日大アメフト事件、「リーダーの責任感」が希薄なのは企業も同じだ

5月29日(火)6時0分 ダイヤモンドオンライン

加害選手の会見の翌日、ようやくコーチとともに会見を開いた内田前監督。事件後の一連の行動は、およそリーダーにふさわしいものではなかった 写真:日刊現代/アフロ

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日大のアメフト選手が悪質タックルをした傷害行為は、明示的な指示の有無にかかわらず、管理者責任の認識欠如が問題だ。選手に責任転嫁している同大学人事担当常務理事でもある内田前監督に、組織リーダーとしての資格はない。(モチベーションファクター代表取締役 山口博)


社会規範にもとる組織は

退場すべき



 アメリカンフットボールの定期戦で、日本大学の選手が関西学院大学の選手に対し、ボールを投げた後の無防備な状態であるにもかかわらず、背後からタックルを仕掛けるという反則を犯し、関西学院大学の選手が全治3週間のケガをするという事件が起きた。スポーツマンシップにもとるどころか、傷害行為である。


「試合に出たければ、相手選手をつぶしてこい」という指示があったと加害選手は述べたが、内田正人前監督と前コーチ側は「選手が異なる解釈をした」と、選手に責任を転嫁する見解を示している。また、事件が起きた試合中、内田前監督をはじめコーチ陣は、反則を犯した選手を指導しなかった。


 事件後、内田前監督は、関西学院大学へ謝罪に行くどころか雲隠れ状態になり、ようやく13日後になって、「一連の問題は全て私の責任」であるとして辞意を表明するも、関西学院大学の選手にケガをさせることを指示したかどうかという質問については返答しなかった。その後、22日の加害選手の会見で逃げ切れなくなったのか、内田前監督が会見を開いたのは23日になってからだった。


 内田前監督は、アメフト部の監督であるとともに、同大学常務理事であり人事担当でもある。民間企業であれば、自社の社員が他社の社員にケガをさせたことについて、人事担当役員や人事部の幹部が指導もせず、他社に対して即座に謝罪もせず、放置したというトンデモない事例だ。ロールモデルであるべき、人事部の幹部としてあり得ない行動なのだ。


 社会規範にもとる組織は、その社会から退場せねばならない。企業でいえば取引停止となり、存続にかかわる事態にもなる。大学といえども例外ではない。むしろ、教育機関としてさらに高い規範意識を持たなければならない。内田氏の監督辞任だけでなく、常務理事辞任、アメフト部の存続を検討すべしなどの声が上がるのは当然だ。





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