尾さん「子育て世代包括支援センターと子育て世帯の顔が見えるつながりが広まることで、行政ってハードルが高いなと思っているお母さんもいると思うんですけど、『いつでも相談できるんだよ、誰でも利用していいんだよ』というのがもっと浸透して、子育てしやすいまちになっていってほしいですね。ミキハウスさんがイベントをやってくれることで、初めて(子育て世代包括支援センターに)来る人もいると思うので、もっと活用してもらえるように、イベントでもっと周知して、ぜひたくさんの人に来てもらえたらいいなと思っています」

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