「ストーカー」と「ファン」見分けるビジネス 芸能人SNS書き込みを24時間監視

6月10日(金)18時26分 J-CASTニュース

芸能人のストーカー被害が度々ニュースになる(写真はイメージ)。

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芸能人のストーカー被害を未然に防ぐことを目的に、SNSや掲示板などを監視するネットセキュリティー会社、イー・ガーディアン(東京都港区)が芸能・タレント事務所向けの新サービスを開始した。

1カ月に約1000万件のネット上の書き込みを監視してきたノウハウを用い、ツイッターやフェイスブックなどのSNSや、「2ちゃんねる」といった匿名掲示板での書き込みを分析し、ネット上でのアイドルなどへのつきまといの危険度をマネージャーや事務所に報告する、というビジネスだ。



小金井市の女子大生刺傷事件がきっかけ



イー・ガーディアンにJ-CASTニュースが2016年6月10日に取材したところ、このサービスを始めるきっかけは16年5月に東京都小金井市で起きた芸能活動中の女子大生(20)がストーカー被害に遭い男に刃物で刺される事件だったと説明した。女子大生が警察に相談しても、現在はSNSへの書き込みがストーカー規制対象に入っていないため、男の異常なつぶやきがツイッターにあったにもかかわらず、「つきまとい」の対象にならず悲劇を未然に防げなかった。この事件によってストーカー規制法の改正が進むことになった。


「近いうちにSNSもつきまといの重要な証拠になるわけです。これまでの当社の掲示板などのネット監視とSNS情報を組み合わせ、クライアント企業様に危険度を報告し、被害を防ぐお手伝いをする、という形になります」

と同社広報は説明した。


具体的には依頼があったタレントのストーカー被害の兆候をつかむため、不適切ワードの自動検出と、数百人態勢による目視で365日24時間ネットパトロールを行い、誹謗中傷や風評被害、炎上などを監視する。同社は危険度合いについてクライアントに報告をするが、緊急事態が生じた場合は警察に直に通報する。



女性アイドルとお笑い芸人で異なる「危険ライン」



若い女性アイドルと男性お笑い芸人とではつきまといの可能性の判断が異なるため、対象となる芸能人それぞれの危険ラインを設定し、熱心なファンとそうではないファンの識別をする。初期費用は10万円からで、月額も10万円からになっている。サービスは16年6月3日に始まっていて、既に芸能事務所から数件の問い合わせが入っているという。



確かにこのところ芸能人のストーカー被害のニュースをよく目にする。タレント葵つかささん(25)は自身のツイッターに、


「全国ツアーどこかでなにかあるかも。気を付けろ。おまえのこと襲いに行ってやる」

などと投稿された。犯人の男(48)は16年6月8日までに警視庁によって逮捕された。


セクシー女優の紗倉まなさん(23)は、16年6月6日にツイッターで、


「知らない人にずっと付きまとわれてろくに買い物もできず。電車に乗って車両を変えても、どれだけ歩いても、近くまでやってくる。やめてほしいなぁ。とても、怖い」

などとつぶやき、新聞記事になった。


お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔さん(35)は、24歳の女にストーカー被害を受けていると警察に通報し、女は15年7月に警視庁に逮捕された。村本さんは逮捕を知り、ツイッターで、


「人混み、夜道、いつか刺されると思いながらの2年間でした」

などと心境を吐露していた。


ツイッター上ではこの新サービスについて、


「一般人にも!!ツイ垢復活したって連絡来てから気が気じゃない...」

「本当はこうしたサービスがなくてもよい環境だとよいのですが」

などといった意見が出ている。

J-CASTニュース

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