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靴の手入れ「めんどくさい」をなくす法

プレジデント社6月5日(月)9時15分
画像:靴の手入れ「めんどくさい」をなくす法
「一流のホテルマンは客の足元(靴)を見て客のレベルを判断する」という話は有名だが、ビジネスの世界でも同じことがいえる。つい手を抜きがちな足元に気を配ることが、成功への近道だ。

■靴には持ち主の人柄が表れる


スーツやネクタイには多少気をつかっても、靴には無頓着なビジネスマンが多い。街を歩くと、安物の靴をろくに手入れもしないまま履き続けている男性をよく見かける。しかし、多くの人が思っている以上に、「靴」は重要な存在である。


「あるレベル以上のビジネスの世界になると、TPOに応じた身だしなみができるかどうかが、その人の評価につながります。そこで失敗すると、いくら本人の実績やスキルが優れていても、次のビジネスのドアが開かないのです。とりわけ靴は、履いている人物の評価に直結します」


こう語るのは、経営コンサルタントとして3500社超の経営者を見てきた石原明氏。ビジネスマンは靴のよし悪しで値踏みされるというのだ。



<三流の安物の悪い靴>
(1)革質が悪いため、磨いても光沢が出ない。

(2)シューキーパーを入れていないため、見苦しい「折りジワ」。

(3)一体型のゴム製ソール(靴底)をアッパー(甲の部分)に接着剤でくっつけただけ。ヒールもソールも交換できない。

<一流の履き込まれた良い靴>
(1)革質が良いため、磨くと美しい光沢が出る。

(2)シューキーパーを入れて保管しているため、「折りジワ」が美しい。

(3)ソール(靴底)とアッパー(甲の部分)を糸で縫い付けている。ソール交換でき、長く履き続けられる。


さらに石原氏は「靴を見ればその人が出世するかどうかもわかる」と言い、次のようなエピソードを紹介する。


「長く活躍する芸人さんは、テレビ局でAD(アシスタントディレクター)の靴を見るそうです。汚れた靴が多いなか、綺麗な靴の人がいたら仲良くしておく。その人はほぼ確実にディレクターになり、一部は経営幹部にもなっていくそうです」


ものを大切に扱う人は、人への心配りもできるので周囲から自然に引き上げられ、出世していくというのだ。


東京・南青山で靴磨き専門店、Brift H(ブリフトアッシュ)を経営している長谷川裕也氏も、「社会的な地位のある人で、靴に気を配っている人はとても多いですね」と断言する。同店は、多くの企業経営者や資産家から高級靴の磨きや修理を依頼されている。長谷川氏によると、一流と呼ばれる人たちの靴へのこだわりは並外れているという。


また、よく手入れされた靴を履く人は所作にも品が漂うと長谷川氏は言う。


「常に足元に気を配っていると、自然に行儀がよくなります。反対に、電車でだらしなく足を投げ出している人の靴は、たいてい汚れていますね」


石原氏によると、一流の人なら、靴に持ち主の人柄が表れることを知っている。だから他人の靴をそれとなくチェックしているというのだ。



■革の光沢を引き出し、長持ちさせる磨き方


では、これまで靴に無頓着だった人は、何から始めればいいのか。


「今持っている靴を、磨くことから始めるのがいいでしょう。まずは綺麗な靴を身につける心地よさを体感することが大切です」(長谷川氏)


道具は何を揃えるべきか。靴磨きというと、よくスーパーのレジ横で売られているスティックタイプの液体クリーナーでひと塗り、という人も多い。だが「あれだけは、使わないほうがいい」と長谷川氏は警告する。


「綺麗になったように見えて、実は薬品で表面に膜をつくって光らせているだけ。革本来の光沢ではありません。何度も使用すると膜が分厚くなり、やがてボロボロと剥がれてきますし、革も傷みます」(長谷川氏)



<靴を長持ちさせる正しい磨き方>
(1)道具の用意

馬毛のブラシ、保湿・栄養
(2)汚れ落とし

馬毛のブラシで、靴に付着している泥やホコリなどの汚れを払い落とす。
(3)保湿・栄養を与える

ローションを布に取り、ムラなく全体に塗り込む。最後に同じ布で乾拭きする。
(4)型崩れ防止

磨き終えた靴に、シューキーパーを入れて靴棚に保管する。


写真は、長谷川氏に教えてもらった正しい靴の磨き方だ。革本来の光沢を引き出し、靴を長持ちさせる。また一度は、プロに磨いてもらうこともお勧めしたい。プロの仕上げを知ることで磨き上げられた革靴の美しさを知り、靴磨きの意欲も増すからだ。


磨き方を覚えたら、相応の質と製法でつくられ、長く履き続けられる革靴を新たに購入することもお勧めしたい。


安物の靴は革質が悪いうえに、アッパー(甲の部分)とソール(靴底)を接着剤でくっつけただけの「セメント製法」でつくられている(悪い靴の写真)。この製法は摩耗したり破損したりしたソールを交換できず、最初から使い捨て仕様になっている。


修理をしながら長く履き続けられるのは、アッパーとソールを糸で縫い付けるグッドイヤー・ウェルトという製法の靴で、革も上質なものが使われている(良い靴の写真)。ソールが摩耗や破損しても糸をほどいて交換でき、5年、10年と長く履き続けられる。


「3万円も出せば、グッドイヤー・ウェルト製法の靴を手に入れることができます」とは長谷川氏。この価格帯だと「リーガル」や「スコッチグレイン」といった日本メーカーのものが揃っている。日本製の靴はつくりが丁寧で長持ちするわりに、手頃な価格なのだ。


靴を長持ちさせる習慣のない人に、特に注意を促したいのは踵の減りだ。ここは人から一番見られるポイントで、減ったままにしていると、だらしない人だと思われる。「見た目が悪いだけでなく、減りすぎるとヒール本体まで傷つけて修理できなくなる危険性もある」(長谷川氏)。日頃から靴の踵をよくチェックしておいて、減ったらマメに交換する習慣をつけたい。


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石原 明

僖績経営理舎代表取締役、日本経営教育研究所代表。売れる仕組みづくりや成長する組織づくりなどで、3500社を超える経営者を支援。欧州製の高級靴を愛好し、こまめに手入れをする。


長谷川裕也

BOOT BLACK JAPAN代表取締役。2004年、東京駅の路上で靴磨きを始め、08年東京・南青山に靴磨き専門店Brift Hを開店。同店の顧客には、大企業の経営者や資産家も多い。

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(ジャーナリスト 大島 七々三 撮影=榊 智朗)

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データ提供元:アニメキャラクター事典「キャラペディア