仲谷明香(AKB48) 「声優として旅立つ日まで頑張る」

5月20日(日)11時47分 J-CASTニュース

和やかな語り口で思いを語ってくれた仲谷明香さん。2012年4月11日、都内で

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   今をときめくアイドルグループ・AKB48。テレビを付けたり、雑誌を開いたりすれば彼女らの姿を見ない日はないほどだが、メディアに登場しない何十人ものメンバーに思いを馳せたことはあるだろうか。



   チームAの仲谷明香(なかや・さやか)さん(20)もその1人だ。2006年に3期生としてAKB48に加入したが、シングル曲を歌う機会が少なく、メディア露出もなかなかない—いわば「非選抜」の道を歩んできた。そんな彼女の初の著書「非選抜アイドル」が、12年4月2日に小学館101新書から刊行された。めまぐるしく変化し続ける環境の中で「非選抜アイドル」として何を思うのか、仲谷さんに話を聞いた。



写真集じゃつまらない、新書が面白いならやろうかな


——「非選抜アイドル」発売、おめでとうございます。売り切れ続出で手に入らない状態が続いていますが、これだけ話題になっていることについてどう思いますか


仲谷 ファンの人やAKB48を好きな人からのコメントしか聞いていないので、普通の人が知っているっていうのが実感がわかないんですけど、単純にすごくうれしいです。正直ちょっと売れないかなと思ってたんですよ。自分の今までのことを書いただけだし、別にビジネスに役立つとかそういう本でもないので、私の感想書いただけじゃ売れないかなと思ったんですけど、意外と新書としてはいい数みたいで、すごくうれしいです。


——「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(もしドラ)」作者の岩崎夏海さん(もしドラのオーディオブック、テレビアニメの声優に仲谷さんを推薦するなど関係が深い)に勧められて本を書いたということですけど、そう言われてから書こうと決めた経緯について教えてください


仲谷 もともと二十歳の記念として何か出そうっていうのは事務所の人と話していて、その時にちょうど岩崎さんがブログとか見てセンスがあると思ったのか(書いてみたらと)言ってくださって。最初は、ブログとかは好きだけどいざ本格的に書くとなると難しいかなと思ったんですけど、岩崎さんが教えると言ってくださったので。しかも(AKB48に)同い年が多くて、二十歳の記念に写真集とかほかの子も出すだろうなと思って、写真集じゃつまらないなと思ってたときにちょうど話をいただいたので、じゃあ面白いならやってみようかなという風に思いました。しかもちょうど二十歳だから今までのことを全部書こうと思って、書きました。


——本を書くことになって、メンバーからは何か言われましたか


仲谷 最初はただ「文書いてる」としか近くの子に言ってなかったので、「何書いてんの?」っていう感じだったんですけど。本が出ると決まった後にみんな「読んでみたい」と言ってくれました。


——実際に本を読んだメンバーもいると思うんですけど…


仲谷 いるのかなあ?(笑)


——いないんですか?(笑)


仲谷 売ってないから!あと、メンバーだから、買うっていうより「ちょうだい」って言う子がすごい多くて。


——周りの人たちから読んだ感想はまだ聞いてないですか


仲谷 大人の方は売ってないよとか読みましたよって言ってくれるんですけど、メンバーはやっぱり、くれるの待ってるから。まだ〜?って(笑)。意外だったのがこじはる(チームAの小嶋陽菜)さん。「出すんでしょ〜?欲しい〜」って(笑)。


——ファンの方やご家族からは何か言われましたか


仲谷 ファンの方は大抵「売ってない」か、「仲谷のことがよくわかってよかったです」って。お母さんは「近くの本屋に行ったんだけど売ってないから予約したよ」って、うちにあるのに(笑)。


3、4年いたらいなくなろうかなと思ってた


——声優になるのが目標と書かれていますが、もう少し近いところで、たとえば2012年内に挑戦してみたい仕事はありますか


仲谷 今Google+(AKB48メンバーが参加しているSNS)で「演劇部」っていうのをやっていて、演劇部として動けたらなと。舞台とか。


——演劇部を離れたところでも演技の仕事に興味はありますか


仲谷 そうですね。やっぱり声優さんは声だけで表現するので、演技もちゃんとできなきゃと思っていて。上手い声優さんで舞台の経験を積んでいる方がいるので、(演技の仕事も)やりたいなと思ってます。


——NMB48の原みづきさんが4月10日にグループ卒業を発表しました。Google+で「努力は必ず報われるって憧れてる高橋(みなみ)さんが言ってたけどみづきはそうは思ってません」っていう風に書いていて。本を読むと仲谷さんは「努力は報われる」と思っていると感じたんですけど、メンバーやファンの中には「努力が必ず報われるなんてきれいごとだよ」と思っている人が少なくないように感じています。そういう意見についてどう思いますか


仲谷 うーん、報われるっていうか、いつか必ず目を付けて仕事やりませんかっていってくれる人はいると思うんですけど。でも多分、AKBのメンバーの中にはあきらめてる子はいないと思うんですね。あきらめてたら辞めてると思うんですよ。NMBのシステムがわからないですけど、AKBだったら今の研究生は、いっぱいポジションを覚えてすごく頑張ってると思うんですけど。原さんがどれくらい頑張ってたかはわからないから言えないですけど、だからまだあきらめなかったら、NMBで新チームができたときにいいところにもしかしたら行けたかも知れないし…ちょっともったいないなって思います。我慢というか吹っ切れるっていうか、そういうことが焦らないでできたらよかったのかなって。


——仲谷さんがAKB48に入ったときは、「いつまでに芽が出なかったらやめよう」ということは考えていなかったですか


仲谷 最初はやっぱり、人気とか、ほかのメンバーが上がっていくのを見て、焦って…。3年、4年いたらもういなくなろうかな、(声優が)夢として叶って、っていう感じを最初はイメージしていたんですけど、でもやっぱり入ってみて、人気とか選抜に選ばれる選ばれないとかもあったし、焦ってた自分がバカじゃないですけど、ちょっと焦りすぎてたなってAKBに入っていろんなメンバーを見ていくうちに思って。だから今はもう何年いても…でも下の子がいっぱいいるので、あっちゃん(前田敦子さん)が言ってたみたいに、私が頑張って、夢叶えてっていう考えはあるんですけど、でも自分が成長して旅立てる日まで、AKBで頑張りたいなとは思います。


——具体的にこうなったら卒業だ、というプランは自分の中でありますか


仲谷 声優としてのAKBにいるうちの目標は、AKB48の仲谷明香じゃなく、声優として「仲谷明香さんでお願いします」って言われることで、それを言われるようになったら辞め時というか、旅立つ時かなと思ってます。アイドルの人だから使うとかじゃなく、声優としてという風に。でもまだまだなので、今「AKB0048」(4月29日からスタートするテレビアニメ)っていうのをやってチャンスをもらっているので、「AKBにもこういう人いるんだ」って思ってもらって、いろんな方に声をかけてもらえるように頑張ってます。


——今年の選抜総選挙はどういうスタンスで臨むかを聞かせてください


仲谷 「非選抜アイドル」という本は書きましたけど、(選抜に)入れるものなら入りたいので、やっぱり入りたいっていう気持ちで臨んでいこうかなと思ってるんですけど、でもやっぱりそこだけじゃないから、焦らず、もう3回も(総選挙を)やってるので、落ち着いて結果を受け止められたらなと思います。


普段の生活で日の目を見ていない人の励みに


   「非選抜アイドル」は過去3回の総選挙とも「非選抜」となった仲谷さんが、そのポジションを「面白い」と思えるようになった過程を自らの言葉で書いた作品だ。声優になる夢を抱きながら一度は養成所に通うことをあきらめたが、中学校の同級生だった前田敦子さんがAKB48のメンバーになったと知り、声優になる夢を叶えるためオーディションを受け、合格した。それから地道な活動を積み重ねるなかで感じたやりがいをつづっている。


   4月11日に行われた発売記念イベントでは、


「AKB48を知らない方で、どういう構造になっているのか疑問に思っている方とか、普段の生活の中であまり日の目を浴びていない方に、この本を見てもらって、こんな人でもあきらめずに頑張れているんだ、じゃあ俺も、私も頑張れるんじゃない?と思ってもらえたら」

と話した仲谷さん。AKB48のファンならずとも励まされ、勇気付けられるような一冊だ。


   190ページ。価格は735円。


   仲谷さんは5月21日、USTREAMとニコニコ生放送で配信される動画番組「J-CAST THE FRIDAY」(http://www.j-cast.com/mono/friday/main.html)に出演する。「非選抜アイドル」や現在声優を務めているアニメ「AKB0048」などについて話を聞く。


   17時から。アーカイブあり。


   ※放送中、仲谷さんには事前に寄せられた質問に答えていただきます。質問はツイッターで受付中。聞きたいことがある人は、ハッシュタグ「#jcast_nakayan」を付けてツイートしてください。<モノウォッチ>

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