ミュージカルとサーカスが融合!ブロードウェイミュージカル『ピピン』が開幕

6月11日(火)18時40分 PR TIMES

〜6月30日(日)まで@東急シアターオーブ、他名古屋、大阪、静岡公演

6月10日(月)、東急シアターオーブで、ブロードウェイミュージカル『ピピン』が開幕した。本作はボブ・フォッシーが演出・振付を手がけ、1972年に初演。作詞・作曲は、後に大ヒットミュージカル『ウィキッド』を手がけることになるスティーヴン・シュワルツが担当。彼がまだ駆け出しの頃の作品だが、さすがに名曲揃いだ。トニー賞5部門を受賞している。2013年には、ブロードウェイでリバイバル上演。演出家ダイアン・パウルスが、サーカスをモチーフに大胆なアレンジを施し、こちらもトニー賞4部門を受賞している。

今回、幕を開けた日本版はこの再演版がベースとなっている。アメリカのクリエイターチームが来日、うち数日はパウルスも日本に足を運び、稽古を指導した。
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ミュージカル『ピピン』は、ありきたりな人生を送りたくないと悩む王子ピピンが、さまざまな体験をしながら、生きる意味を探し求める物語。タイトルロールのピピンを演じるのは、城田優。そのピピンや観客を物語へ誘う、狂言回し的存在であるリーディングプレイヤーは、同作がミュージカル初挑戦となるCrystal Kay(クリスタル・ケイ)が務める。

初日の前日に行われた囲み取材には同作への関心の高さを示すように、多数の報道陣が詰めかけた。報道陣の前に立つと記者たちの質問を待たずに、城田が口火を切った。

「断言しますし、撤回はしません。これが城田優のミュージカル史上、一番難易度が高くてチャレンジングであり、スリリングな作品です。そして、誰が観てもすごいことをやっているとわかります。こんなすごい役を演じることはもう人生でないと言いきれます。男に二言はありません」(城田)

記者から、「どうすごいのか」と聞かれると、「観ればわかります」と即答した。

クリスタルは十年来の友人である城田に誘われ、本作に出演したことを告白。2年ほど前に、城田から「一緒にブロードウェイミュージカルをやろう」とLINEが送られてきたそうだ。観客と舞台との橋渡し的な、リーディングプレイヤー役を演じるにあたり、クリスタルは、「めっちゃハードルが高い」と苦笑い。それを受け、城田は「(リーディングプレイヤー役は)芝居で求められることも多く、歌もすごく難しい。僕もそうですが、彼女もすごく努力している。やっていることがえげつないんです。ブロードウェイと同じレベルかそれ以上のことが求められていて、彼女はちゃんとそれに応えている」と続ける。

スタッフから終了の合図があっても、城田は作品の魅力について話を続け、帰り際には報道陣に向かい、「みなさん、ご覧になりますか。見て想いを込めて(記事を)書いてください」とアピールし、作品へのあふれんばかりの愛情を垣間見せた。
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さて、二人の言葉を借りながら、ネタばれにならない程度に作品についても紹介したい。チーターのようなしなやかな体を駆使し、クリスタルが歌い、踊るオープニングナンバー「Magic To Do」の途中で幕が開くと、舞台上にはサーカスのテントの中の風景が広がっていた。

リーディングプレイヤーをはじめ、サーカス一座のメンバーと思しき大勢のパフォーマーたちが、「ようこそ」「私たちの魔法を楽しんでいかない?」と観客に呼びかけ、観る者はサーカスの興奮とミュージカルの楽しさが混じり合った、摩訶不思議な世界へと導かれる。
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出演者たちは舞台のいたるところで、ジャグリングやナイフ投げ、マジックなどを繰り広げており、どこに目をやっていいのかわからない。贅沢な悩みだ。囲み取材でクリスタルが語ったように、「私も観客になりたいです(笑)。自分も出演しているのに、毎回すごい! と思う。何回観ても楽しめる作品です」という興奮が冒頭から味わえるのだ。オープニングナンバーの後半には、城田演じるピピンが登場。ジャクソン5もカヴァーした名曲「Corner of the Sky」を艶やかに歌いあげる。

アクロバットに特化したパフォーマーもキャスティングされているが、城田、クリスタル、さらには、ピピンの祖母バーサ役を演じる中尾ミエ、前田美波里(ダブルキャスト)にもアクロバットが用意されている。城田も、ある曲の途中で、補助ありのバク宙に挑戦している。
「このミュージカルで、何に時間をかけたかって、アクロバットの稽古ですね(笑)。世界のトップのアクロバットパフォーマーも出演しています。演出のダイアン(・パウルス)は、すべてのアクロバットが毎回成功することはないかもしれないけれど、そこを含めて楽しんでもらうのが演出意図と言っていました。誰が観ても楽しめないわけがありません」(城田)
「なんの感情だかわからないまま泣いています。観ているほうも参加しているような気分になれるのではないかしら。舞台と客席が一体化するんです」(クリスタル)
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城田、クリスタル以外のメインキャストもみな、魅力的だ。これまで硬派な役どころが多かった今井清隆は、独裁政治を行うチャールズ王役を生き生きと楽しそうに演じていた。チャールズ王の後妻で、ピピンの継母でもある霧矢大夢のファストラーダ役も小悪魔的な役柄がよく似合う。ダンスシーンも見逃せない。その息子で、岡田亮輔は、ピピンの腹違いの弟で、ナルシストなルイス役をチャーミングに演じている。ピピンの人生に、大きな影響を与える、シングルマザー・キャサリンの宮澤エマもはまり役だ。コメディエンヌとしての才能を見せつけている。祖母バーサ役には、1幕の最大の見どころのひとつといっていい、ハードなアクロバットが用意されている。くわしいネタバレは避けるが、ブロードウェイ公演でも大喝采だったシーンに、70歳を超えた、中尾、前田が挑むのは必見だ。
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「予備知識はいりません。ただ座って観ていれば、目の前で感動が感動を重ね、最終的にはなんで泣いているのかわからない涙が流れます。みんな命がけで頑張りました。どうぞ観に来てください!」(城田)


二人が言うように、何も構える必要はない。手に汗握るアクロバットとキャッチーな楽曲、フォッシースタイルを踏襲したセクシーなダンスで綴られる、「自分探しの物語」に見るものはたただ身を委ねればいいのだ。質の高いパフォーマンスを楽しみながら、やがて私たちは自分の人生の意味を探しはじめる。

劇中、リーディングプレイヤーは、「観たら一生忘れられないような、観たことのないフィナーレを見せる」と宣言するが、ミュージカル『ピピン』は、間違いなく私たちをまだ見ぬ世界へと誘ってくれる。なお、パウルス演出版は初演からエンディングも変えている。このエンディングの解釈を考え、語り合うのも、観劇後の楽しみとなるはずだ。

「ミュージカルというジャンルを超えた作品です。僕が言っていることが本当かどうか、(劇場で)確かめてください。嘘だったらSNSで叩いてもいいです。(開幕したら)読みませんけど(笑)」(城田)

ブロードウェイミュージカル『ピピン』東京公演は6月30日まで。その後、7月6・7日に愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、7月12日から15日まで大阪・オリックス劇場、7月20・21日に静岡・静岡市清水文化会館(マリナート)大ホールにて上演される。


ブロードウェイミュージカル「ピピン」
(英語タイトル: The Broadway Musical PIPPIN)

【作詞・作曲】スティーヴン・シュワルツ
【脚本】 ロジャー・O・ハーソン
【演出】ダイアン・パウルス
【振付】チェット・ウォーカー
【サーカス・クリエーション】ジプシー・シュナイダー
【出演】
城田優 Crystal Kay 今井清隆 霧矢大夢 宮澤エマ 岡田亮輔 中尾ミエ/前田美波里 (Wキャスト)
河井慈杏/日暮誠志朗(Wキャスト)
神谷直樹 坂元宏旬 田極翼 茶谷健太 常住富大 石井亜早実 永石千尋 妃白ゆあ 伯鞘麗名 長谷川愛実 増井紬 アンナ・カチャロヴァ ローマン・カイルーリン、ジョエル・ハーツフェルド、デミトリアス・ビストレフスキー、モハメド・ブエスタ

【東京】
日程:2019年6月10日(月)〜6月30日(日) (全25回)
会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)
料金:P席15,000円S席13,000円、 A席11,000円、 B席9,000円(税込)
*P席は1列目〜10列目以内の座席保証&オフィシャルグッズ付(非売品)
お問い合わせ:キョードー東京 0570-550-799(平日11:00〜18:00 土日祝10:00〜18:00)

【名古屋】
日程:2019年7月6日(土)、 7月7日(日)(全2回)
会場:愛知県芸術劇場 大ホール
料金:S席13,500円、 A席10,500円、 B席7,500円(税込)
お問い合わせ:キョードー東海052-972-7466 (10:00〜19:00 日・祝休み)

【大阪】
日程:2019年7月12日(金)〜7月15日(月・祝)(全6回)
会場:オリックス劇場
料金:<平日>S席12,500円 A席8,500円 B席6,500円(税込)
<土日祝>S席13,500円 A席9,500円 B席7,500円(税込)
お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(10:00〜18:00)

【静岡】
日程:2019年7月20日(土)、 7月21日(日)(全2回)
会場:静岡市清水文化会館マリナート 大ホール
料金:S席13,000円  A席10,000円 B席8,500円(税込)
お問い合わせ:テレビ静岡事業部:054-261-7011 (平日9:30〜17:30)

※未就学児入場不可。
企画・制作:フジテレビジョン/キョードー東京/ワタナベエンターテインメント

公式サイト   http://www.pippin2019.jp

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(文:長谷川あや/写真:GEKKO)

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