ユニバーサルロボット、オークラ輸送機とパートナーシップ契約を締結

2024年6月4日(火)10時46分 PR TIMES

協働ロボットを国内パレタイズ市場へ積極投入

ユニバーサルロボット(本社:デンマーク、日本支社:東京都港区、代表:山根 剛、以下「UR」)はこのほど、マテハンシステムの総合メーカー、オークラ輸送機(以下「オークラ」)とパートナーシップ契約を締結しました。これを受け、オークラはURの協働ロボット(以下「URロボット」)の20kg可搬モデル「UR20」を組み込んだパレタイジングロボットシステムを、独自のブランドで日本国内のパレタイズ市場に向けて販売開始します。


■パートナーシップ契約締結の背景
URは可搬重量が20kgの「UR20」や同30kgの「UR30」を2023年に開発し、日本国内の有望市場としてパレタイズ分野に焦点を当て拡販を図ったところ、自力でロボットシステムを構築するのではなくソリューションパッケージを求める潜在顧客層が一定数存在することに気づきました。そこで、周辺機器をまとめるシステムインテグレーション力、多様なワークに対応できるロボットハンド技術力、アフターサービス力、そして顧客の多さなどさまざまな面で第一人者であるオークラを、新たな販売パートナーとして希望していました。

一方オークラは、重量ワークの高速積み付けに適した高可搬(100kg〜350kgタイプまで)産業用ロボットを活用したパレタイジング用ロボットが多くの工場や倉庫に採用されているものの、人手不足を背景に軽量物のパレタイズを手軽に自動化したいという需要が拡大。この需要に対応すべく高品質、信頼性、革新性などにより協働ロボット市場で圧倒的な評価を得ているURロボットを組み込んだパレタイジング用ロボットのラインナップ化を検討していました。

このような両社の思いが一致し、今回のパートナーシップ契約の締結に至ったものです。


■新しいパレタイジング用協働ロボットシステム
オークラが販売を開始するパレタイジングロボットシステム「EasyPAL(イージーパル)」には、可搬重量20kgのURロボット「UR20」が組み込まれています。

[画像: https://prtimes.jp/i/45878/78/resize/d45878-78-e5dadba90b7ebb50cf42-0.jpg ]


オークラ輸送機のパレタイジングロボットシステム 「EasyPAL」


ロボット本体は、64kgと軽量でコンパクトながら可搬重量が20kgあるため、一般的な飲料ケース程度のハンドリングが可能です。またロボットのリーチが1750mmあるため、標準的なパレットのサイズをカバーします。アームの移動速度も速く軽量段ボールケースなら時間当たり300個〜480個の処理能力を備えています。
オークラでは、ロボット本体に周辺コンベヤなどをセットアップした標準パッケージングにし、手軽に導入でき省スペースで即稼働できるパレタイジングロボットシステムとして販売します。

さらに、業界一の使いやすさで定評のあるオークラ独自のオフラインティーチングソフト「OXPA-Qm」をベースにした「OXPA-QmC」をEasyPAL用に開発。「OXPA-QmC」のデータをもとにロボットの動作確認や能力計算がシミュレータ上で行えるなど、ユーザーインターフェースによって手軽さが一段と向上します。


■オークラ輸送機のコメント
 オークラ輸送機 常務取締役(技術統括) 小野山 達夫 氏は次のように述べています。
「当社は、高速で重量物にも対応できるパワフルなパレタイズ用ロボットを日本全国の数多くのお客様にご採用いただいています。しかしながら、当社のロボットは従来型の産業用ロボットなので、侵入防止柵が必須であり、設置スペースに余裕がなければ導入が困難という側面がありました。この課題を解決するのが協働ロボットです。今回、そのトップメーカーであるユニバーサルロボットとパートナーシップ契約が結べ、新たなロボットがラインナップできることになりました。信頼性の高いURロボットに当社が培ってきたノウハウを癒合させ誕生したEasyPALで、これまで導入を見送られてきたお客様や新たな需要層に向け積極的な提案活動を展開してまいります」


■URのコメント
 ユニバーサルロボット 日本支社 代表の山根 剛は次のように述べています。
「業界のキープレーヤーであるオークラ輸送機とパートナーシップ契約を結んだことを心から嬉しく思います。パレタイジングの自動化は、製造業全般で高い需要がありますが、スペースの制約やシステムを構築できる人材の不足により自動化に踏み切れない潜在的な顧客が多数存在します。UR20が組み込まれたパレタイジングロボットシステムEasyPALをご活用いただければ、ユーザーは周辺機器を別途用意する必要がなく、システム構築の手間もありません。これにより導入の障壁が低減され、より多くの企業が自動化を実現できるようになります。オークラ輸送機とURの提携は、日本のパレタイジング市場に画期的な進展をもたらす重要な一歩です」


■今後の展開
オークラでは、現状のパレタイジング用ロボットは高速・重量用、EasyPALは軽量・省スペース用として市場の棲み分けを明確にし、6月から受注活動を開始します。
その第一弾として「FOOMA JAPAN 2024」(6月4日(火)〜7日(木) 東京ビッグサイト東1〜8ホール)でオークラのブース(ブース番号 7K-08)に製品を出展し、需要のすそ野が広い食品業界へのソリューションとして提案します。


■製品概要
製品名「EasyPAL」
製品構成UR製協働ロボット「UR20」、オークラ製コンベヤ、オフラインティーチングソフト、ロボットハンド、ロボット架台、セーフティ関連機器


■ユニバーサルロボットについて
本社:デンマーク オーデンセ
社長:キム・ポウルセン
特色:2005年に設立された協働ロボットのパイオニアメーカー。2008年に世界初の商用協働ロボットを発表して以来、リーチと可搬重量が異なるUR3e、UR5e、UR10e、UR16e、UR20、UR30を含む製品ポートフォリオを展開。各モデルは、プラグ&プロデュースで使えるUR+エコシステムのエンドエフェクタやソフトウェア、アクセサリ群でサポートされており、1台のロボットを用途に応じて柔軟に配置転換可能。50か国以上に導入され、現在1000名の従業員を要する協働ロボットのトップメーカーに成長している。www.universal-robots.com/ja


■オークラ輸送機株式会社について
本社:兵庫県加古川市野口町古大内900
社長:大庫良一
特色:創業97年の歴史をもつマテハン機器・システムの総合メーカー。
   日本国内のパレタイズ分野では高いシェアをもつ。

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