ダメなリーダーは“やる気が感じられない部下”に「やる気を出せ」と言う。優秀なリーダーはなんと言う?
2025年5月10日(土)6時30分 ダイヤモンドオンライン
ダメなリーダーは“やる気が感じられない部下”に「やる気を出せ」と言う。優秀なリーダーはなんと言う?
会社やチームのリーダーとして、いま、求められているリーダーとはなんだろうか? 責任をとること? 部下やメンバーの話をよく聞いて、仲を深めること?『リーダーの言語化 「あいまいな思考」を「伝わる言葉」にする方法』の著者である木暮太一氏は、リーダーの本来の役割は、どこに向かって進むべきかを「言葉で明確に伝えること」だと話す。本記事では、木暮氏に「言語化」について教えてもらう。
Photo: Adobe Stock
「やる気が感じられない部下」リーダーはなんと声をかけるべき?
組織のリーダーであれば誰しも「やる気のないメンバー」を見たことがあるでしょう。
期限ギリギリまで動かない、言われたことしかやらない、積極的に提案をしない、自分で考えて動かない。こうした行動を見て、「あいつはやる気がない。どうしたらいいんだろうか」と頭を抱えます。
しかし、そんな「やる気がないメンバー」に「もっと頑張れ!」と檄(げき)を飛ばしても、状況は良くなりません。むしろ悪化することもあります。
では、リーダーはどのような声かけをすべきなのでしょうか?
「やる気がない」は表面的な判断にすぎない
まず認識すべきなのは、「やる気がない」という判断は、リーダーの表面的な観察にすぎないということです。
目に見える行動から「やる気」という目に見えない内面を推測しているにすぎません。
実際には、「やる気がない」と見える行動の背後には、様々な理由が潜んでいます。
• 何をすべきかわからない(リーダーからの指示が曖昧だから何をしていいかわからない)• どのレベルまでやればいいかわからない(自分としてはそれなりにやっているつもり)• がんばってはみたが、成果が出ない(自信を失っている)• 前回頑張ったのに評価されなかった(もしかしたらリーダーや組織に失望している)• プライベートでの問題(健康、家庭の問題など、別のことで悩んでいる)
メンバーは「やる気がない」わけではなく、何らかの「障壁」に直面している可能性が高いのです。