7割超が、“春闘”による「賃上げ圧力」に負担感。「賃上げ疲れ」は8割に迫るも、中小企業の7割超が「初任給引き上げ」を実施

2025年4月21日(月)11時46分 PR TIMES

「賃上げ疲れ実態調査2025」を公開

福利厚生の食事補助サービス「チケットレストラン」を提供する株式会社エデンレッドジャパンは、2025年の春闘において5%を超える高水準の賃上げが実現した一方で、賃上げの継続による企業経営への負担感が広がっていることを受け、賃上げを実施する予定の経営層および人事担当者を対象に、「賃上げ疲れ」の実態調査を実施しました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56034/73/56034-73-5b39829368a5ea79244804e1ce2706d3-2521x1975.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

■調査背景

2025年の春闘では、大企業を中心に5%を超える賃上げが相次ぎ、昨年を維持する高水準の賃上げ率が実現しました。物価高騰や人手不足といった背景もあり、企業には「継続的な賃上げ」への社会的期待が一層高まっています。しかしながら、すべての企業がこうした動きに追随できるわけではなく、特に中小企業や地方企業を中心に、「人件費の増加が経営を圧迫している」「賃上げの持続が難しい」といった“賃上げ疲れ”の声も聞かれるようになっています。
こうした現状を踏まえ、企業の人事・経営層が春闘の結果をどのように受け止め、実際にどのような影響が生じているのかを明らかにするため、本調査を実施しました。

■調査サマリー

[表: https://prtimes.jp/data/corp/56034/table/73_1_7cfc8e4ac25994e5b47713ab00df3543.jpg ]

【調査概要】
調査名 : 賃上げ疲れ実態調査2025
調査主体 : 株式会社エデンレッドジャパン
調査方法 : WEBアンケート方式
調査期間 : 2025年4月11日(金)〜2025年4月15日(火)
調査対象および有効回答数 : 2025年に賃上げを実施する企業の経営者・人事担当者 514名
※本リリース内容を掲載いただく際は、
「出典:エデンレッドジャパン『賃上げ疲れ実態調査2025』」と明記をお願いいたします。

■調査結果

7割以上が、春闘による“賃上げ圧力”を実感。そのうち9割が、自社の「賃上げ率」に影響と回答
2024年、2025年と2年連続で高水準の賃上げが実現した春闘。ここ数年の春闘の結果を受けて、賃上げ圧力を「とても感じた/やや感じた」と回答した人は全体の7割以上(72.5%)にのぼり、そのうち9割(88.2%)もの企業が自社の賃上げ率に影響があったと回答しました。春闘による社会的な賃上げ機運が、企業における賃上げ判断に一定の影響力を持ち、賃金改善への後押しとなっている様子がうかがえます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56034/73/56034-73-a4463b2d48caeffd29cb2bd7b1b2b91d-3900x1814.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
“賃上げ疲れ”は8割に迫る結果に…収益圧迫に加え、3社に1社が「投資抑制」の影響も
一方で、継続的な賃上げにより、企業経営への負担(賃上げ疲れ)をどの程度感じてるか聞いたところ、約8割(77.0%)が負担を「とても感じている/やや感じている」と回答。“賃上げ疲れ”を感じている企業は、8割に迫る結果となりました。また“賃上げ疲れ”が及ぼしている具体的な影響について聞くと、最も多かったのが「企業収益の圧迫」(68.7%)。次いで「事業への投資抑制」(33.1%)が多く、実に3社に1社が賃上げが単なる人件費増にとどまらず、企業の成長戦略や中長期的な経営判断にも影響を及ぼしている実態が浮き彫りとなりました。特に中小企業では、限られた経営資源の中で人件費と投資のバランスを取ることが難しく、成長投資の先送りや縮小を余儀なくされているケースが発生していることも考えられます。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56034/73/56034-73-12ba97f4fdd176e109f4c1e0c45aedc0-3900x1724.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
“賃上げ疲れ”企業の8割が、初任給を引き上げ。中小企業でも7割を突破。初任給アップの理由は、「応募確保・辞退防止」が8割(79.6%)と圧倒的多数を占める結果に
続いて、“賃上げ疲れ”を感じている企業のうち、新卒採用を行っている企業に対して、2025年度の初任給水準を引き上げたかを尋ねたところ、全体の8割(79.8%)が「引き上げた」と回答しました。大企業では86.1%と9割近くに達し、中小企業でも73.8%と7割を突破。“賃上げ疲れ”を抱えながらも新卒採用競争への対応として初任給を引き上げている企業が多数を占めていることが明らかとなりました。
さらに、初任給を引き上げた理由については、「応募数の確保・辞退防止」(79.6%)が最多で、次いで「同業他社との競争力強化」(44.8%)となり、採用成果に直結する観点からの回答が続きました。この結果からも、企業が“賃上げ疲れ”を感じながらも、人材確保を最優先課題と捉え、戦略的に給与水準を引き上げていることが分かります。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56034/73/56034-73-42ce416087dc9129c80d6232cd98d6d0-3900x1758.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
“賃上げ疲れ”への対策、最多は「コスト削減の徹底」(47.2%)
賃上げによる経営圧迫が続く中、企業の最も多い対策は「コスト削減の徹底」(47.2%)という結果に。設備投資や日常業務にまで及ぶコストカットが進み、“しわ寄せ”が各所に広がっていることが推察されます。次いで「生産性向上に向けた取り組み」(46.5%)も多く、効率化によって人件費上昇に対応しようとする姿勢も一定数見られました。
さらに、「雇用形態の見直し(非正規・外注の活用など)」(29.3%)をあげた企業も3割近くにのぼり、正規雇用にこだわらず、人件費の柔軟な調整を図る動きが進んでいることも明らかに。こうした結果は、賃上げの副作用として“働き方”そのものにも影響が及び始めていることを示唆しています。
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来年度の賃上げ、大企業の約7割が見込む一方、中小企業では半数止まり
最後に、2026年度の賃上げ継続の見込みについて聞いたところ、「確実に継続できる/おそらく継続できる」と回答した企業は全体で6割(59.1%)に。企業規模別に見ると、大企業では7割近く(68.3%)が継続の見込みを示した一方で、中小企業では半数(52.9%)にとどまっており、賃上げの持続性における企業間の温度差が見られました。
人材確保が急務の中、中小企業にとって継続的な賃上げは容易ではないことから、今後は給与水準だけに依存しない人材定着・活用の戦略構築が不可欠になってきていると言えそうです。
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※本調査では、便宜上、従業員数300人以上を「大企業」、300人未満を「中小企業」として集計しています。


■総評:株式会社エデンレッドジャパン 代表取締役 天野総太郎

[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56034/73/56034-73-216c814c1986e71104c0bbd4f79e0eee-330x348.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]株式会社エデンレッドジャパン 代表取締役 天野総太郎2025年の春闘は昨年に続き歴史的な高水準の賃上げが実現し、社会全体として賃上げの機運が高まる一方で、その裏側では多くの企業が「賃上げ疲れ」という現実に直面していることが明らかになりました。賃上げの継続による収益圧迫や投資抑制、人件費コントロールへの懸念が強く、持続的な賃上げには限界を感じている企業も少なくありません。
そうした中でも、新卒採用の競争激化を背景に、初任給を引き上げる企業が多数を占めており、人材確保を最優先事項と捉える企業の姿勢が浮き彫りとなりました。
一方で、「コスト削減」や「雇用形態の見直し」など、企業努力の裏にある“しわ寄せ”も見逃せず、今後は給与以外の手段
を含めた、より持続可能な形での従業員支援が求められるフェーズに入っていると言えます。
企業規模によって賃上げの対応力に差が出る今、福利厚生や働き方の柔軟性といった非金銭的価値の見直しが、今後の人材戦略の鍵を握ることになりそうです。




■株式会社エデンレッドジャパンおよび
提供サービス「チケットレストラン」について

[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56034/73/56034-73-177cb13c6b8cf0c9983854dfb04370c2-1500x1000.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]株式会社エデンレッドジャパンは、決済ソリューションのグローバル企業「エデンレッド(Edenred)グループ」の100%子会社で、日本において食の福利厚生サービス「チケットレストラン」を展開しています。ICカード1枚で飲食店やコンビニを「社員食堂」のように利用でき、ビジネスパーソンの食生活をサポート。日本において35年以上の実績を有し、導入実績は3,000社以上、利用者数は20万人に達するなど、国内最大規模の食事補助ソリューションとして広く活用されています。



2023年3月にはUber Japanとの業務提携を開始し、利用可能店舗数は全国25万店舗にまで拡大。勤務地や勤務時間にとらわれず利用できる、柔軟で利便性の高い食事補助サービスへと進化しています。
さらに、昨今の物価上昇トレンドにより賃上げ機運が高まったことで従業員の手取りを実質的に増やす「第3の賃上げ(※)」としての導入や、人材確保・定着を目的に導入されるケースも急増しており、2024年の新規導入企業数は2021年比で約7.3倍まで大幅に伸長しました。 

※「第3の賃上げ」とは、実質的に従業員の手取りを増やす効果があり、企業の税負担も抑えられる福利厚生サービスを活用した賃上げのことで、当社が提唱する福利厚生の活用法のひとつです。参照:https://edenred.jp/the3rd_chinage   
※ICカード「チケットレストラン」は、株式会社NTTドコモが運営する電子マネー「iD(アイディー)」の端末にかざすだけで利用可能です。「iD」は株式会社NTTドコモの商標です。

・会社名 :株式会社エデンレッドジャパン
・代表 :代表取締役社長 天野 総太郎
・所在地 :東京都港区六本木 1-4-5 アークヒルズサウスタワー7階
・事業内容 :チケットレストラン(R)の発行代行
・URL :https://edenred.jp/ticketrestaurant/

■エデンレッドグループについて

[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56034/73/56034-73-dce8fea957629a6a634145b06ab299e6-339x218.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



エデンレッドは、働く人々の毎日を支える決済プラットフォームのリーダーで、導入企業約100万社、その従業員6,000万人、加盟店200万店をつなぎ、世界45カ国で展開しています。エデンレッドは目的別に決済ソリューションを提供しており、その種類は福利厚生向け(食事券、電子食事カード)、モビリティ向け(燃料カード、通勤バウチャー)、インセンティブ(ギフトカード、従業員エンゲージメントプラットフォーム)、企業間決済(コーポレートペイメント)サービス(バーチャルカード)など多岐にわたります。従業員の福利厚生と購買力を高め、企業の魅力と利便性を上げ、雇用市場と地域経済を活性化することを目指しています。 エデンレッドグループの社員1.2万人は、働く世界がより安全かつ効率的で利用者にやさしい経済圏となるよう、日々の業務に取り組んでいます。世界規模の技術基盤により、2024年はモバイルアプリをはじめオンラインプラットフォームやカードによる取引を中心に、年間の売上金額は約29億ユーロ(約4,723億円 ※)を超えました。
エデンレッドはユーロネクスト・パリ証券取引所に上場しており、フランスを代表する40銘柄の株価指数「CAC40」に含まれています。
エデンレッド企業ホームページ https://www.edenred.com/en (英語Webサイト)
※2024/12/31時点の為替1ユーロ=162.87円にもとづく

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