シャープが東芝から赤字のPC事業を買い取る「深い勝算」

6月8日(金)6時0分 ダイヤモンドオンライン

シャープは40億円で東芝のPC事業を買収することを発表した。シャープが赤字事業の買収に踏み切った背景には、深い思惑がありそうだ Photo:DW

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V字回復のシャープが

引き受ける東芝の赤字PC事業


 2016年に台湾の鴻海精密工業(以下、ホンハイ)傘下に入ったシャープの経営が、V字回復している。2016年3月期は売上高約2.5兆円、純損失2560億円だった連結業績が、2018年3月期には売上高約2.4兆円、純利益約700億円と、2年前とほぼ同じ売上規模で大幅な利益増となる黒字経営を実現した。


 そのシャープは今年6月5日に2000億円の公募増資を行い、金融機関が保有する優先株を買い取ることを発表した。これで財務の健全化を果たし、いよいよ負の遺産を一掃することになる。


 さて、その同じ日に、シャープは40億円で東芝のPC事業を買収することを発表した。東芝のPC事業といえば、2018年3月期の決算が売上高1470億円、営業赤字84億円という赤字事業である。なぜシャープはこの買収に踏み切ったのだろう。


 もともとシャープも、「メビウス」ブランドでパソコン事業も展開していた。それが経営悪化の過程で選択と集中を余儀なくされ、2010年にパソコン事業から撤退している。


 シャープだけでなくソニー、東芝といった電機メーカーでパソコン事業がお荷物になった理由は、1つには市場の縮小、そしてもう1つは海外メーカーとのコスト差である。


 スマホやタブレットの普及で家庭用を中心にパソコン市場は縮小している。結果的には、堅牢性や携帯性が求められる法人用、高速処理が必要なゲーム用など、用途別に特化した市場でメーカー各社は生き残りをかけている。しかしそれでも、日本の大手メーカーのような高コスト体質のままで黒字化は難しい。東芝のPC事業はまさにそのような問題を抱えている。


 そうは言っても、東芝の「ダイナブック」はノートブックパソコンの先駆けとしてのブランドを確立し、現在でも法人用の市場で需要は底堅い。





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