小田急の悲願だった「新宿−小田原間60分切り」達成までの歴史

6月3日(月)6時0分 ダイヤモンドオンライン

複々線化が完成したことで、新宿〜小田原間を最速59分で結ぶことになった新型70000形「GSE」 Photo:PIXTA

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優れた鉄道車両に贈られる「ブルーリボン賞」。今年は小田急の新型ロマンスカーが受賞した。今回受賞した新型70000形「GSE」は、複々線化完成にあわせてデビューした記念すべき車両だ。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)


ロマンスカーのための賞!?

鉄道のブルーリボン賞とは


 鉄道愛好者団体「鉄道友の会」は5月23日、2019年の「ブルーリボン賞」に小田急電鉄の新型ロマンスカー70000形「GSE」を選定したと発表した。1958年に制定され、今年で第62回を迎えるこの賞は、前年にデビューした鉄道車両の中から最も優れた車両に贈られる栄誉ある賞だ。


 2018年3月から営業運転を開始した70000形は、展望席やスタイリッシュなデザインなど小田急ロマンスカーとしての伝統を継承しつつ、電力消費量や騒音を低減した走行装置や、車体の揺れを抑えて乗り心地を向上させるフルアクティブサスペンションなど最新技術を採用。車内にはバリアフリー対応設備や荷物置きスペース、防犯カメラ、車内Wi-Fi、座席コンセントを完備するなど、高い完成度で仕上げられたことが評価された。


 ロマンスカーにとって「ブルーリボン賞」の獲得は至上命令で、歴代9車種中8車種が受賞している。というのも、そもそも鉄道の「ブルーリボン賞」とはロマンスカーのために制定された賞だからだ。


「ブルーリボン賞」といえば、世界的には大西洋横断船の最速記録保持船に贈られる賞が有名だ。正式な賞として制定されたのは1935年だが、最速船が栄誉の証しとしてマストにブルーリボンを掲げる習慣は19世紀に始まったものだという。「ブルーリボン」とは元々、イギリスの最高勲章である「ガーター勲章」の懸章(肩から懸ける帯)が青色だったことに由来する。


 日本で「ブルーリボン賞」といえば、鉄道ファン以外は映画賞の方を思い浮かべるかもしれない。映画のブルーリボン賞は1951年に新聞の映画担当記者が中心となって制定したもので、当初は「東京映画記者会賞」と称していた。手作りの映画賞だったため、受賞者に贈られたのは手書きの賞状だけ。ありあわせの青いリボンで賞状を結ったことにちなんで、第2回から「ブルーリボン賞」と呼ばれるようになったというのは、いかにも新聞記者らしいウイットに富んだエピソードだ。





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