子どもはおおいに「勘違い」させよ!

5月13日(金)11時0分 ダイヤモンドオンライン

「一流」とされる各界のリーダーたちは、どんな家庭教育を受けて育ってきたのか?単なる受験勉強に終わらず、主体性やグリット(やり抜く力)などの「非認知能力」を伸ばすにはどうしたらいいのか? そんな疑問から実施された膨大なアンケート調査をもとに、「本当に子どものためになる教育」のあり方と、「育児に留まらない、ビジネスパーソンのリーダーシップ育成法」の本質を論じたベストセラー、『一流の育て方』。

発売わずか2か月で13万部を突破し、子どもを持つ親世代や孫を持つシニアの方々のみならず、「主体性」を伸ばしたい、幅広いビジネスパーソンに大きな話題を呼んでいます。

その著者の一人であるムーギー・キムさんと「将来、自己実現できる子どもを育てるために、親は何をすべきか?」というテーマで語り合うお相手は、娘の里佳さんと『女子高生社長、経営を学ぶ』を出版するなど、パパとしての顔も知られるようになった株式会社DLEのCEO・椎木隆太さん。椎木さんはいったいどのように育てられ、また里佳さんをどのような教育方針で育ててきたのでしょうか?(構成:田中裕子、写真:柳原美咲)


「勘違いゆえの全能感」を主体性のエネルギーに変える



ムーギー 『一流の育て方』を書くにあたって、有名大学に入っただけでなく、起業やNPOなどで様々なリーダーシップを発揮している学生たちにアンケートをとりました。今度はぜひ親の話も聞きたいということで、「大変ユニークな女子高生社長を育てられたパパ」として、いま最も有名な椎木さんにお話を伺いたいと思います。


椎木 ありがとうございます。でも、里佳が一流かどうかは僕もまだわからないんですよ。それでも大丈夫ですか?


ムーギー もちろんです。タイトルで誤解されてしまうことが多いのですが、この本では、いわゆる「いい大学に進学したエリート」を「一流」と呼んでいるわけではありません。本書における「一流」の定義は、自分の望む場所で自己実現できる人のことを指します。本書は主体性ややりきる力、といった、自己実現のために必要な、いわゆる「非認知能力」を育てるためにはどうしたらいいのかを、まとめた一冊なんです。


 そもそも子どもに一流も二流もへったくれもありません。「一流」を育てるより、「育て方」の目線を「一流に高める」のが、本書の目的です。


椎木 ああ、なるほど。


ムーギー そういう意味で、里佳さんが非常に主体的に生きていらっしゃる点に興味を持ちました。椎木さんは、里佳さんにはどんな教育をされてきたんですか?


椎木 そうですね。まずなにより、彼女には「勘違い」してもらいたかったんです。


ムーギー 勘違い?



椎木 そう、思いっきり勘違いをしてほしかった。なぜかというと、僕自身が勘違いして育ったからなんです。あの、ここからは僕の「勘違い話」として聞いてほしいんですけど……。


ムーギー ええ、ええ。


椎木 うち、親が経営者だったんですよ。シイキ写真館という、私が育った町ではちょっとした存在の写真館でした。その町の基準ではお金持ちで、結構知名度があったんです。いま振り返ってみると、たいしたお金持ちでもなければ名家でもありません。町の外に出れば誰も知りませんしね。ただ、当時の自分にとっては「僕はすごい!」と勘違いできる環境です。しかも、親から「勉強しろ」なんて言われたことがないのに、成績もよかった。勘違いしたまま、高校まで過ごせたんです。


ムーギー ああ、ほどよい全能感を持ったまま。


椎木 でも、大学に入学すると、そこには自分よりすごい人がたくさんいました。井の中の蛙が池デビューして、「なんじゃこりゃ!」と驚いたわけです。ところが、「自分はすごい!」という勘違いをエネルギーにしてがんばったら、最終的に「池でもチャンピオンになったんじゃない?」と思えた。ソニーに入社したときも、はじめは「こんなに優秀な人がいるんだ!」と海の広さにぶったまげたけれど、一生懸命働いたら「オレ、先頭を走っているんじゃない?」と思えた。


ムーギー 「自分はすごい」という勘違いのエネルギーを、努力に転換したわけですね。


椎木 はい。僕は、勘違いし続けられたからこそ、いまの自分があると感じています。壁に突き当たったときに自分を信じる力や、起業するときの行動力というエネルギーは、「勘違いゆえの全能感」から湧いたと言ってもいいでしょう。




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