CFDとは?初心者にも分かりやすく解説

5月29日(火)21時40分 All About

CFDという言葉、株やFXをやる方なら聞いたことがあると思います。ただ、具体的にはどのような取引なのかを詳しく知らない方も多いかもしれません。そこで今回はCFDの基礎知識を説明したいと思います。

写真を拡大

CFD(差金決済取引)とは?

CFDという言葉、株やFXをやる方なら聞いたことがあると思います。今回はCFDの基礎知識と魅力、リスクなどをご説明したいと思います。まず、CFDとはContract For Differenceの頭文字をとった略語で、日本語に訳すと差金決済取引となります。イメージを掴むために、簡単な例えを出しますと、FXのなんでも版です。逆に言えば、FXはCFDの中の通貨に絞った金融商品とも言えます。CFDでは世界の株価指数や個別銘柄、金や原油などの商品や債券まで、多様な資産クラスをカバーする、場合によっては約1万種類以上(※)もの様々な投資対象にレバレッジをかけて投資をすることができます。

※取り扱い業者によってカバーしているCFDの種類は異なります

日本ではまだ新しいCFDですが、イギリスでは1990年代前半に、アメリカでは1997年にスタートしているもので、イギリスではなんと全金融市場のシェア30%を占めるという非常にメジャーな金融商品なのです。金融先進国のイギリスでこれだけのシェアを占めると言うことは、いかに便利で、取引をする人が多いということを容易に想像できます。ではCFDの魅力とはいったい何なのでしょうか?

CFDの魅力

CFDの魅力としては次の3つが上げられます。

1.様々な投資対象にレバレッジをかけた取引が可能になる
株や株価指数、商品、債券など、約1万種類以上にも及ぶ投資対象に(業者によって取り扱い銘柄が異なります)、少額の資金を元手に、その数倍〜数十倍で投資をすることが可能です(2011年のレバレッジ規制後、日本のCFD取り扱い業者では株式は5倍、株価指数は10倍、商品は20倍、バラエティ〔VIX指数等〕は5倍、債券は50倍のレバレッジとなっています)。もちろん、これは諸刃の剣で下手をするとやけどを負いますが、うまく活用すると少ない資金で多額の利益を獲得することが可能になります。

CFDは差金決済ですので、実物の受け渡しを行わない取引です。100万円分の取引をする場合、通常なら100万円を用意して、実物と交換する必要があります。しかし、CFDの場合は、その何分の1、何十分の1の資金さえ用意すれば取引ができますので、これまで最低投資金額が高すぎて投資できなかったものにも少額から投資が出来るようになるわけです。

2.ショート(売り)から始められる
通常の株式取引の場合、株を買うことはできても、最初から売り(いわゆるカラ売り)となると、プロ投資家専用市場のようなところがあって敷居が高かったかと思います。しかしCFDの場合はいろいろなものに対して、簡単に売り(ショート)から入ることができます。たとえば、ニューヨークダウが下がると予想したとします。このとき、現在の価格で「売り(ショート)」を入れるわけです。結果、予想どおりに下落した場合にそこで決済します。ここで売りを入れたときと、決済したときの下がり幅が利益となるわけです。むろん、反対に上昇した場合は損失になってしまいます。

3.24時間取引ができる
会社員の場合、日本株を買おうと思っても取引時間は就業時間中であることが多くてパソコンにつきっきりになっての取引はなかなか難しいと思います。しかし、世界中にはかならずその時間に開いているマーケットがあります。たとえば、日本は夜中でもアメリカではお昼ということがあるわけです。したがって、リアルタイムで取引可能な市場と向き合えるのがCFDの大きな特徴の1つです。

CFDのリスクについて

もちろんCFDはメリットばかりではありません。反対のCFDのリスクについて触れておきましょう。ここまでに書いてきた話を読んでいくと、すぐにでも大金を儲けられそうな錯覚に陥るかもしれませんが、世の中そんなにアマくはありません。特にCFDの場合、いくつかの注意点がありますので、そのあたりをきちんと把握しておかないと思わぬ火傷を負う可能性もあります。

まず1番注意しなくてはいけないのは、レバレッジです。前述のようにレバレッジは上手に使えば非常に有用な取引方法ですが、仕組みをよく理解しないままに取引をすると、知らない間に実力の何倍もの取引をしてしまって予想以上の損失を被ってしまう……なんてことも起こらないとは限りません。

また、現物株ならじっと持っているだけで、いつかは回復する……とか、ナンピン買いで買い下がっていく……というやり方も通用したかもしれませんが、高いレバレッジをかけている場合は命取りになる可能性もありますので、損切りをきちんとしていく必要もあります。また、価格が一時的に急落して、業者によって定められている証拠金維持率一時的にでも維持出来なくなってしまうと強制的にロスカットされてしまうこともあります。したがって、まずはきちんとシステムを理解してから取引を始める必要があります。

それから、2011年のレバレッジ規制後、CFDから撤退する取引業者が増え、取引業者数自体が少なくなっています。そして取り扱い銘柄や取引方法、手数料と取引業者によって大きく異なっていますので、取引業者をきちんと選定した上で決める必要があると思います。また、株やFXですと多くの業者が取り扱っているために取引手数料が非常に低額な業者もありますが、ですが、CFDの場合は取引業者数も少ないですから、株やFXと比べると取引コストが高いかもしれません(※2)。

※2:CFDの多くの業者では手数料はゼロなのですが、その分、スプレッド(売値と買値の差額)が広くとってあるケースもあります(これが取引をする際のコストとなります)

などなど、気をつけるべき点もたくさんありますが、それでもなお、CFDは使い方によっては非常に有用な金融商品だと思います。少なくとも勉強してみる価値はあると思います。興味の有る方はまず、いろいろな取扱業者の比較から始めてみてください!
(文:戸松 信博)

All About

「解説」をもっと詳しく

「解説」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ