スズキ、26年3月期の業績予想は23%減の3200億円…米関税による世界経済減速など織り込む
2025年5月13日(火)0時1分 読売新聞
スズキ
スズキは12日、2026年3月期の業績予想(国際会計基準)で、最終利益が前期比23・1%減の3200億円になりそうだと発表した。主力のインドを中心に業績を伸ばしてきたが、6年ぶりの減益を見込む。円高に加え、米国の関税措置などによる世界経済の減速懸念を織り込んだ。
本業のもうけを示す営業利益も22・2%減の5000億円とした。円高による為替影響が800億円の減益要因になる。米国の関税関連については、四輪の米国販売を行っていないため、直接的な影響は受けにくい。ただ、米国事業を行う二輪や世界経済に与えるリスクを慎重に見積もり、400億円の下押しを見込んだ。
鈴木俊宏社長は12日に開いたオンライン記者会見で関税影響について、「グローバルの問題で、回りまわって出てくる。景気後退はある程度、覚悟しなくてはいけない」と述べた。
あわせて発表した25年3月期連結決算は、インド販売が堅調だったことなどで最終黒字が31・2%増の4160億円となり、過去最高を更新した。