オープンAI、iPhone設計の伝説的デザイナー設立のAI端末開発会社を9300億円で買収へ

2025年5月22日(木)6時55分 読売新聞

オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者

スマホに代わる新端末の開発目指す

 【ニューヨーク=小林泰裕】対話型AI(人工知能)サービス「チャットGPT」を開発した米オープンAIは21日、米アップル元幹部で著名デザイナーのジョナサン・アイブ氏が設立したAI端末開発会社「io」を約65億ドル(約9300億円)で買収すると明らかにした。スマートフォンに代わる新たなAI端末の開発を目指す狙いがある。

 オープンAIによれば、買収は株式交換で行われ、ioを完全子会社化するという。米ブルームバーグ通信によれば、今回の買収は同社にとって過去最大規模となる。手続きは今夏にも完了するという。

 米メディアによれば、アイブ氏は1992年から2019年までアップルに勤務し、iPhone(アイフォーン)やアップルウォッチなどの設計で知られる伝説的デザイナー。買収により、アイブ氏はオープンAIのデザイン担当責任者となり、ioの従業員約50人もオープンAIに入社する。

 オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は21日、「世界で最も偉大なデザイナーであるアイブ氏と提携できることをうれしく思う。新世代のAI搭載コンピューターの開発に取り組んでいきたい」とX(旧ツイッター)に投稿した。

 オープンAIはこれまでAI関連ソフトウェアの開発に注力してきたが、AIの高度化を受け、今後はその活用に適したハードウェアの開発にも本格的に乗り出す構えだ。

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