読売新聞が約842万部の「号外」を発行したニュースとは?

6月7日(木)7時0分 NEWSポストセブン

大量の号外が配られたニュースは?(時事通信フォト)

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 突発的な大ニュースをいち早く伝えるために、朝夕刊の新聞とは別に臨時で発行される「号外」。その発行部数は、どの新聞社もニュースの内容によって異なる。


 たとえば読売新聞では、2018年2月17日の羽生結弦選手の五輪2連覇の号外は約50万部も発行し、各地で大きな反響があった。同新聞は2013年9月8日、東京五輪開催決定を伝える号外を約842万部発行し、街頭配布に加えて購読者の家庭に宅配するなどした。


 地方紙の場合も規模は違うが、発行までの流れは全国紙とほぼ同じだ。ただ、全国紙のように国内外各地に記者を置いていないため、世界的・全国的なニュースは、加盟する通信社などから情報を入手することが多い。


「共同通信からニュースの一報が入るたびに“ピーコ”音がなる仕組みなのですが、超特大ニュースの場合は、キンコンカンコンというチャイムが鳴ります。この鐘の音がスピーカーから響くと、フロアに緊張感が走り、号外にするかを検討します」(地方紙元編集局責任者)


 ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者の上乃久子氏によると、海外では日本ほど頻繁に号外は出ないという。


「日本にいる外国人特派員たちは日本の号外が珍しいようで、号外を集める人もいます」(上乃氏)


 かつて号外発行を判断する立場にあった新聞社の元編集部門幹部は、こう打ち明ける。


「号外には大きな経費がかかるうえに売り上げはゼロ。一方で報道機関の使命があり、その狭間で号外を出す必要性があるニュースかどうか迷うことも。しかし、『迷ったら出す』が私の判断基準でした。実際、出して怒られることはありませんでした。記者時代に昭和天皇崩御の号外の予定稿を書いたことがありますが、来年の新元号決定の号外は全国各新聞社から出ると思います」


“世紀の号外”を街頭で手にできれば、「時代の目撃者」になれるはずだ。


※週刊ポスト2018年6月15日号

NEWSポストセブン

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