鴻海・シャープが東芝PC事業を買った戦略的意図

6月12日(火)6時0分 ダイヤモンドオンライン

Photo by Naoyoshi Goto

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鴻海傘下のシャープが

東芝からパソコン事業を買収


 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下のシャープは、世界初のノートPCメーカーである東芝からパソコン事業を買収すると発表した。


 このニュースを見て、「今さら、パソコン事業を買収してどうする」と冷めた目でこの発表を受け止めた人は少なくないだろう。確かに、東芝のパソコン事業の世界シェアは低下し、営業損益ベースで赤字だ。収益の改善は容易ではないかもしれない。


 しかし、シャープの親会社である台湾の鴻海には、“デジタル革命”を見据えた戦略を着々と進める明確な戦略的意思がありそうだ。


 まず、今回の買収によって、同社はITデバイスの生産力の強化が可能になる。PC事業の相乗効果の追求以上にダイナミックな戦略的発想があると見られる。


 これからのIT機器の発展を考えると、パソコンという特定の機能を持ったプロダクトの需要は低下していくだろう。


 ただし、それでパソコンを支えてきたテクノロジーが不必要になるわけではない。むしろ、PCという既存の要素を新しい発想につなげ、従来にはないデバイスを創出することが可能になるかもしれない。


 少なくとも、鴻海が持つ製造技術とそれに伴う販売チャンネルを駆使して、“ダイナブック”の新しいビジネスモデルができる可能性が十分にある。今回、鴻海が東芝を必要としたということは、わが国には、考えようによっては新しいビジネスの種が存在するということだ。各企業が独自のテクノロジーを活かし、ヒット商品の創造に取り組むことを期待したい。





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