【銀座 蔦屋書店】田中さおの個展「Imitation of Nature」を5月24日 (土)より開催。水墨画の表現と生成AIを用い、「自然」と「人工」の二項対立の矛盾を問いかける

2025年5月13日(火)12時17分 PR TIMES

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1081/58854-1081-a5bd84dc0099e4aeb6fdd3c4b0cd61f7-1914x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]《Imitation of Nature #3》2025、910×660mm、Sumi ink gold paint oil and acrylic on mulberry paper
銀座 蔦屋書店(東京都 中央区 GINZA SIX 6F)では、田中さおの個展「Imitation of Nature」を2025年5月24日(土)〜6月13日(金)の期間に、店内アートウォールにて開催します。
特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/event/art/47273-1358290512.html

概要

田中さおは、現在ニューヨークを拠点に、主に絵画作品を手掛けるアーティストです。「普遍的風景(Universal Landscape)」をテーマに、水、光、火、空気、土地などの自然を構成する要素を組み合わせることで、創世記を想起させるような架空の風景を生み出しています。
本展では、中世の水墨山水画を想像させる風景の中に、生成AIで制作した雲や木などのオブジェクトを描いた新作10点を展示します。人工的なオブジェクトをアクリルに油彩で写実的に描き、水墨画の中で意図的に強調することで、AIが急速に発達する現代における「自然」と「人工」の二項対立の矛盾を表現しています。本来「自然」の一部でもある人間によって、曖昧かつ複雑に定義された「自然」という概念の表現を試みます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1081/58854-1081-9b85d0da0bb649a88518e9a723c447f2-1811x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]《Imitation of Nature #7》2025、825×555mm、Sumi ink gold paint oil and acrylic on mulberry paper

アーティストステートメント

私は、光、水、岩、空気といった自然の要素を、異なる美術史や視覚文化から集め、風景を描いています。風景画はしばしば特定の国や地域を連想させますが、私は「ナショナルな風景」に対して「普遍的な風景」を描くことで、いずれも私たちの想像によって創られたバーチャルなものであることを表現しています。より広い文脈では、個人の皮膚のような小さな境界から国家のような大きな境界まで、私たちを分ける境目に関心を持っています。
私は、世界各地の創世記神話に「共通する風景」を想像しています。こうした創世記の物語は、「私たちは誰なのか」「なぜこの土地は私たちに属しているのか」という問いに応えるものです。たとえば、日本神話では日本列島が混沌から創造されたとされ、聖書では神が虚無から世界を、そして光をもたらしたと記されています。同様に、46億年前の微惑星の衝突による地球誕生といった科学的説明もまた、私たちの社会的アイデンティティを正統化し、人と土地のつながりを説明する役割を果たしています。私は、こうした共同体のアイデンティティのストーリーが始まる直前の瞬間、そして誰ひとり目にしたことのない景色を描いています。

私は日本画を専攻し、その後「日本画」という呼称や絵画の分類概念が、「国の名前を冠する芸術ジャンル」として、近代における国家的アイデンティティの形成と関わりながら成立したことを学びました。古代から続いているように見える「伝統」の多くが、実際には比較的最近の特定の人物たちによって創られたものであり、しばしば国家の正統性を主張するために用いられてきたことも知りました。こうした物語が様々な文化的要素の取捨選択と結合によって創られていく様子に、キメラのような興味深さを感じています。そこで私は、そのプロセスを逆説的に模倣し、異なる美術史や視覚文化から風景の要素を取り出し切り貼りしたような、どこか不調和な表現を用いながら、「普遍」の風景(同時に不可能な風景)を作り出そうとしています。

田中さお

アーティストプロフィール

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1081/58854-1081-9283792b8650bfd358da9f3ae16c1459-583x700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]田中さお/Sao Tanaka
東京都出身、現在ニューヨーク市を拠点に活動。多摩美術大学で日本画の学士号、一橋大学で社会学の修士号を取得。また、ニューヨークのSchool of Visual Artsで学ぶ。ニューヨークのThe Blanc、Mizuma&Kips Gallery、東京のBunkamuraギャラリー、広島市現代美術館など国内外で展示を行う。NARS Foundation(ニューヨーク)やVermont Studio Center(バーモント)、サキア アーティスト イン レジデンス(淡路島)などのアーティストインレジデンスに参加。
ポーラ美術振興財団 令和6年度 若手芸術家の在外研修助成、渋谷芸術祭2019にて平泉学芸員賞、広島市現代美術館「ゲンビどこでも企画公募2018」入選、第5回21世紀アジアデザインコンペティション(京都芸術大学主催)でグランプリを受賞。Farm to Me(常盤)やBalcon Tokyo(六本木)のコミッションワークを手がける。



販売について

展示作品は、2025年5月24日(土)10:30より会場にて販売開始します。
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。

展示詳細

田中さお 個展「Imitation of Nature」   
会期|2025年5月24日(土)〜6月13日(金)
時間|10:30〜21:00 ※最終日のみ18:00閉場
会場|銀座 蔦屋書店 アートウォール
主催|銀座 蔦屋書店
入場|無料
お問い合わせ|info.ginza@ccc.co.jp
特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/event/art/47273-1358290512.html
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1081/58854-1081-11a84337d10268afe536835ccae12455-650x433.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]銀座 蔦屋書店
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