Weights & BiasesがAIエージェント開発フレームワークとの連携を強化
2025年5月13日(火)13時47分 PR TIMES
AI開発者向けプラットフォームを提供するWeights & Biases(以下 W&B)は、AIアプリケーション開発を加速させるための主要な開発フレームワークとの連携を強化したことをお知らせいたします。これにより、複雑化する大規模言語モデル(LLM)を活用したエージェントアプリケーションの開発・評価・運用を、より高い透明性と信頼性のもとで実現することができます。
今回の連携強化では、OpenAI社が提供する「Agent SDK」、マルチエージェント開発・実行環境「CrewAI」、およびノーコードのAI開発プラットフォーム「Dify」の3つを対象としています。W&Bが提供するエンタープライズ向けLLMOps製品「W&B Weave」とのシームレスな統合を通じ、開発現場におけるLLMエージェントのオブザーバビリティ、トレーシング、バージョン管理、評価を包括的に支援します。
本リリースの詳細を解説するイベントを開催
Weights & Biases Japanでは、本リリースに関連する技術詳細を説明するためのミートアップイベントを5月21日に開催予定です。本イベントにはDifyを開発するLangGeniusのキジ マルダン氏も登壇予定です。関連リンク:DifyをフィーチャーしたW&B マンスリーミートアップ(https://connpass.com/event/355002/)
連携の概要
OpenAI Agent SDKとの連携[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/119963/23/119963-23-352b68ef5244e6aac27e20a0181cfae7-1016x861.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]OpenAI Agent SDKを使ったアプリケーションで、それぞれのプロセスにかかった時間を表示できる
OpenAIが提供するAgent SDKは、タスク駆動型のLLMエージェントを迅速に構築・実行可能なフレームワークです。今回の統合により、Weaveのコードを数行追加するだけで、Agent SDK経由で作成されたエージェントの入出力、実行経路、使用ツールなどの詳細がW&B Weave上で視覚的に記録・分析できるようになりました。これにより、開発者はLLMの推論過程や応答精度を可視化しながら改善を進めることが可能となります。
詳細:W&Bブログ - OpenAI Agent SDKとW&B Weaveのインテグレーション(https://note.com/wandb_jp/n/nd5b16a4cc7e3)
CrewAIとの統合
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/119963/23/119963-23-a67da0a9a2406efe76b4957284f2ffcf-3456x1998.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]WeaveはCrewAI内で起こるすべての処理を自動で記録し、そのトレースや、実行中に発生した問題点を確認できる
CrewAIは、複数のLLMエージェントが「クルー」として連携し、タスクを分担・協調的に遂行するマルチエージェントフレームワークです。今回の連携により、クルー内でのエージェントごとのパフォーマンスや対話の流れをW&B Weave上で詳細に追跡・比較できるようになります。これにより、複雑なタスク分解やコラボレーションの最適化が進みます。
詳細:W&Bブログ - CrewAIとW&B Weaveのインテグレーション(https://note.com/wandb_jp/n/nb47be6d5b3fa)
Difyとの統合
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/119963/23/119963-23-129258b22ec0e503f4c7e448d380a4b8-2546x1354.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]DifyとWeaveの連携の設定画面
Difyは生成AIアプリケーションをノーコード・ローコードツールで迅速に構築できるオープンソースプラットフォームです。プロンプト設計やデータ処理などをコードを書かずにGUIベースで簡単に行えるため、誰でも手軽にAIアプリケーションを作成することができます。W&B WeaveとDifyの連携によって、生成AIアプリの詳細なトレーシング、W&B Modelsとの密接な連携によるAIアプリ開発の包括的な管理が可能になります。
詳細:W&Bブログ - Weave x Dify: 生成AIアプリ開発とオブザーバビリティの実現(https://note.com/notes/n1021755d6d26)
背景と展望
生成AIアプリケーションの高度化と多様化に伴い、開発者は従来以上に高精度で高い信頼性を実現するために、オブザーバビリティの導入と継続的な評価環境を必要としています。W&BはすでにWeave製品を通じて、トレースログ管理、評価レポートの生成、プロンプトバージョン管理などの高度なLLMOps機能を提供してまいりましたが、今回のフレームワーク連携により、生成AIエージェント開発への適用範囲も大きく拡張することになります。今後もW&Bは、生成AI開発の現場におけるプロダクション品質の担保と開発効率の向上に寄与するべく、さまざまなエージェントフレームワークやクラウドインフラとの連携強化を継続してまいります。
Weights & Biases Japan株式会社について
Weights & Biases Japan株式会社は、エンタープライズグレードのML実験管理およびエンドツーエンドMLOpsワークフローを包含する開発・運用者向けプラットフォームを販売する日本法人です。WandBは、LLM開発や画像セグメンテーション、創薬など幅広い深層学習ユースケースに対応し、NVIDIA、OpenAI、Toyotaなど、国内外で80万人以上の機械学習開発者に信頼されているAI開発の新たなベストプラクティスです。- W&B社日本語ウェブサイト:https://wandb.jp(https://wandb.jp)
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/119963/23/119963-23-857b190d38baa01d294d5c269064b62e-3900x1086.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]