人生のネジを巻く教えを説いてベストセラー 京都のねじ会社の「社員育成マニュアル」が1冊に

5月30日(金)10時30分 J-CASTニュース

人生の「ねじ」を巻く77の教え

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   6月1日の「ねじの日」を前に、「ねじ」にスポットを当てた自己啓発本「人生の『ねじ』を巻く77の教え」(日東精工企画室、ポプラ社)が2014年5月15日に発売され、東京都内の複数の有名書店で総合売上1位になるなど話題を呼んでいる。発売後1週間で増刷も決定した。



ふだんは意識しないが、なくてはならない…それが、ねじ


   「ベストセラー」になるからにはもちろん、ねじの専門書などではない。京都府綾部市の本社を置く、東証一部上場のねじメーカー、日東精工の「人財教育」を、ねじとは無縁かもしれない一般の人たちにもわかりやすまとめたものだ。


   紹介されている教訓やエピソードが「話のタネに使える」、あるいは、「ニッポンのモノづくりの底力を感じ元気になる」と評判になったようだ。


   ねじは、巨大なものから極小のものまでと大きさも形もさまざま。自動車、家電製品、パソコン、携帯電話、医療機器、眼鏡…と、ありとあらゆるものに使われ私たちの暮らしを支えている。ねじが緩んだりはずれたりすれば事故につながるという意味では、人の生き死ににもかかわるものであり、空気同様、ふだんその「ありがたみ」を意識することは少ないが、なくてはならないものだ。


   「そんな大切なねじをつくるのであるから、生半可な気持ちでは作れない。ねじづくりの基本は人づくりである」であると、精密ねじ・極小ねじでは日本一のシェアを誇る日東精工では「人財教育」に力を入れている。同社には「リーダーハンドブック」「経営幹部のガイドライン」「ザ・プロフェッショナルへの道」という社員研修用のオリジナルテキストがあり、これらを、社員一人ひとりが誇りを責任を持って仕事に取り組んでいくための手引書としている。それがたまたま、書籍編集者の目に触れることになり、一般向けに1冊にまとめられることになったのだ。


   「拭く」と「磨く」の大きな違い


   固い漢字をやわらかく表現する


   惚れ込んでこそ一流になれる


   反省することとクヨクヨすることを取り違えない


   99%では安心できない


——などの言葉が並び、ジャンルでいえば「自己啓発」「ビジネスヒント」集になるであろうか。


   もちろん、ねじ会社ならではのエピソードやたとえも数多く載っていて、ねじについても学べるようになっている。ねじにも素材、大きさ、形で適材適所があるとか、「おねじ・めねじ」とねじにもオスとメスがあってパートナーが大事とか、強く締めればいいということでもなく時には緩むことも大事、などなど。ねじは人生と大いに重なりあう部分が多いようだ。


   日東精工でこれまで作ってきたねじは7万種にのぼるが、いわゆる日本工業規格(JIS)のものはほんの数%しかなくほとんどがオーダーメイド。


   「ねじの日」が、6月1日になったのは、1949年6月1日に工業標準化法が制定され、JISにねじ製品類が指定されたことに因んでのこと。75年にねじ製造・販売業者でつくる「ねじ商工連盟」が制定した。<モノウォッチ>

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