グーグル社員の高いモチベーションを 根幹で支えるものとは?

6月12日(火)6時0分 ダイヤモンドオンライン

グーグルの社員の高いモチベーションを支えるものとは何か。天才的なエンジニアや開発者たちが革新的なプロダクトを次々と生み出していけるのはなぜなのか。その根幹には、ある特徴的な考え方がある。かつてグーグルの会議で反論が出たとき、エリック・シュミットは、その考えをもとに意思決定を行った。シュミットが発した決定的な一言とは。グーグル、ソフトバンク、ツイッター、LINEで「日本侵略」を担ってきた戦略統括者・葉村真樹氏の新刊『破壊——新旧激突時代を生き抜く生存戦略』から、内容の一部を特別公開する。落合陽一氏推薦!



グーグル社員の高いモチベーションを支えるもの


 実は、企業としての社会での存在価値の有無というものは、組織として、そこで働く人たちを動かす上でも大きな違いをもたらす。


 人間のモチベーションというのは、個々人の欲求をいかにコントロールするかにかかっており、それが高次なものであるほど、人はより高いモチベーションを維持しうる。


 マズローの段階欲求説に基づくと、「自己超越」が最も高次の欲求に位置付けられているが、これは個々の自己を超えた存在に向けて奉仕を行いたいという欲求で、「目的の遂行・達成を純粋に求める」という領域であり、見返りを求めずエゴもなく、自我を忘れてただ目的のみに没頭し、何かの課題や使命、仕事に貢献している状態だという。


 シリコンバレー企業の多くは、この「自己超越」を自社のミッション・ステートメントに盛り込んでいる。そこに集う人々のモチベーションを、組織の一員として自己を超えたところ=社会に対して何を提供するのかへと向かわせる、極めて強力なものとしている。



「自己超越欲求」を企業のミッション・ステートメントとすることで、社員のモチベーションコントロールをうまく行っている企業の一つがグーグルだ。そして、この企業のミッション・ステートメントが、様々な経営的判断を行う上での基準となっているという点でも、グーグルは極めて特筆すべき企業と言える。


 グーグルの社員というと多くの人がAlphaGoに代表されるAIを研究・開発するコンピューターエンジニアやプロダクト開発者を想像するだろうが、その半数近くは広告事業に関する営業や事業開発など、ビジネスに従事する人たちで占められている。


 彼らはあくまで「お金を稼ぐ」ことが仕事であり、彼ら自身がグーグルのミッション・ステートメントである「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」に直接貢献しているわけではない。


 しかし、彼らは誰よりもこのミッション・ステートメントに貢献しているとの自負心を持っている。


 その背景には、グーグルの収益の9割以上が、検索連動型広告を始めとした広告事業に負っているが、グーグルの抱える天才的なエンジニアや開発者たちが「世界中の情報を整理」するプロダクトを次々と生み出していけるのも、これらの収益あってこそ、ということを会社としても明確に打ち出していることがある。





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