KGモーターズ、小型電動モビリティ「mibot」の体験型イベントを開催

2025年4月19日(土)17時20分 財経新聞

「mibot」に関するユーザー参加型イベントの様子(画像:KGモーターズ発表資料より)

 KGモーターズは4月5日、開発中の小型モビリティロボット「mibot」に関するユーザー参加型イベントを、広島県東広島市にある本社・工場「Mibot Core Factory(以下、MCF)」で開催した。mibotの予約ユーザーを対象としたイベントで、開発現場において試作車両の試乗や技術解説、開発チームとの意見交換を行うことで、製品へのフィードバックを直接反映することを目的としている。

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 近年、日本各地で公共交通機関の縮小や廃止が相次ぎ、特に地方では「日常の移動手段」に大きな課題が生じている。高齢者や運転が不安な人にとっては、自動車の運転は大きな負担となっている。

 mibotは、地方での短距離移動に特化した小型電動モビリティで、エアコンやドアも備えた快適仕様ながら、維持費やエネルギー消費を大幅に抑えられる点が特徴だ。1人での移動に対し「ちょうどいい乗り物」として、注目されている。

 従来の自動車開発は、メーカーが製品を独自に設計・開発し、その後に市場の反応を受けて改良を行うというのが一般的だった。しかしKGモーターズは、この常識を覆す「ユーザー参加型開発プロセス」を採用。

 2023年1月にmibotのコンセプトモデルを発表して以降、同社では定期的にユーザーインタビューやヒアリングを実施。ユーザーの生活実態や使用目的、移動環境などを丁寧にヒアリングし、プロトタイプの改良に活かしてきた。

 今回のイベントもその一環であり、一般ユーザーに開発中のmibotに試乗してもらい、操作感や乗り心地などのフィードバックを集めた。

 イベントでは、「操作性が良い」「静かで快適」といったポジティブな評価のほか、「ハンドルが重い」「坂道発進が不安定」などの課題も指摘され、今後の改良に活かされる予定だ。参加者は13人と少数ながら、実施後のアンケートでは、84.6%が「とても満足」、15.4%が「満足」と高い満足度を示した。

 KGモーターズでは、今後もmibotの開発体験イベントを定期的に開催していく予定で、次回は2025年7月以降に第三世代の試作車両で実施する予定だ。

財経新聞

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