アマゾン、米国Primeに新たな特典

5月18日(金)6時0分 JBpress

アマゾン・ドットコムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(2017年12月14日撮影)。(c)AFP PHOTO / Mandel NGAN〔AFPBB News〕

 アマゾンは、5月16日、米国のPrime会員特典として、新たに傘下の高級スーパーマーケット「ホールフーズ・マーケット」で割引サービスを始めたと発表した。


まずはフロリダで、今夏には全米に拡大

 アマゾンは昨年、ホールフーズ・マーケットを傘下に収めたあと、同スーパーの数百におよぶ商品をセール販売するなど、大規模な値引き戦略を展開してきた。

 新たなPrime向け特典では、それらの価格をさらに10%引き下げるという。このほか、週替わりで特定の商品を対象に、特売セールも実施する。

 ホールフーズ・マーケットは現在、世界(米国、カナダ、英国)に約480の店舗を構えるが、その96%が米国にある。まずは、米フロリダ州の28店舗からこの新たな特典を開始し、今夏には全米に拡大するとしている。

 割引を受けるには、まず、ホールフーズのアプリをスマートフォンにダウンロードし、顧客のアマゾンアカウントでサインインしておく。あとは、店舗のレジで精算する際に、アプリのQRコードをスキャンする。


値上げを補う新たな施策

 アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は今年4月、株主に宛てた書簡で、Primeの世界会員数が、1億人を超えたことを明らかにした。また、同社は、先ごろ、米国におけるPrimeの年会費をそれまでの99ドルから2割引き上げて、119ドルにした。

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 新たなPrime特典は、こうしたタイミングで発表された。米ウォールストリート・ジャーナルによると、米モルガンスタンレーのアナリストらは、今回の特典は効果的だと評価している。たとえ、Primeの年会費が119ドルに上がったとしても、この特典の内容は、顧客を十分に納得させることができるものになっているという。

 現在のホールフーズ・マーケットの顧客のうち、Primeに加入していない顧客の比率は約4割だが、そのうちのいくらかをアマゾンは、Primeに加入させることができるだろうと、アナリストらは話している。


着々とPrimeを拡大

 アマゾンは最近、立て続けに新たな特典を発表している。今年2月は、アマゾンブランドのクレジットカードを持つPrime会員が、ホールフーズでの買い物で5割引きを受けられる特典を発表。

 また、eコマース商品を最短1時間以内で配達する、Prime会員向けサービス「Prime Now」の対象商品に、ホールフーズの商品を加えたのも今年2月。

 4月には、eコマース購入商品の配達場所として、会員の自家用車を指定できる「Amazon Key In-Car」を発表した。

 また、5月には、アマゾンが選んだ、絵本などの子ども向け書籍数冊を、1〜3カ月ごとに届ける定期購読サービス「Prime Book Box」を、一部の顧客を対象に始めた。

 このほか、同社は、Primeの低所得者向け料金プランの対象を拡大しメディケイド(Medicaid)と呼ばれる、公的医療保険に加入している人も、半額以下でPrimeに加入できるようにした。

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筆者:小久保 重信

JBpress

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