アルツハイマー病治療薬でも完治は困難! 薬に頼らず認知症を 予防・改善する習慣とは?

6月9日(水)6時0分 ダイヤモンドオンライン

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現代人の脳には“毒”が溜まっている!
無意識に溜まった脳の“毒”を出して
脳がみるみる若返る食事法を紹介する
脳の若返りと認知症治療の専門医・白澤卓二医師が提案する衝撃の最新刊『脳の毒を出す食事』では、現代人の脳に溜まった毒を出し、脳の機能を上げる食事法を紹介している。
現在、認知症患者数は増加の一途。その発症を避けるには、40代からの脳のケアが大切だと著者はいう。本書では世界最新の医学で明らかになった認知症予防・改善策と、その研究からわかった脳のパフォーマンスを上げるために必要な食事を提案する。


薬に頼らず認知症を予防・改善しよう


アルツハイマー病治療薬・アデュカヌマブがアメリカで承認されて、一躍話題となっています。患者や家族の期待は高まるが、薬を使えば「完治する」というものでは今のところなさそうです。


この薬はアルツハイマー病患者の脳に貯まったアミロイドβを除去することで、病の進行を遅らせるとされています。それならば、日常生活でできることを習慣にしてみるのはどうでしょう。


「噛む」ことは脳のジョギング


私は日頃から噛むことは脳のジョギングだと話しています。とくに高齢者では、よく噛むことは記憶をつかさどる海馬の血流をよくすることがわかっています。


神奈川歯科大学で行った実験で、2分間チューインガムを噛んだあとに脳のどこが活性化したのかを装置で調べたところ、記憶をつかさどる海馬の活動が活発になっていることが判明。また、ガムを噛みながら記憶テストを受けてもらったところ、19〜32歳の被験者ではガムを噛んだときと噛まなかったときの正答率にあまり差がなかったのに対し、65〜76歳の被験者ではガムを噛むことで正答率が上昇したのです。


よく噛むためには、玄米やナッツなど飲み込む前に30回は噛めるものを食べることが効果的です。最近流行りの「うどんはのどごし」とか「カレーは飲みもの」というフレーズは、脳の血流をよくして毒と無縁になるためにはご法度です。


歯と歯ぐきの健康は、脳の健康に直結する


もちろん、よく噛むためには歯と歯ぐきが健康であることが大切です。私がこれまでに会ってきた歳を重ねても元気な方々は、皆さん歯が丈夫できちんと手入れをなさっています。噛めること、よく噛むことは脳の健康に直結していますよ。


もし歯周病が進行していて硬いものが食べられないなら、すぐに治療をはじめてください。歯周病を放置していると神経回路がさびつくだけでなく、歯周病菌が脳に侵入して脳の毒となり、認知症の危険も迫ってきます。


噛むことが苦痛で食事が楽しめなければ生きる楽しみがひとつ減ります。さらに悪いことに歯周病菌が血管を通って全身に散らばると、動脈硬化などの血管病や糖尿病になったり、脳や心臓の脅威となって命を危険にさらすこともあるのです。すでに総入れ歯になっている場合は、入れ歯がピタッとフィットしてしっかり噛めるように調整されていれば問題ありません。


本原稿は、白澤卓二著『脳の毒を出す食事』からの抜粋です。この本では、認知症など脳の機能不全の原因となる、現代人の脳に溜まった”毒”を出して究極の健康体になる食事法の提案と、実生活で使える7日間実践レシピを掲載しています。脳と体を健康にし、本当の意味での健康長寿を目指してみませんか?(次回へ続く)


監修 お茶の水健康長寿クリニック院長 白澤卓二先生
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。

白澤卓二(しらさわ・たくじ)
医師、医学博士
1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。2017年よりお茶の水健康長寿クリニック院長、2020年より千葉大学予防医学講座客員教授就任。日本ファンクショナルダイエット協会理事長、日本アンチエイジングフード協会理事長、アンチエイジングサイエンスCEOも務める。専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。



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