「iPhoneも使います」ナショナル・ジオグラフィックの写真家、マーク・ティッセンさんの仕事術

6月7日(金)10時0分 lifehacker

敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ。

今回は最高品質の記録写真を掲載することで知られているナショナル・ジオグラフィック誌の写真家、マーク・ティッセン(Mark Thiessen)さんの仕事術です。

ナショナル・ジオグラフィック誌の最新号で、アラスカの森林火災消火に当たるパラシュート降下隊員が取り上げられていますが、この記事の写真を撮影したマーク・ティッセンさんは、25年間も消防士の消火活動を撮影し続けており、ナショナル・ジオグラフィック誌の写真家を29年間務めています。

今回は、そのマークさんが、自分で撮影した写真が初めて新聞に掲載されたときのこと、お気に入りの撮影機材、ロケ現場でしっかり睡眠を取るコツをシェアしてくれました。

居住地:ワシントンDC

現在の職業:『ナショナル・ジオグラフィック』誌の写真家

現在のPC:MacBook Pro

現在の携帯端末:iPhone 7

仕事の仕方を一言で言うと:粘り強く

小さい頃の原体験がカメラの道へ進むきっかけに
空から降下する人物の足
カメラ付きパラシュートでアラスカの森林に落下する降下消防隊員。ナショナル・グラフィック誌2019年5月号に掲載。
Image: Mark Thiessen/National Geographic
── まず、略歴と現在の仕事に至るまでの経緯を教えていただけますか?

私は14歳から写真を始めました。

当時住んでいた南カリフォルニアで新聞配達をして稼いだお金で、カメラ機材と警察や消防の無線通信の周波数を自動的に見つけて傍受する無線スキャナーを買いました。

それで、ニュースになりそうな事件に対応する消防署の無線をキャッチしていました。

ある夏の朝、その無線機で車と列車の衝突事故を聞き、母に「ママ、現場に行こうよ!」と言いました。私はまだ運転できる年齢に達していなかったので、母と自家用車で現場に急行しました。

線路で立ち往生していた車から、運転していた人がぎりぎりで脱出して九死に一生を得たという事件でした。私は事故現場で破壊された車の写真を撮り、地元紙にその写真のフィルムを投稿しました。

その日の午後、いつものように自宅に配達された新聞を見ると、第一面に私が撮影したその写真が載っていました。私はすっかり得意になり、その新聞のコピーを周囲に配りました。

仕事の流れや日々使うツール
火事現場でカメラをかまえる男性
アラスカの森林火事を撮影中のマークさん
Image: Mark Thiessen/National Geographic
──最近の1日の流れを教えてください

仕事の日の過ごし方は、撮影に出かけているかワシントンDCの本社に戻っているかで異なります。

都会にいるときは、朝4時半に起きて、午前5時までにジムに入り、午前6時までに帰宅。

職場には午前7時半までに入り、撮影や会議を始めます。

私は自分の写真スタジオは持っていないので、あちこち移動して、ナショナル・ジオグラフィック誌に載せる写真を撮影しています。

── 「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?

Storm Radarは、直近2時間前から6時間後のお天気レーダーが見られるお天気アプリで、屋外で撮影するとき便利です。

あと、ロケ地から見た太陽と月の位置が日付と時間で検索できるTPE (The Photographer’s Ephemeris)も気に入っています。

日の出や日没、月が空に現れるところを撮影するとき便利です。

── 仕事場はどんな感じですか?

ワシントンDCの写真スタジオでは、Mac ProにつなげたCanon 5D Mk IVかSRで撮影しています。撮影した写真をCapture Oneの大きいスクリーンで見ることができます。

このセットアップの利点は、キャノンのLive Viewを使えるところです。

PCのモニターでカメラで撮影している動画をライブで見ることができますし、写真を撮らなくても物の位置や照明を調整できます。

Capture Oneを使うと、カメラの位置まで調整できるので、10フィートも上に設置したカメラから撮影用のセットを撮影するときは便利です。

スタジオの外で撮影するときも同じセットアップにしていますが、MacBook Proにつなげています。

── どんな人たちからどのように仕事を助けてもらっていますか?

ナショナル・ジオグラフィック誌の写真編集者の皆さんは一流です。

写真家は新鮮な目で写真が生み出すストーリーを見ることが大切ですが、そのストーリーを提供してくれるのが写真編集者です。率直な意見を言ってくれるので、助かっています。

カメラマンのライフハック・仕事術
mark5

Image: Mark Thiessen/National Geographic
── お気に入りの時間節約術やライフハックは何ですか?

本社にいるときは、写真編集者から急いでフィードバックをもらう時もあります。

そんなときは、カメラのLDC画面にある画像の写真をiPhoneで撮って送ります。

写真の写真を撮るのはどうかと思いますが、そういう状況ではこれが一番です。

──仕事場で採用しているプロセスで、興味深いもの、珍しいもの、こだわりがあるものがあれば教えてください

ワシントンDCから西海岸の火事の現場に飛ぶときは、必要なものしか携帯しません。

現場ではレンタカーの中で睡眠を取ることが多いので、現地でコストコに立ち寄り、犬用のベッドを買います。安くて快適なので、車の中で仮眠するときはこれで十分です。

──ToDoはどうやってトラッキングしていますか?

スケジュール管理のカレンダーで、撮影のロケーションや関係者の連絡先も管理しています。写真編集者とクラウドでドキュメントをシェアして、作業中の記事に関連するさまざまな撮影の進捗をトラッキングすることがよくあります。

休息の仕方・充電の仕方──どのように充電していますか?

ジムに朝5時の開店と同時に入店して運動しています。

私はもともと朝型なので、ニューヨークにいるときはそんな感じですね。ワークアウト中は音楽を聴いて頭を空っぽにします。1日の始まりとしてはいい感じじゃないですか?

──仕事の合間に何をするのが好きですか?

4年前から養蜂をしています。ナショナル・ジオグラフィック社の屋上で、ミツバチの巣を4つ管理しており、郊外にもいくつか持っています。とてもやり甲斐があります。

ミツバチの写真を撮っていると思われているようですが、撮影していません。そこまで養蜂に打ち込むつもりはありませんし、養蜂をしているとき写真のことは考えたくないからです。

──今、何を読んでいますか? おすすめの本はありますか?

Jonathan Haidt著『The Righteous Mind』を読んでいます。

政治的に対極の立場をとる人たちがなぜそう感じているのか理解できます。この本を読むと、自分がなぜ現在の道徳的信条を持っているかも、それに同意しない人たちの言い分もわかります。

──お気に入りの音楽を集めたプレイリストをシェアしてくれますか?

AbbaやArchiesに代表される60年代と70年代のポップスが大好きです。恥ずかしながら、ジムで聴いているプレイリストはこちらです。

これまでにもらったベストなアドバイス──今日あなたがされたのと同じ質問をしてみたい相手はいますか?

山火事と闘うエアタンカーのパイロット。街中で重たいリフトクレーンを操縦している人。

──これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください

何をするときも、ベストを尽くせ。

──挑戦中の課題はありますか?

車のシートとセンターコンソールの間に落ちたものをどうやって見つけるかですね。

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Image: Mark Thiessen/National Geographic

Source: Cannon(1, 2), National Geographic, The Photographer's Ephemeris,

Nick Douglas – Lifehacker US[原文]

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