「退職者が多い会社」 給与や人間関係以外に本当の問題!?

5月22日(火)7時0分 INOUZ Times



「退職者が多い会社」 給与や人間関係以外に本当の問題!?

給与は世間並みだし、仕事もそんなにキツクないはず。時々、飲みにも連れて行ってる。でも、退職者が後を絶たず、なぜだか人が居つかない—。そんな会社ってありますよね。どうしてなんでしょ? その“ナゾ”を社員100人アンケートで調査してみました。ホントの原因って、こんなところにあるみたいですよ!




意外な盲点が見えてきた!

カワイイ社員のことを思って、いろいろ気を使っているのに退職者が相次ぐ—。これでは経営者として泣きたくなるし、“社員不信”になっちゃいますよね!?



いったい社員は何を考えているんでしょ? アンケート調査からは“意外な盲点”が見えてきました!



【質問事項】

退職者が多い原因はどこにあると思いますか?



━【調査概要】━━━━━━━━━━━

調査対象:全国の成人男女を対象にしたインターネットリサーチ

平均年齢:37.4歳

性別  :男性43人、女性57人

職種  :正社員

回答数 :100サンプル

調査内容:「退職者が多い原因」に関するアンケート

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自由記述式でアンケートを実施し、項目別に集計しました。そのため合計回答数は100を超えています。

もっとも多かったのは「給与や待遇の不満」、続いて「経営者・役員・上司・先輩(目上の人)の不満」「人間関係の不満」「仕事やりがいや評価の不満」「パワハラやコンプライアンス」という順番になりました(「その他」は除く)。



それぞれの代表的な意見を抜粋して紹介します。

「人が居つかない会社」の3大要因

給与や待遇の不満(回答数50)


・仕事内容と給料のバランスが悪い。(50代/男性)


・業界の水準よりよい給与が出ているが、入社時からあまり給与が上がらない。(40代/女性)

・ブラックでも待遇と給与次第ではやめません。(40代/女性)

単に「給与が低いから」ということではなく「仕事内容と見合わない」という回答が目立ちました。変わったところでは「上がりかた」への不満も。「給与が高けりゃ“ブラック企業”でもOK」という極論も(汗)。

経営者・上司・先輩(目上の人)の不満(回答数33)


・上司から理不尽な理由で怒られると働く気がなくなる。(20代/男性)

・会長の機嫌が悪いと八つ当たりのように怒鳴り散らされる。(30代/女性)

・管理職が未熟なのに役員はそれを見抜けず教育もできない。(40代/女性)

・社長が言うように、社員が全員根性なしだとは考えられません。(30代/男性)

・会社の運営方針が不明確。(30代/男性)

次に多かったのが社長や上司など「目上の人」への不満。役職の上下以前に「人としてどうか」と思える態度はアウトですよね。会社をどうしていくのかについて経営者からのメッセージがナシでは、将来が不安になっちゃいます。

人間関係の不満(回答数32)


・仕事のつらさなどを分かち合えない。(40代/男性)

・変わり者が多く、人付き合いが大変。(30代/男性)

・いろんなことが起きても、それを丸く収めることができる人間性の集まりだと退職者も減ると思います。(30代/女性)

・わたしの職場は仲間の文句、陰口ばかり言っている。(30代/男性)

「目上の人の不満」とほとんど同数だったのが一緒に仕事をする「仲間」の不満。人間関係が悪い職場だとゲンナリしちゃいますよね。



ここまで紹介してきた「給与」「上役」「仲間」への不満についての回答数を合計すると115。全体回答数155のうち約75%を占めていて、これらが「人が居つかない会社の3大要因」と言えそうです。

こんな少数回答も

ここからは少数回答ですが、こんな不満もあるみたいです。

やりがいや評価の不満(回答数10)


・ステップアップが見えない。(40代/男性)

・努力や成果が反映されにくい給与体系になっている。(40代/女性)

働きがいが感じられないと不満は溜まる一方です。

ハラスメントやコンプライアンスの問題(回答数7)


・パワハラとモラハラとセクハラ。(20代/女性)

・パワハラ、セクハラ、アルハラ(アルコールハラスメント=イッキ飲みの強要など)が横行。(20代/女性)

・経営者が「労働基準法なんてくそくらえ」という姿勢。(40代/女性)

ハラスメントやコンプライアンスの問題を指摘したのは、ほとんどが女性。こんな職場だと女性でも男性でも働きにくいですよね。



こんな回答もありました。

その他(回答数12)


・実際の求人内容と明らかに違う。(40代/男性)

・無能な部下。(40代/男性)

・会社の方針が定まらない。(50代/男性)

気持ちはわかりますが、経営者としては「どんな仕事をしてもらうかは時々の状況で変わることがありえる」と言いたくなるし、部下が無能と言われても「それを育てるがあなたの仕事」と反論したくなりません? 会社の方針と言われても「コッチだって悩んでるんだよ!」がホンネですよねぇ。

「給与への不満」は隠れ蓑(みの)!?

ところで、寄せられた回答でもっとも多かったのは給与の不満でしたが、「ウチの給与がいくらか、最初からわかってたハズでしょ?」と多くの経営者は感じているんじゃないかと思います。わかっていたのに不満だなんて、なんだかおかしいですよね。



こんな仮説を立ててみました。給与以外の問題、たとえば「折り合いが悪い上司」への不満、「自分にあった仕事をしたいのにそうはならない」仕事への不満、「仲良しになれない」仲間への不満。チリも積もれば…で、いろんな不満が積み重なった末に「こんな会社、やってられない〜」と“気持ちのダム”が決壊して、もっとも説明しやすい「給与への不満」が辞める言い訳として使われているんじゃないか。こんな推測です。

経営者がもつべき視点は!?

ある経営者に聞いてみると、「煎じ詰めると、経営者にとって重要なのは残ってほしいメンバーが残っているかどうか。そうしたメンバーが給与や待遇に不満を抱いているのだとしたら問題です。もちろん、ほかのメンバーはどうでもいいのか、ということでありません。でも、人材の流動性はますます高まるでしょうから、経営者としては退職率の問題はポイントを押さえた対応をすべきなんじゃないかと思っています」とのこと。



確かに、キャリアアップと転職がセットで語られる世の中です。こうした時代の変化に対応した考え方を経営者はすべきなんでしょうね。



「でも」と続けて、その経営者は「給与や人間関係という日常の不満を理由に転職するのだとしたら、もったいないなぁと思います。どれだけ恵まれた環境でも、人間はそれに慣れ、やがて不満に思うもの。どこに行っても、また同じことを繰り返してしまいかねません。転職するときは『自分のキャリアプランはこうなんだ。だから、こうするんだ』と未来視点で考えてほしいですね」とアドバイスしてくれました。



あ、もちろん、異様に退職率が高いのは問題ですし、仕事内容に比べてスズメの涙のような給与しか出していないとか、ハラスメントやコンプライアンス違反が横行しているために働きにくくて社員が居つかないような会社は、論外ですけどね。



次ページでは、すべての回答を公開いたします。



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