グーグルも“スマートディスプレー”を発売へ

5月10日(木)6時0分 JBpress

米カリフォルニア州マウンテンビューで行われた開発者会議で基調講演をするグーグルのスンダル・ピチャイ最高経営責任者(CEO、2018年5月8日撮影)。(c)Justin Sullivan/Getty Images/AFP〔AFPBB News〕

 米グーグルは、米カリフォルニア州で5月8日から開発者会議を開催しているが、この会場で、スマートディスプレーと呼ばれる、画面付きのAI(人工知能)アシスタント機器を披露している。


JBL、LG、ソニーなどから今夏登場へ

 グーグルは、2016年11月に、スマートスピーカー「Google Home」を発売し、この市場に参入した。しかし、いまだ、この分野でディスプレーを備える製品を投入していない。

 これに先立つ、今年1月、同社は米ラスベガスで開催された家電ショーで、アシスタントサービス「Google Assistant」を搭載するスマートディスプレーが、協力企業のブランドで、今夏に登場すると発表していた。

 協力企業とは、米音響メーカーJBL、韓国家電メーカーLGエレクトロニクス、中国パソコンメーカー、レノボ・グループ(聯想集団)、ソニーなどだ。

 そして、今回、グーグルは、その詳細を明らかにした。それによると、これらのブランドとグーグルが共同開発するスマートディスプレーは、今年7月以降、米国で発売されるという。


テレビ電話、YouTubeなどのグーグルサービスを提供

 これらの製品では、テレビ電話の機能が使えたり、カレンダー(スケジュール)や、地図、テレビ、YouTube、料理のレシピといったコンテンツを映すことできる。

 さらに、同社が2017年4月に米国で始めた月額制のテレビ番組配信サービス「YouTube TV」も利用できる。こちらは、オリジナル映画、ドラマに加え、「ABC」「CBS」「FOX」「NBC」「ESPN」「Fox Sports」といった全米ネットワーク、スポーツチャンネル、主要ケーブルテレビ局でも配信されるチャンネルなど、合計50以上のチャンネルを、月額40ドルで提供するサービスだ。


アマゾンの後塵を拝す

 前述したとおり、グーグルは2016年11月に、Google Homeを市場投入し、AIアシスタント専用機器の市場に参入した。しかし、米アマゾン・ドットコムが「Amazon Echo」の初代機を発売したのは、2014年11月。この2年の遅れが、今も、同社がアマゾンの後塵を拝する要因になっていると指摘されている。

 その間、アマゾンは、利用者を着実に増やしてシェアを拡大。製品ラインアップも拡充した。アマゾンのEchoシリーズには、現在、「Echo Plus」「Echo Show」「Echo Spot」「Echo Look」「Echo Dot」といった製品もあるが、このうちディスプレーを備えるEcho Showは昨年6月に発売された。

 米国の市場調査会社CIRP(コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ)の統計によると、昨年10〜12月期の米国における、アマゾン製品の利用台数は、3100万台で、そのシェアは69%。これに対し、グーグル製品は、1400万台で、シェアは31%にとどまる。

 また、米国の市場調査eマーケターは、アマゾン製品の米国利用者シェアは、今年66.6%となり、引き続きグーグル(29.5%)を大きく上回ると予測している。

筆者:小久保 重信

JBpress

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