ダイハツ「コペン」惜しまれつつ生産終了へ 一部のディーラーでは「売り切れ」

5月20日(日)18時8分 J-CASTニュース

ダイハツコペン

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   ダイハツ工業が2012年4月2日、軽唯一のオープン・スポーツカー「コペン」の生産を8月末で終了すると発表し、ファンの間から惜しむ声が出ている。ダイハツは生産終了の公表に合わせ、販売開始10年を記念した「10thアニバーサリーエディション」を発売したが、売れ行きは好調で「一部のディーラーでは販売が終了している」という。



   マツダは6月に世界で唯一のロータリーエンジンのスポーツカー「RX−8」の生産を終了するのに伴い、同じく最後の特別仕様車「SPIRIT R」を1000台限定で昨年11月に発売したが、「販売計画台数(1000台)を超える受注を得たため、1000台の追加生産を決めた」と発表。コペン、RX−8とも、ファンに惜しまれ、生産終了となるスポーツカーの人気ぶりを裏付けた。


累計5万6千台超えるヒット


   ダイハツコペンは2002年6月に発売。スズキカプチーノ、ホンダビートといった1990年代の軽オープン・スポーツカーがなくなった後は、軽で唯一のスポーツカーとして、市場の注目を集めた。累計の販売台数が5万6000台を超えるヒット作となり、ダイハツ関係者によると、「大きなモデルチェンジがないまま、発売から数年過ぎてもコンスタントに売れ続ける珍しいクルマ」だったという。


   その理由は「クルマ好きのダイハツの技術者が、作りたくて作ったスポーツカーだったから」(関係者)というのが定説だ。軽のトップメーカーとして、ダイハツは「タント」に代表されるスペース効率に優れた軽や、「ミライース」に代表される燃費に優れた軽を開発し、存在感を高めているが、クルマ好きの技術者であれば一度は手がけてみたい「2シーターのオープンスポーツ」を実際に商品化することで、「技術者のガス抜きをして、全体の士気を高めた」のだという。


後継モデルの開発進行中か

   コペンがコスト優先でなく、スポーツカーらしく「走り」を優先したメカニズムを採用した一例としては、軽では珍しい4気筒エンジンが挙げられる。3気筒が主流の軽市場で、ダイハツはコペンには静粛性が高く、スムーズで力強い4気筒エンジンを搭載。4気筒は一時、スバルが軽の全車に搭載していたが、ダイハツもコペンにはこだわりを見せていた。アウディの初代TTクーペを彷彿とさせるデザインも、評価が高かった。


   このためコペンはデビューした2002年にグッドデザイン賞の金賞に輝いたほか、日本カー・オブ・ザ・イヤー2003の「10ベストカー」、RJCカー・オブ・ザ・イヤー2003の優秀車賞を受賞するなどした。


   発売から10年を区切りにコペンは生産終了となるが、ダイハツ内部では後継モデルの開発が進んでいる模様だ。RX−8の生産終了とともにロータリーエンジンが市場から姿を消し、後継モデルの噂すら聞こえないマツダとは、対照的な生産終了となりそうだ。次期コペンの行方が注目される。

J-CASTニュース

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