4月の訪日外国人、単月で過去最高390万8900人…最多は中国人で43%増の76万人
2025年5月21日(水)20時38分 読売新聞
訪日客らでにぎわう浅草寺の雷門前
日本政府観光局が21日発表した4月の訪日外国人客数(推計値)は、前年同月比28・5%増の390万8900人となり、単月として過去最高を更新した。桜の見頃に合わせた訪日需要の高まりに加え、昨年は3月だったイースター(復活祭)休暇が今年は4月にずれたため、アジアの一部や欧米豪からの旅行客が増えた。
これまでの最高は1月の378万1629人で、3か月ぶりに更新した。国・地域別では、中国が43・4%増の76万5100人で最多。韓国が9・1%増の72万1600人、台湾が16・9%増の53万7600人だった。アジア以外では、米国が43・1%増の32万7500人で最多だった。
訪日外国人客数は高い水準が続いている。24年は3687万148人で過去最高を更新し、25年1〜4月も前年同期比24・5%増の1444万6600人となり、24年を上回るペースとなっている。米政権の関税措置による景気の冷え込みと旅行需要の減速を懸念する声もあるが、「航空便の予約状況に影響は見られない」(航空大手)という。