加西STEAM実現に向けて- (一社)まなびぱれっと代表理事が教員3年目で拓いたSTEAM教育の可能性
2025年5月1日(木)10時47分 PR TIMES
2022年5月 兵庫県加西市にて、市独自の「加西STEAM」推進のための研修講師に一般社団法人まなびぱれっとの代表理事である小泉が推薦された。これを受け、同年10月7日、17日、21日の計3日間に渡り、加西市立泉小学校(当時:山本正則校長、児童157人)の5年生に小学校社会「これからの食料生産とわたしたち」の1単元5授業を実施。授業後には加西市の教職員と教育委員会の職員を対象とした事後研修会を行った。
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兵庫県加西市「加西STEAM」とは
2017年に文部科学省より告示された学習指導要領改訂に向けての全文を受け、兵庫県加西市(以下、同市)は2021年に「挑戦(Challenge)」「協働(Collaborate)」「創造(Create)」の資質・能力を備えた「3C 次世代型人材」の育成に向けて、市独自の「加西STEAM」という新たな教育ビジョンを示した。
以降、同市は翌年2022年に3Cが生まれる第3の居場所の提供として「Open Stance」「Open Mind」「Open Will」の3つの要素を含んだ「STEAM Labo.」と呼ばれる特別教室を小中支援学校、公民館等に設置。360度カメラや3Dプリンタといった「デジタルツール」と付箋やホワイトボードといった「アナログツール」の両輪による「新たな学び」の創出が目的とされた教室では、市内の小学校による授業連携や他県の中学校との交流など、多岐にわたりオンラインとオフラインを越えた関わりが生まれた。
翌年2023年には学びの往還を目的とした「KASAI STEAM VISION BOOK」を計画。2023年度から2025年度までの3年間をロードマップに示し、「3C 次世代型人材」育成のための共創を続けている。
教員3年目の県外教員が拓く探求型のSTEAM教育の可能性
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2022年10月 当時、東京都内の小学校教員3年目でありながら一般社団法人まなびぱれっとの代表理事を務めていた小泉が、同市教育委員会と共に「加西STEAM」の学校現場単位での浸透を図るための単元授業ならびに事後研修会を行った。
単元授業では、STEAM教育の中でも「ARTS」が持つ「リベラルアーツ」の要素に着目し、教科横断的な学びを促進するべく社会科の一単元を据え、小学校5年生に計5時間の授業を実施。当時、全国的にも高等学校での探究学習が主流であり、小学校での探究型の学びの推進を課題に掲げられていた中、グループごとにフードロスや農業といった課題観に合わせて解決のための手立てを思案、市内のスーパーや市役所等にビラを配るといった具体的なアクションへと繋がる事例が数多く生み出された。
授業後には、同市の教職員と教育委員会職員を対象とした事後研修会を「アクティブラーニング支援パターンランゲージ」を用いて実施。数名のグループに分かれ、カードに書かれているキーフレーズをもとに普段の授業についての振り返りや意見交換をした後、「明日からの授業で大切にするフレーズ」を発表し合う場を設計した。
本企画は、教育に関する最新の情報や動向を報道するメディア「教育新聞」にも取り上げられた。
https://hyogo-u.repo.nii.ac.jp/records/16705
以降、同市は「STEAM Labo.」や「KASAI STEAM VISION BOOK」を活用しながら、「脱出ゲームをつくろう」や「カフェテリア・デザイン」といった、学校の垣根を越えて挑戦し、協働し合える創造の場を創り続けている。
■参考
.・加西STEAMとは (2025 加西STEAM)
https://kasai-steam.com/about_kasaisteam/
・KASAI STEAM VISION BOOK(2023 加西市教育委員会)
https://kasai-steam.com/wp-content/uploads/2023/12/STEAM-VisionBook_ver2-1.pdf
・KASAI STEAM White Paper(2024 加西市教育委員会)
https://kasai-steam.com/wp-content/uploads/2024/06/50ae63a567fb2c366c6df021338f13f1.pdf
・小中学校での実践を想定した日本型 STEAM 教育の展開方略例の提案(2022 兵庫教育大学)
https://hyogo-u.repo.nii.ac.jp/records/16715
・小学校第 5 学年「総合的な学習の時間」におけるSTEAM 単元「未来の加西をつくろう」の実践と評価(2022 兵庫教育大学)
https://hyogo-u.repo.nii.ac.jp/records/16705
■一般社団法人まなびぱれっと・代表理事コメント
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/117160/22/117160-22-753b7131ffcc6838bec8d3eca2bd0ec6-584x584.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]小泉志信(こいずみしのぶ)神奈川県鎌倉市教育委員会兼一般社団法人まなびぱれっと代表理事
1996年生まれ。東京学芸大学教職大学院卒。教職1年目に起業、一般社団法人まなびぱれっとを運営しながら教育現場に立ち、2024年4月より鎌倉市教育委員会勤務。教員1年目に寄り添う「はじめてのせんせい」プロジェクトやイベント等を通して、教員と教員以外の人が混ざり合う未来の実現に向け邁進中。2023年に板橋区板橋第十小学校で実践した「1000人の大人と出会い人生設計を考える探究学習」が注目を集める。
【子どもや教員の可能性を信じきる】
はじめに、本企画を実施するにあたりこのような場を用意してくださった加西市教育委員会をはじめとする関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
本来、全ての先生方はそれぞれに素敵なものを沢山持っていると考えます。そのための表現技法が、本企画を通し、より子ども主体の学びに今後変えていくために考えていく必要があるということが少しでも伝わっているのであれば幸いです。加西市が推進する「加西STEAM」の一部である「協働」するということを、学校の垣根を越えて教職員同士も共有していくことで、教育という土壌はよりよくなっていくのではないかと思います。
改めて、子どもや教育者の可能性を最大限信じ、教育に関わるすべての人の自己実現のために邁進していきます。
■一般社団法人まなびぱれっと
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/117160/22/117160-22-843068670733e1b20f9adf9be4dfae1b-1170x1081.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]まなびぱれっとは、『「せんせい」と「みんな」が安心して混ざり合う未来を。』をモットーに教員とそれ以外の人が当たり前のように交流している未来のために活動している一般社団法人です。主に、教員とそれ以外の人が交流する場である「オンラインサロン」、1年目の教員の伴走を行う「1年目プロジェクト」を実施しております。また、プログラムの一環として、大学生が挑戦をカタチにするオフラインのコミュニティプロジェクト「ねすと」を実施しております。
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