シナモンAI、貿易業務のDXを推進する幅広く導入可能な汎用AI-OCR「Flax Scanner for 貿易書類 Packing List汎用モデル」販売開始

2024年5月14日(火)12時16分 PR TIMES

重点項目読み取り精度92%* / フォーマットを問わず29項目を自動読み取り

 国内の大手企業へAI(人工知能)ソリューションを提供する株式会社シナモン(本社:東京都港区、代表取締役Co-CEO:平野未来/堀田創 以下、シナモンAI)は、当社オリジナルの高精度AI-OCR「Flax Scanner」において、世界中で幅広く使用されながらも、国や企業ごとにフォーマットが異なる貿易書類のPacking List(P/L 包装明細書。貿易書類の1種。)向けに、使用頻度の高さや優先度などで整理した29項目を自動認識してテキストデータを抽出する「Flax Scanner for 貿易書類 Packing List汎用モデル」を、5月14日より販売します。

 当社ではこれまでにも、「Flax Scanner for 貿易書類 Commercial Invoice汎用モデル」、「Flax Scanner for 貿易書類 Bill of Lading汎用モデル」を開発・提供しており、非定型帳票を読み取ることが可能な帳票特化型AI-OCRの汎用モデルを拡充することで、貿易業務のDXに注力しています。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/28252/90/28252-90-0d14f02af84f529ba5d13c71497f1011-1280x720.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
 「Flax Scanner for 貿易書類 Packing List汎用モデル」は、帳票に記載される項目から、頻出する29項目(ページ下部参照)をAIが自動で読み取ることが可能です。また、そのうち特に重要度の高い16項目は、文字単位精度で平均92%*、項目別精度で平均87%*と、高精度の読み取りを実現しています。
*いずれも当社テストデータ値

 輸出者・輸入者(メーカー/商社など)、船会社、航空会社、フォワーダー、保険会社(損保)、銀行など、貿易書類を扱う幅広い企業で導入することが可能で、UIを用いたシステム利用やAPIのみの提供のほか、細かなチューニング設定など当社によるカスタマイズ提案も可能です。

 シナモンAIは今後も、専用モデル構築までのコストと時間が不要で、スピーディに導入することができる、汎用性の高い高精度なAI-OCRモデルの開発により、貿易業界のDXを推進してまいります。

※なお、当社が4月23日に発表した、定型・非定型対応のAI-OCRプラットフォーム「Flax Scanner HUB」には、本日発表の『貿易書類 Packing List汎用モデル』のほか、多くの帳票特化型AI-OCR汎用モデルを利用することが可能です。「Flax Scanner HUB」は、経理や調達、製造、建築など、幅広い業務領域で導入可能なAI-OCRソリューションです。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/28252/90/28252-90-8c1c0eddeef2c94a88a24accee805170-1612x722.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]「Flax Scanner HUB」の想定対象帳票

- 「Flax Scanner for 貿易書類 Packing List汎用モデル」開発の背景

 国内における貿易業務の一つに、貿易に関わる帳票(貿易書類)から人が必要項目を確認し、入力する業務があります。帳票のフォーマットは国や企業によって異なるため、必要な情報を確認するためには経験・スキルが必要であり、入力作業に時間がかかることが課題となっています。また、帳票毎にチューニングし、専用のAI-OCRモデルを開発するにはコストがかかるため、導入できる企業は限られていました。

 シナモンAIではこの課題への取り組みとしてこれまで、貿易業界の帳票に特化した専用AI-OCR「Flax Scanner for 貿易書類 Commercial Invoice汎用モデル」、「Flax Scanner for 貿易書類 Bill of Lading汎用モデル」を提供してきたほか、貿易業務実務者で構成される「貿易コンソーシアムへ入会」するなど、貿易業界のAI導入によるDX推進に注力し、導入実績とノウハウを築いてまいりました。

 この度、より多くの企業でAI-OCRを導入いただけるよう、「Commercial Invoice汎用モデル」「Bill of Lading汎用モデル」に続き、「Packing List汎用モデル」の販売を開始しました。

- 主な対象企業

輸出者・輸入者(メーカー/商社など)、船会社、航空会社、フォワーダー、保険会社(損保)、銀行

- 高度なAIテクノロジーで実現した、多様なフォーマットに対応する高精度汎用AI-OCR

 「Flax Scanner for 貿易書類 Packing List汎用モデル」は、貿易書類を扱うあらゆる企業にとって、実用的なAI-OCR導入に必要な工数やコストを最小限に抑えたAIソリューションです。AI-OCRの多くは、フォーマット化された書類から、どこに何の記載があるのかを事前に定義する「座標定義型」で開発されますが、世界的な貿易取引においては、フォーマットが無数にあるため「座標定義型」で対応することは実質的に不可能と言えます。多様な帳票・書類を読み取ることが可能な AI-OCR の開発には、事前に抽出項目の座標定義が不要な 「特徴量学習型」と呼ばれる高度な技術が必要で、今回発表する「Flax Scanner for 貿易書類 Packing List汎用モデル」は、この「特徴量学習型」で開発しました。

 「特徴量学習型」のAI-OCRは、AIに膨大なデータを学習させることで、特徴(パターンや一貫性)を見つけ出し、対象とするデータが何のデータであるのかをAI自身で特定させることが可能です。また、事前の座標定義が不要なため、フォーマットが無数に存在する貿易書類の読み取りに最適な技術です。

 シナモンAIは、幅広いフォーマットからAIが人間のように意味を理解してデータを読み取ることができる高度なAIテクノロジーを有しており、これらを総称するIDP(intelligent document processing=自動知識抽出技術)と呼ばれる技術領域に優れています。IDPは、企業のハイパーオートメーションを実現するためのベースとなる、非常に重要な技術です。

- 「Flax Scanner for 貿易書類 Packing List汎用モデル」読み取り対象29項目

輸出者・輸入者(メーカー/商社など)、船会社、航空会社、フォワーダー、保険会社(損保)、銀行など、貿易書類を扱う幅広い企業へのヒアリングより、Packing List汎用モデルとして、以下29項目を読み取り対象項目に決定しました。(重要度の高い項目は*)
(明細)と付いている項目は、表形式で読み取ります。◇読み取り精度(シナモンAIによるテストデータ値)
重要項目精度 ●文字単位精度:平均91.98% / ●項目別精度:平均86.86%
全項目精度 ●文字単位精度:平均92.60% / ●項目別精度:平均85.11%
[表: https://prtimes.jp/data/corp/28252/table/90_1_07a5fe621e3132cb51d0b4380b1454e6.jpg ]


[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/28252/90/28252-90-66a22cedd78054b7bb930f7f96a8b2a0-1302x933.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■シナモンAI概要
社  名: 株式会社シナモン
URL : http://www.cinnamon.ai
所在地 : 東京都港区虎ノ門3-19-13 スピリットビル6階
設  立: 2016年10月
代表者 : 代表取締役Co-CEO平野未来 / 堀田創

[事業内容]非構造化データを対象としたAIプロダクト事業、AIコンサルティング事業
シナモンAIは、「誰もが新しい未来を描こうと思える、創造あふれる世界を、AIと共に」をパーパスに、高度なビジネスAIソリューション実現のため、AIプロダクトとAIコンサルティングを提供しています。圧倒的高精度のドキュメント解析技術を大規模自然言語モデル(LLM)と組み合わせ「自動化の自動化」を推進。生成AIを統合可能な革新的AI-OCR「Flax Scanner」や、LLM活用を大幅に促進する「Super RAG」をコアに、お客様が保有するナレッジからAI時代の新たな事業構造を創造し、飛躍的な成長を実現する変革の先導役として、多数の国内大手企業への提供実績を有しています。人工知能研究所をベトナム(ハノイ・ホーチミン)に構え、高度なAI人材を獲得・育成するエコシステムを構築し、AI-OCR、自然言語処理、大規模言語モデル、音声認識など、非構造化データを活用する技術資産を蓄積しています。これらの技術を、独自のAI戦略「ハーベストループ」と共に、DXやAI活用の推進を支援しています。

▼ 本件に関する企業からの問い合わせ先(シナモンAI問い合わせフォーム)
  https://go.cinnamon.ai/inquiry.html 

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