Tools for Humanity、「World」プロジェクト日本初の事業説明会を開催
2025年5月15日(木)18時17分 PR TIMES
World プロジェクトを推進するグローバル・テクノロジー企業Tools for Humanityは、日本初となるメディア向け事業説明会及び関係者交流イベントを2025年5月15日に開催しました。
本イベントでは、Tools for Humanity日本代表・牧野友衛によるプレゼンテーションのほか、AIスペシャリスト・茶圓将裕氏を迎えたパネルディスカッション、さらにWorld IDを認証する最先端デバイス「Orb」の体験会などが行われました。
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■Tools for Humanity牧野友衛によるプレゼンテーション
プレゼンテーションパートでは、牧野よりWorldプロジェクトの原点とその理念を説明し、「人間」と「AI」をオンライン上で区別できるインフラの重要性について解説しました。
「AIはこれまでのどの産業革命よりも速いスピードで進化しています。人間性を証明できる仕組みがなければ、なりすましや詐欺、誤情報が横行し、社会の信頼は危機に直面することになります。Tools for Humanityはその課題に対する解決策として『World ID』を普及させていきます。」と語りました。
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また、「World ID」はプライバシーや匿名性を損なうことなく、人間とAI・ボットの区別を可能にするものであり、セキュリティ面においても安全な設計原則に基づいて構築されていると説明しました。
■パネルディスカッション:ポスト・ディープフェイク時代の「信頼」と「人間性」
続いて行われたパネルディスカッションにおいては、牧野に加え、AIスペシャリストとして知られる株式会社デジライズ代表取締役の茶圓将裕氏が登壇し、実例を交えながら、AIと人間の関係性について未来志向の対話が展開されました。
まず話題となったのは、「生成AIによる“なりすまし”リスク」について。茶圓氏は、SNSのアカウントの「なりすまし」のような日常に潜むリアルな脅威を具体的に挙げながら、「AIが本物と見分けがつかないレベルに達している今、もはや従来のIDシステムでは防げない」と警鐘を鳴らしました。
次に取り上げられたのは、「革新技術と個人情報のせめぎ合い」。情報漏洩に対する世の中の意識やプライバシー保護の問題が議論されました。牧野からは「そもそも個人情報を出さないことが大切です。Worldは最低限の情報しか収集しないことに加えて、運営サイドでは個人情報を一切保存しない設計となっており、プライバシーと匿名性の保護を最優先に構築されています。」と述べ、技術と倫理のバランスを追求する姿勢を示しました。
最後のテーマは、「AIと人間の共存」について。茶圓氏は、AIを敵視するのではなく、いかに“補完的存在”として活用していくかが今後の鍵だと語りました。両者からAIを脅威とみなすのではなく、信頼性が担保されるシステムをもとに、良い社会をつくるためにAIを活用していくことが重要である共通認識で締めくくられました。
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■日本社会でのAI普及を牽引する生成AI活用普及協会(GUGA)への加入
GUGA事務局長の小村氏にも登壇いただき、「生成AIの活用が急速に広がる中、GUGAはリスク予防の観点を重視してきました。人間とAIを区別することは、AI時代の新常識を築く上で重要なテーマの一つです。Tools for Humanity様の加入を嬉しく思うとともに、安心・安全なAI活用社会の実現に向けて協働してまいります。」とコメントをいただきました。
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今後、Tools for HumanityはGUGAと連携し、生成AIの普及啓発活動やGUGA会員企業とのパートナーシップなどを推進していく予定です。
■日本における今後の事業展開
Tools for Humanityは、日本における「World」プロジェクトのさらなる普及と発展を目指し、以下の取り組みを進めてまいります。
1. 戦略的パートナーシップの強化
・2024年10月、TFHは博報堂との提携を発表し、「World ID」の国内認知拡大と導入実証を推進してまいりました。
・総合デジタルショップ「テルル」の運営や国内大手キャリアショップの代理運営などを手がける株式会社P-UP Worldと連携し、Orb認証拠点としての役割を全国11店舗で進めていきます。
・2025年5月16日(金)より、全国340店舗以上(2025年4月末時点)を展開するアパレル企業「バロックジャパンリミテッド」との試験的な取り組みを開始。同社の「The SHEL'TTER TOKYO 東急プラザ表参道『オモカド』店」にOrbを設置し、女性若年層への認知拡大を図ります。
2. World IDの利用ケースの創出
・2024年11月、Web3ゲームプロジェクト「TOKYO BEAST」との連携がスタート。World IDをゲーム内に統合し、ユーザー認証の強化と健全なコミュニティづくりを推進しています。
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・同様に、Match Groupとのグローバル提携の一環として、日本のTinderとのWorld ID連携を予定しており、マッチングアプリにおける信頼性向上と「人間同士の本物のつながり」を促進してまいります。
3. 普及活動の拡大
・各地でイベントやワークショップを開催し、World IDの重要性を体験できる機会を創出。一般消費者から企業・自治体まで、幅広い層への「人間性の証明」への理解促進を図ります。
■Worldについて
Worldは、AI時代のために構築された「人間性の証明(Proof of Personhood)」プロトコルです。その中核をなすWorld IDは、個人情報を開示することなく、「自分が人間である」とオンライン上で証明することを可能にします。このプロジェクトは、サム・アルトマン、アレックス・ブレイニア、マックス・ノーヴェンスターンによって共同設立されました。
■Tools for Humanity概要
Tools for Humanity(TFH)は、より公正で人間中心のデジタル経済への移行を加速させることを目的として2019年に設立されたグローバル・テクノロジー企業です。TFHは「World Network」の初期開発を主導し、「World App」の運営も行っています。本社はサンフランシスコおよびベルリンに所在。