生成AI搭載の音声入力/OCRカルテアプリ「SpeechER」、牧田総合病院にてトライアルを開始
2025年5月15日(木)15時47分 PR TIMES
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2025年5月3日、TXP Medical株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:園生智弘)は、生成AIを活用した音声入力カルテアプリ「SpeechER(スピーチャー)」のトライアル運用を、急性期病院社会医療法人財団仁医会 牧田総合病院(東京都大田区、病院長:平出周) にて開始したことをお知らせいたします。
牧田総合病院(病床数290)は、年間救急車台数6000台超を受け入れる地域の中核病院であり、TXP Medicalの救急外来システム「NEXT Stage ER」を2021年に導入済みです。今回、さらなる医療従事者の業務負担軽減と医療の質の向上を目指し、救急外来を中心とした「SpeechER」のトライアルを開始しました。
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「SpeechER」について
「SpeechER」は、現場で真に使える音声入力アプリとして、医師・看護師自身が、業務フローに完全に適合する設計を行い、開発したAI搭載の音声入力/OCRカルテアプリです。ユーザーはスマートフォンに話しかけたり、メモや数値の写真を撮るだけで、生成AIが診療記録に必要な情報を構造化・変換し、自動で適切な記録フォーマットに変換します。音声認識、OCR、専門用語辞書、多言語対応といった複数の技術を統合し、操作性と記録精度の両立を実現しました。診療記録の入力時間を最大70%削減(自社調べ)し、医療現場の業務効率化に貢献します。
主な特長
音声入力:医療現場での自由発語から必要情報を抽出・構造化し、所定の記録フォーマットへ自動整形
医療用語変換:医療関連略語・専門用語も文脈に応じて適切に処理する独自の医療辞書を搭載
あらゆる診療シーンでの利用:救急外来、一般病棟、リハビリ、手術室などにも対応(専用フォーマット作成)
OCR機能連携:紹介状・お薬手帳、モニターなどを撮影画像から文字変換
高水準のセキュリティ:国内法準拠の生成AI利用、QRコードを用いた電子カルテへのオフライン連携
多言語機機能:診察室における外国人対応に特化したUI、英語以外にも対応可
トライアル実施の背景
都市部の救急外来では、限られた時間内に高頻度の患者対応と記録作業を並行して行う必要があり、医療従事者の記録業務の負担が深刻化しています。牧田総合病院のように、院内救命士が救急隊からの連絡をうける病院では、「SpeechER」を利用し、電話内容を録音しそのままカルテ記載するなども可能です。本トライアルでは、専用アプリ搭載スマートフォンによる音声入力とNEXT Stage ERの連携を中心に、救急外来での医師、救命士9名(常勤)、看護師20名+夜勤専従の非常勤2名により、SpeechERが現場の診療フローにどこまで自然に組み込めるか、またNEXT Stage ERとの連携によって構造化された診療データの質と利活用可能性を検証していきます。
今後の展開
TXP Medicalは、SpeechERの機能強化と他医療機関での実証拡大を進めるとともに、医療機関との連携を通じて、診療記録の“現場完結”を実現する新たな医療DX基盤の構築を目指します。代表コメント
社会医療法人財団仁医会 牧田総合病院 理事長 荒井好範先生 コメント救急現場では、診療と同時並行で行う記録業務が大きな負担となっており、記載の遅れや情報の取りこぼしが課題となっていました。SpeechERは、自然な会話の中から必要な情報を抽出し、診療録として整形してくれる点で、従来の音声入力とは全く異なる実用性を感じています。
特に複数の患者対応が連続するような状況でも、“話すだけで記録が進む”という体験は、救急の働き方を大きく変える可能性を持っていると感じています。今後、さらに記録精度や現場との親和性が高まっていくことを期待しています。
TXP Medical株式会社 代表取締役医師 園生智弘 コメント
SpeechERは、“記録に追われる医療現場”の声から生まれたプロダクトです。私自身も医師として、診療後に残る膨大な記録作業に苦労してきました。
これまでの音声入力ツールは、事前に“カルテ記載に適したフォーマット”を意識して音声入力を行って必要があり、思考の負荷が高いものでしたが、SpeechERでは、生成AIが自動で重要な情報を抽出・構造化・整形します。
今回の牧田総合病院でのトライアルでは、救急外来という最も多忙かつ複雑性の高い現場において、SpeechERが医療者の負担軽減と質の高い診療記録の両立にどこまで貢献できるかを検証します。
“話すだけで診療録が完成する”という新しい医療の当たり前を、一緒につくっていきたいと考えています。
製品情報
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/31630/119/31630-119-b5308824abbe704614bee69179bf12ff-2809x565.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]SpeechER 製品ページhttps://txpmedical.jp/service/speecher
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/31630/119/31630-119-88c2195a4a31bd43a8a18c75de2755ce-1841x570.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]TXP Medical株式会社
TXP Medicalは「医療データで命を救う」をミッションに、現役の救急集中治療医が立ち上げた次世代の医療インフラを牽引するスタートアップ企業です。基幹システムであるNEXT Stage ERは全国の大病院83箇所(大学病院・救命救急センターでのシェア約40%)で稼働、救急隊向けのNSER mobileは全国44地域、1200万人以上の人口カバレッジでの運用実績を有しています。
代表取締役:園生智弘(救急集中治療医)
設立:2017年8月28日
HP:https://txpmedical.jp/
・医療機関・自治体向け急性期医療データプラットフォーム「NEXT Stageシリーズ」の開発と提供
・急性期医療AI技術の開発と提供、臨床研究支援事業
・900項目の検査データ・バイタルデータ等を利用した急性期領域の唯一無二のリアルワールドデータサービス