「つるの剛士になれない」ゼロメン夫を改心させるヒント

5月29日(水)7時0分 NEWSポストセブン

子育てに積極的なイクメン夫は増えているが…

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 子育てを積極的に行う男性を「イクメン」と呼ぶのに対し、育児も家事もまったく協力しない男性のことを「ゼロメン」と呼ぶ。働く主婦の調査機関「しゅふJOB総合研究所」所長兼「ヒトラボ」編集長の川上敬太郎氏は、4人の子どもの父親でもあるが、「最初の子が生まれてしばらくはゼロメンだった」と話す。そんな川上氏が“脱ゼロメン夫”になるためのヒントを提案する。


 * * *

 厚生労働省は2010年から「イクメンプロジェクト」を推奨し続け、今年4月には三菱UFJ銀行が男性行員に1か月の育休取得を実質的に義務づけると報じられた。日本中の夫を“イクメン化”する動きが進んでいる。


 一方、家事も育児もまったく行わない男性は「ゼロメン」と呼ばれる。いまの世の中の風潮を見ると、ゼロメンは絶滅危惧種になりつつあると思えてしまうが、実態はそうではない。


 昨年11月、しゅふJOB総研にて仕事と家庭の両立を望む“働く主婦層”に、「2018年を振り返って、夫は家事・育児に十分取り組んでいたと思いますか?」と質問したところ、結果は【別掲1】のグラフの通り(有効サンプル数=451)となった。


「家事・育児を十分行っていて満足」「家事・育児を少しは行っていて不満はない」との回答があわせて47.7%あるものの、まだ不満を感じている妻の方が多い。そして、「家事・育児をまったく行っておらず不満」と回答した妻が16.9%。“ゼロメン夫”は厳然と存在している。


 同じ質問を2017年にも行っているが、その時の結果との比較は【別掲2】のグラフ(サンプル数=638)だ。なんとゼロメン夫の比率は減るどころか、2017年から2018年にかけて、14.6%から16.9%へと増加した。


 そんな状況をよそに、妻が理想とする夫像は、ゼロメンとはかけ離れている。


 2018年に「あなたのイメージで、夫婦で共働きする際に理想的な夫だと思う著名人をフルネームで一人お教えください」と質問したところ、【別掲3】の方々がTOP10に選ばれた(総投票数424:敬称略)。


 1位に選出されたのは、育休取得したことなどが話題になったタレントのつるの剛士さん。2位以下も、まさにイクメンとしてのイメージが定着(ご本人たちの中にはイクメンと呼ばれることに抵抗感を持つ人もいるかもしれないが)している方々の名前が並ぶ。


 さらに、この方々を理想の夫だと思う理由を尋ねたのが【別掲4】のグラフ(サンプル数=424)。


「子どもの面倒をよく見てくれそう」がトップ、さらに「家事を快くシェアしてくれそう」と続く。この結果を見ても、理想の夫像にイクメン度の高さが反映されていることがうかがい知れる。


 では、これらの結果を見てゼロメン夫たちは、「じゃあ、オレも!」となるのだろうか。


 つるの剛士さん、杉浦太陽さん、ヒロミさん、りゅうちぇるさん、DAIGOさん、谷原章介さん……。そうそうたるメンバーが並んでいるのを見ると、自分もそうなろう! という気も起こらないほど遠い存在と感じてしまいそうだ。


 そんなゼロメン夫たちに、“脱ゼロメン”のための5つのヒントを提案したい。


 だが、その前に知っておいてほしいのは、家事にも育児にも365日休みがないという事実である。ゼロメン夫には毎週休みがあるが、妻には一年中休みがない。そのことを踏まえた上で、5つのヒントの中からどれか1つでも参考にして、脱ゼロメンに向けた具体的行動を起こすきっかけにしていただきたい。


◆ヒント1/自前にこだわらず外部の力を利用する


 ゼロメン夫が家事・育児を妻に任せるのなら、妻も外部に頼っていいはず。お惣菜を買ったり、外食したり、家事代行を利用したり、ベビーシッターを頼んだり、食洗機を購入したり……。その費用のためにゼロメン夫は、酒やタバコの回数を減らすなどガマンする。


◆ヒント2/夫が妻を養っているのではない


 家庭が安泰だからこそ仕事に集中できる。稼ぎは夫だけの力ではなく、夫婦が協力して得ているものだ。「養ってやっている」という上から目線は認識が間違っている。


◆ヒント3/妻には妻のキャリアがある


 キャリアとは、人それぞれの人生の足あと。夫には夫のキャリアがあるように、妻には妻のキャリアがある。夫婦で応援しあえば、お互いのためにできることが見えてくる。


◆ヒント4/自分のことは自分で


 洗濯物は誰がたたむのか。食器は誰が洗うのか。全部妻がやってくれている。ゼロメン夫が自分のことを自分でするだけで、妻の負担は軽減されるはず。


◆ヒント5/子どもだって家事の戦力


 家事は家族全員の務め。子どもはゼロメン夫を見て育つ。子どもが成長するにつれて一緒に家事を行うようにすれば、子どもにとってかけがえのない学びになる。


 世の妻やイクメン夫からすれば、これら5つのヒントだけでは生ぬるいかもしれない。しかし、ゼロメン夫が一歩踏み出せば、その一歩は次の一歩へとつながっていく。5つのヒントは、いわばその入り口だ。


 夫婦でどの程度家事をシェアするかは、夫婦ごとにほどよいバランスがある。必ず半々でなければならないものでもない。大切なのは、夫婦で話し合い、互いに納得できるラインを見つけること。


 しかし、いつまでも夫がゼロメンのままでは、話し合いすら成立しない。妻が何も言ってこないのは、言う気が起こらないからだということをゼロメン夫は知る必要がある。ぜひ、脱ゼロメンへ一歩を踏み出していただきたい。

NEWSポストセブン

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