【オフプライス家具店のビッグウッド】止まらない円安・2024年問題で向かい風のなか、売り上げ前年月比160%を達成できたワケ

2024年5月15日(水)11時0分 PR TIMES STORY

 

 株式会社ブライダル・ボックスは、兵庫県で家具のオフプライスストア「ビッグウッド」を5店舗FC展開しています。"オフプライス”とは、ブランドが自ら出店するアウトレットとは異なり、国内・海外のあらゆるメーカー・ブランドが扱う高品質な家具のうち、傷のついた商品・廃盤商品・メーカー在庫処分・倒産品など『新品のワケあり家具』を直接仕入れ、常に定価より安価で販売する業態です。

 家具業界は円安や輸入コストの上昇、2024年問題などの要因によって逆風が吹いています。そのような中、兵庫にあるオフプライスストア「ビッグウッド」は2023年11月の売上で前年月比160%を達成。様々な工夫や企画を展開することによって、行列や話題化を生み出してきました。なぜビッグウッドが売上を大幅に伸ばすことができたのか、買付を担当する、石原部長に話を聞きました。

厳しい家具業界の現状・・・

 近年の国内家具市場の動向について、矢野経済研究所が2023年10月に発表した調査(※1)によると、2023年度の家庭用家具市場は新型コロナウイルス感染症法上の位置づけが5類に移行し外向きの消費が増加していることに加え、インフレーションによる値上げが続いていることから、需要が低下する見込みとしています。

 ビッグウッドの石原部長も、こうした現状に課題を感じていました。

 「ビッグウッドでは輸入した家具を取り扱うことが多く、仕入れに円安や輸送費のコスト上昇などの影響を大きく受けています。直近では、物流の2024年問題に大きく影響をうけました。」

 「というのも、家具メーカーの多くが福岡県に集まっているため、兵庫県内までのトラック運送料が従来から35%ほど上昇したのです。こうしたコストの上昇は商品の価格に直結します。ビッグウッドでは商品の価格を上げたくない思いで、ほぼ据え置き価格で販売していましたが、正直大きな負担になっていました。」

 そのような状況を打開するために行っているのが、〝ビッグウッドだから出来る〟様々な工夫だと話します。

〝ビッグウッドだから出来る〟低価格維持の秘密

 石原部長が、低価格を実現する2つの秘密を教えてくれました。

 「1つ目の工夫は、"B品”と呼ばれる新品だけれど傷がついた商品を多く仕入れること。一般的な販売店では取り扱いを拒まれるような傷ありの商品は、傷がない商品と比べて約半額で仕入れることが出来ます。」

 なぜ積極的にB品を取り扱えるのか。その背景には、兵庫県にあるビッグウッドの前身が関係しているといいます。兵庫県にあるビッグウッドを運営する株式会社ブライダル・ボックスは、もともと婚礼家具を修復する事業をおこなっていました。その時に培った家具を修復する職人の技術により、傷がついて取り扱いが難しくなった商品でも自社で修復可能に。商品の仕入れ価格を抑え、その分低価格で販売できているといいます。

 「もう一つの工夫は、家具を仕入れる際にコンテナで発注すること。コンテナで発注する場合、福岡からトラックで送られるのではなく、コンテナが神戸港に到着後、そのまま兵庫県にある加古川店に送られます。その際の運送料はビッグウッドの負担ではないため、通常のトラックで運送するルートよりも利益を確保でき、低価格での提供につながります。」

 ただし、コンテナ発注にはリスクも存在するとのこと。

 「コンテナでソファを発注すると、1コンテナあたり約90本と大量に商品が入ってくるため、在庫過多になる可能性が高くなります。在庫リスクを少しでも減らすために、売れ行きの良い商品を発注するのは勿論ですが、布生地のソファを撥水加工生地に張り替えるなど、オリジナル性を加えて他店舗と差別化を図っています。」

 ビッグウッドだからこそ出来る、実力に裏打ちされたサービス・取り組みによって、低価格&高品質を継続して実現できていると話します。

オフプライスの魅力を伝える、ユニークな施策

 上記のように、様々な工夫で低価格を維持していましたが、コロナ禍の巣ごもり需要の盛り上がり以降はきっかけがなく、売り上げは横ばいで伸び悩んでいたといいます。

 「そんな状況を変えるために実施したのが『大スベリ割』です。オフプライスの魅力を伝えるユニークなアイデアと、ビッグウッドだからこそ出来る大幅割引によって大反響を呼び、前年同月の売上と比較して160%を達成しました。」

 「これは、 様々な理由で売れずに“スベってしまった家具”を割引するキャンペーンです。“攻めすぎた迷彩”ソファや、コロナ禍のリモートワーク需要を見込んで大量入荷をしたけれど、 予想外に早く新型コロナの規制が緩和され、行き場がなくなってしまったデスク、チェアなど、スベってしまった商品を定価の90%引きで販売しました。」

 「この『大スベリ割』がテレビで紹介された影響もあり、大阪や和歌山、京都など県外からのお客様が多く来店するなど、明石店では行列ができました。想定以上の反響につき、セール対象商品は即日完売、他の商品の売上も大幅に上がるなど、認知拡大に繋がりました。」

 他にも、オフプライスの魅力を発信する施策として、新生活を始める方も多い10代〜20代の「Z世代」を応援しようと今年3月に実施した『Z世代割』でも、前年同月比164%の売上を記録。

 これは机の足・デザイン・刺繍など、家具の一部に“Z”が隠れている対象商品を定価の20%の価格で販売した企画です。以前から、予算が理由で、一人暮らし用の家具が欲しいけれど購入にまで至らない若年層のお客様が多くいたといいます。しかし、キャンペーン後は“手が届く値段の商品があるお店”という認識が広がり、来店数も増え若年層の方の成約率がアップしました。

ビッグウッドが描く未来

 「兵庫のビッグウッドがスタートしてから共通している想いは、『お客様ファースト』であり続けること。ビッグウッドの高品質な家具を低価格で提供することで、お客様それぞれの家が、家庭が、これまで以上に豊かになることを目標にしています。」

 「これからもより地域に根ざした、〝ビッグウッドだから出来る〟企画を実施し、苦境にある家具業界を少しでも盛り上げられるよう、取り組んでまいります。」

【出典】

※1:矢野経済研究所「家庭用・オフィス用家具市場に関する調査を実施(2023年)」

https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3353


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