【不良在庫の修羅場2】  絶対在庫を増やさない  6つの方法

6月11日(火)6時0分 ダイヤモンドオンライン

倒産寸前から、売上「3倍」、自己資本比率「10倍」、純資産「28倍」、25年連続黒字!?

今から25年前の1993年3月。メインバンクからも見放された「倒産寸前の会社」があった。

その名は株式会社日本レーザー。1968年創立、東京・西早稲田にある、総勢65名の小さな会社だ。

25年前、火中の栗を拾わされた、近藤宣之・新社長を待っていたのは、「不良債権」「不良在庫」「不良設備」「不良人材」の「4つの不良」がはびこる《過酷な現場》だった。

近藤が社長就任の挨拶をすると、社員みんながそっぽを向いた。

「どうせ、すぐ辞めるんだろう……」

そんな状況を「一寸先は闇しかなかった」と近藤は振り返る。

しかし、この後、さらに「25の修羅場」が待っていた!

◎生後まもなく、双子の息子が急死

◎41歳で胃潰瘍、42歳で十二指腸潰瘍、47歳で大腸ガン、その後嗅覚喪失

◎腹心のナンバー2(筆頭常務)の裏切りに遭い商権喪失。売上2割ダウン

◎親会社からの独立時に、妻に内緒で「6億円の個人保証」

◎どんなに頑張っていても、たった1円の円安で年間2000万円もコストアップ

◎ある日突然、海外メーカーから「メール一本」で契約打ち切り(その数、計28社)

それがどうだろう?

倒産寸前の25年前と比較し、直近では、売上「3倍」、自己資本比率「10倍」、純資産「28倍」。10年以上、離職率ほぼゼロ。しかも、第1回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の「中小企業庁長官賞」を皮切りに、経済産業省の「ダイバーシティ経営企業100選」「『おもてなし経営企業選』50社」「がんばる中小企業・小規模事業者300社」、厚生労働省の「キャリア支援企業表彰2015」厚生労働大臣表彰、東京商工会議所の第10回「勇気ある経営大賞」、第3回「ホワイト企業大賞」を受賞。新宿税務署管内2万数千社のうち109社(およそ0.4%程度)の「優良申告法人」にも認められたという。

絶望しかない状況に、一体全体、何が起きたのだろうか?

「壮絶な修羅場のエピソードだけでなく、その修羅場をどう乗り切ったかの全ノウハウをすべて書き尽くした」という『倒産寸前から25の修羅場を乗り切った社長の全ノウハウ』が発売たちまち大反響!1987年から「一読の価値ある新刊書」を紹介する信頼の書評専門誌【TOPPOINT】2019年6月号のベスト10冊に選抜されたという。「25の修羅場」とは?「全ノウハウ」って?



在庫を増やさない6つの方法とは?



 キャッシュフローを増加させるには、過剰な在庫を減らすことが急務です。

 そこで、不良在庫を除却する(評価損、廃棄損として計上する)必要がありました。


 棚卸資産の評価損・廃棄損を計上すると、管理コストの削減と税金の減少につながります。


 しかし一方で、P/L上の利益は減ります。

 したがって、不良在庫を処分するには、あらかじめ「本業の利益を出しておく」ことが前提です。


 日本レーザーの場合、私の社長就任後、2年でP/L上の再建が完了していますが、その後、B/S上の問題をクリアするのに、さらに2年かかっています。


 1997年3月期(1996年度)と、1998年3月期(1997年度)で経常利益、当期利益がともに少なくなったのは、不良在庫を原価で落として除却をしているからです(→本書参照)。


 B/Sを重視することは、P/Lを犠牲にすることでもあります。


 不良在庫を処分(除却)して1995年度には累積赤字を一掃しましたが、1996年度、1997年度の経常利益は、P/Lの改善を優先していた過去2年度の半分以下です。


 経常利益、当期利益ともに減ったのは、

「2年間、不良在庫を原価処理して落とし、不良設備を除去して特別損失処理をした結果」

 です。


 棚卸しをしても、毎年、除却する在庫は発生するものです。

 その後も不良在庫は発生しましたが、毎年の棚卸しで常に健全化に努め、売れるものだけを在庫に計上しておくように心がけています。在庫を増やさない方法には次の6つがあります。





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