【三井グループ350周年記念事業】若きチャレンジャー30人が1年間の成果と展望を発表
2025年5月23日(金)15時17分 PR TIMES
三井グループは2025年5月12日(月)、東京ミッドタウン八重洲 イノベーションフィールドにおいて、三井グループ350周年記念事業である「三井みらいチャレンジャーズオーディション」の開始1年を記念し、「チャレンジャー発表会 STAGE UP MEETING 2025」を開催しました。
三井グループは2023年、元祖「三井高利」が江戸に進出し、日本橋に越後屋を出店した1673年から350年の節目を迎えました。この間、自由闊達な風土の中「ひと」を守り豊かに育むことを続け、常に「ひと」を基軸に、新たな時代の変化に先見性をもって取り組んできました。三井グループではこの節目にあたり、2023年度から2027年度の5年間、グループの存在意義を再確認しながら、社会課題の解決に取り組む姿勢を体現すべく記念事業を実施しております。
その一環として企画実施された「三井みらいチャレンジャーズオーディション」は、未来に向けた良き社会づくりに夢や目標を持ち、チャレンジする若者を発掘・支援するプログラムです。「事業・社会活動」「研究・留学」「カルチャー創造」の3部門を創設し、合計で722名から応募があり、最終的に選出された30名のチャレンジャーが、2024年3月より、イノベーションを起こし未来を変えていくべく様々な取り組みへチャレンジしています。
今回、開始から1年を経過したタイミングで「チャレンジャー発表会 STAGE UP MEETING 2025」を開催、チャレンジャーたちはこれまでの活動成果と今後の展望を発表しました。当日は30名全員が参加(海外からのオンライン参加含む)し、活動状況のプレゼンテーションは、それぞれが自分らしさを存分に発揮した個性的な内容で、聞き手を引き込む魅力にあふれていました。会場の参加者からは「多様な視点が刺激になった」といった声も多く上がり、熱気あふれる場となりました。三井グループは今後も、この30名の若きチャレンジャーを支援するとともに、350周年記念事業を通じグループの存在意義を再確認しながら、社会課題の解決に取り組む姿勢を体現すべく、様々な活動を行ってまいります。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/51782/844/51782-844-3c9f9d2d653ad54fba38cc9440429e73-896x562.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]「チャレンジャー発表会 STAGE UP MEETING 2025」 参加のチャレンジャーたち
●チャレンジャープレゼンテーション(30名の中から一部紹介)
事業・社会活動部門
猪村 真由さん:入院という時間をちょっと特別にするイノベーションプログラム「POCO!」
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/51782/844/51782-844-5764ca26141437e04708fc4068b9684c-327x330.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]慶應大学看護医療学部在学中のフィールドワーク体験から、長期入院し闘病する子供たちの生きる力を伸ばすイノベーションプログラムの提供に取り組み始め、自ら社団法人ChildPlay Lab.(チャイルド プレイ ラボ)を設立。「POCO!(ポコ)」ブランドで入院中の子供たちに届ける「アドベンチャー BOX」というキット開発から、現在は、退院後にも伴走する「アドベンチャーASSIST(アシスト)」のプログラムなど順次立ち上げ活動中。なお、本件取り組みは2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞 最優秀賞に選定された。
「病気になったことをどのように自分の人生に取り込んでいくか、自分の物語につなげていくのか」たくさんの子どもたちに出会う中、その在り方がその先どのように自分らしく生きていけるのかということに大きく関わってくるのだということを強く感じた1年でした。昨年は「アドベンチャーBOX」の配布と病院での実証実験を通じ、病院を退院後、学校などへ復学する子どもたちへの支援がより必要であるということがわかってきました。この気づきから、病院での入院期間中の治療体験を共有しつつ、退院後の時間を一緒にサポートしていくアドベンチャーASSISTも開始しました。こうした取り組みが日本全国にある子ども専門病院や小児科を要する病院へ仕組みとして広がっていくよう、今後も引き続き活動をしていきたいと思います。
大日方 伸さん:「循環型装飾社会」へ。3Dプリントを生産基盤としたデジタルテーラーメイドものづくり
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/51782/844/51782-844-9cecb7071cc6b3c0803e2b00e6dc8001-327x365.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]大学時代に3Dプリンタの世界と可能性に魅せられ、株式会社「積彩」を起業。
建築やインテリア業界が求める「独自性・デザイン性」 と「地球環境問題やサスティナビリティ」という課題の双方を、3Dプリンタによる新しいものづくりやサプライチェーン構築で解決しようと事業活動に取り組む。2024年、国内外の展示会に積極的な出展を行い、アジア最大規模の国際家具デザインフェア「DESIGN SHANGHAI 2024」において「Design Shanghai Picks2024」を受賞。
私たちは、“Shape Your Color”というコンセプトを掲げ、3Dデザインと循環型の材料を使用した1点ものの装飾制作、その装飾のサステナブルな循環による新しいものづくりを実現したいと考えています。2024年は国内外の様々な展示会へ出展し、私たちが考えるものづくりの訴求を行い、アワードを受賞するなど数多くの評価をいただきました。また、大阪・関西万博のパビリオンのひとつに参画し、環境にやさしい素材を活用した装飾制作を行いました。そしてこのプロジェクトでは、使用した後の装飾を、一度素材へ戻し、別の場所で展示する新たな装飾にするといった循環型ものづくりを実現させる予定です。今年は事務所を移転し、外部への発信機能も兼ねた新しいデザイン工房も開設します。引き続き、世界で活躍できる企業へ成長できるよう活動を続けていきます。
研究・留学部門
宮瀬 環さん:ポストデジタル社会における人間と衣服の相互関係の研究
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/51782/844/51782-844-53173a2bdd87ca5518ecd6383ebc88ee-327x343.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]東京大学学際情報学府でウェアラブルデバイスを研究する傍ら、服飾学校でファッションデザインを学ぶ。2025年9月には、英国ロンドンのRoyal College of Artへ留学を予定し、「肌に一番近い衣服がどのような存在となるのか」という問いに取り組みつつ学際的な学問としてのファッションの確立を目指す。
2024年は、大学院の修士制作で「街に遍在する目に見えない電磁波が作る地形を体にまとう」をテーマに服を作り発表しました。さらに、青山のアートフェアでは「未来のファッションのかたち」をテーマに発表を行い、ファッションスクールの修了展では「寄生 パラサイトするものとしてのファッション」という問いを立て展示を発表するなど、大学院での研究と学外での創作活動に取り組むことが出来ました。また、三井みらいチャレンジャーズオーディションの交流会で、他のチャレンジャーズとの交流が契機となり、視野を広げることも出来ました。2025年9月には、目標としていた英国ロンドンのRoyal College of Artへ留学し、フィールドに入り込んだリサーチ活動と表現活動を学びながら、展示発表などに積極的に取り組んでいきたいと考えています。
巴山 未麗さん:言語の視点からグローバルを再構築する
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/51782/844/51782-844-e364775e5cfeb2d27a1bf5df7766c2c6-238x344.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]慶応大学3年生。「ウォロフ語」との出会いをきっかけに言語の魅力に取り憑かれ、これまで世界中の地域でホームステイをしながら、多くの地元言語に触れるフィールドワークを継続してきている。「世界の言語は何もしなければあと数十年で半分なくなる」なか、言語問題を通じ格差を生まない「真に多様でグローバルな社会とは」を研究中。
私はこの1年半、世界中の地域で50以上の言語を調査し、論文を執筆し学会発表などを行ってきました。帰国後は、より多くの方に言語の面白さを届けたいという思いから “kotoha(コトハ)” プロジェクトをスタートさせました。言語の魅力はその言語にしかない言葉の力、言語の持つ非翻訳性です。その翻訳できない言葉の収集、独自システム構築によるデータベース化に取り組み、現在はビジネスやエンターテインメントの視点から様々なプロダクト開発、アイデア提案を行っています。先日も、翻訳できない言語の世界観をレストランバーコンセプトで創り出す“せかいの言語つまみ食おう展”を開催しました。今後も翻訳できない言語の魅力を伝える企画展やプロダクト開発などをはじめ様々な活動を実践していきます。
カルチャー創造部門
向井 響さん<海外からオンライン参加>:人形浄瑠璃の新しい可能性 乙女文楽「美少女革命」プロジェクト
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/51782/844/51782-844-398675613b2fb5e9e279fc7f8fb5a1d7-506x345.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]ポルトガルのポルト大学で研究を行いながら、作品作りに取り組む作曲家。日本の伝統演劇である人形浄瑠璃「乙女文楽」に焦点を当てた新たな音楽作品を制作中。このプロジェクトでは、乙女文楽の人形遣い協力のもと、演目復元、映像・音響センサー使用とともに最先端コンピュータ技術を使い、伝統芸能のその先の可能性を提示する。
今回のチャレンジでは、日本の伝統演劇である人形浄瑠璃「乙女文楽」に焦点を当て、新たな音楽作品制作に取り組んでいます。2025年の最も大きな成果として、乙女文楽ひとみ座とポルト国立人形劇団の共同制作による新作「美少女革命 Princesa Yaegaki」の公演を、日本大使館の後援を受けてポルト大学で行いました。幅広い年齢のお客様に来場いただき、会場は満席となりキャンセル待ちも出るなど、非常に大きな関心を集めることができました。現在は、パリ・ポンピドゥー・センターから、浄瑠璃をテーマに電子音楽とメディアを使った新しいデジタルメディア作品の創作、東京佼成ウインドオーケストラによるチェロ協奏曲など、様々な委嘱をいただき作品作りに取り組んでいます。2026年には、ポルト国立人形劇団と日本で乙女文楽とのコラボレーションを行う予定です。
久保田 徹さん<海外からオンライン参加>:長編ドキュメンタリー映画の制作とDocu Athanプロジェクトによる自由な空間の創造
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/51782/844/51782-844-bc9b7cf5de1392426c3b1eee9127fcd3-506x327.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]2022年ミャンマー軍に拘束され奇跡の生還をしたジャーナリスト。帰国後、引き続き現地で活動する多くの抑圧された東南アジアのジャーナリストやミャンマー人クリエイターを側面支援する団体「Docu Athan」を立ち上げる。2024年は、彼らをテーマにTV版ドキュメンタリー「境界の抵抗者たち」を完成させる。
私は、国境の町タイ・メーソットで、クリエイター、ジャーナリスト、アーティストへ機材の無償貸出を行い、ともに活動しています。すでに300以上のプロジェクトに無償貸出を行っています。2024年は、彼らの活動の裏側やその想いを映像化したTV版ドキュメンタリー「境界の抵抗者たち」がNHK・BSにて放映されました。そして現在、イギリスのプロダクションの後援を受け、この作品を長編映画版として制作しています。2025年、もしくは2026年には完成させ、映画祭などへ出展していく予定です。こうした活動は、単なる支援活動ではありません。抑圧されたクリエイター、ジャーナリスト、アーティストとともに制作し連帯を示すことは、私にとって映像を通じた表現活動です。今後もこうした活動を通じ、支援活動や国際協力という枠組みの中、より広範なカルチャーを創造する取り組みを行っていきます。
●チャレンジャーの活動テーマ表(五十音順/名前・活動内容2025年5月12日時点)
事業・社会活動部門
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/51782/844/51782-844-2634c6dfb1052d5219596273d91cab00-562x792.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
研究・留学部門
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/51782/844/51782-844-e5c402756f6f079c74ac8a1ac101c086-565x810.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
カルチャー創造部門
[画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/51782/844/51782-844-c706ce2988e0afa55041e7b7b9acb478-570x839.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
●三井グループ 350周年記念事業実行委員会 委員長メッセージ
[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/51782/844/51782-844-eaca893f04d8941a3f03a4fab256ff57-499x505.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ] 「三井みらいチャレンジャーズオーディション」が発足した時、チャレンジャーの皆様には、社会課題解決、未来に向けた研究・留学、新しい文化の創造等、各自がチャレンジしたいことを提案していただきました。そして、そのチャレンジが着実な成果を生み出し、皆様がこの1年で大きく成長されていることを実感し、感動しています。
皆様の志はさらに高く、目指すゴールへ到達するにはまだ時間がかかると思います。これからも我々三井グループのリソースを活用していただき、その高い志をぜひ叶えてください。
「三井みらいチャレンジャーズオーディション」の良いところは、フィールドや価値観が異なる30人のチャレンジャー、そして我々三井グループ各社とコラボレーションし、新たな絆を創り、それぞれのチャレンジに活かすことができることだと思います。ぜひ新たな絆を生み出し、今後の活動へ活用し、さらに飛躍していただくことを期待しています。
三井グループ350周年記念事業実行委員会 委員長
三井不動産株式会社 代表取締役会長 菰田正信
[表: https://prtimes.jp/data/corp/51782/table/844_1_994f245a96fa4942ce158ac0c9ed263e.jpg ]
※1 【350周年記念事業 実行委員会25社】
株式会社IHI/王子ホールディングス株式会社/三機工業株式会社/株式会社商船三井/太平洋セメント株式会社/株式会社TBSホールディングス/デンカ株式会社/株式会社東芝/東レ株式会社/トヨタ自動車株式会社/株式会社ニップン/株式会社日本製鋼所/日本製紙株式会社/富士フイルムホールディングス株式会社/株式会社三井E&S/三井化学株式会社/三井金属鉱業株式会社/三井住友海上火災保険株式会社/ 株式会社三井住友銀行/三井住友建設株式会社/三井住友信託銀行株式会社/三井倉庫ホールディングス株式会社/三井不動産株式会社/三井物産株式会社/株式会社三越伊勢丹ホールディングス(50音順)
本記念事業活動は、三井グループの中核企業25社で構成される二木会の経営層からなる実行委員会にて運営されます。
【三井グループ350周年記念事業について】
[画像12: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/51782/844/51782-844-2ed73c6aefb1cf74fd6fac12f382fd2c-1558x669.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
三井グループ350周年記念事業ホームページ https://www.mitsui350th.com