職場にいる「苦手な人」への対処法

6月13日(木)21時15分 All About

苦手なタイプがいる方必見! 人を「コントローラー」「サポーター」「プロモーター」「アナライザー」という4タイプに分け、その性向や特徴から上手な接し方を考えます。

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職場で同僚や他部署の人と関わるとき、または取引先・営業先などで、

「どうもこの人とは話が続かない」
「会話がかみあわない」
「あの人とのやりとりは億劫だ……」

という人、誰しも思い当たるところがあるでしょう。

例えば、こんなケース。

Aさんは結論を先に聞きたいタイプ、Bさんは理由や状況を先に説明したいタイプです。Aさんは「Bさんは話が細かい!なぜ結論から話さないんだ!!」とイライラ、Bさんは「Aさんは結論ばかり急いで、ちゃんと話を聞いてくれない!!」とお互い不満を募らせています。

こんなとき、「相性が悪い」「あの人はこういう人だから」と諦めることもできますが、関わり方を少し工夫することでコミュニケーション上のストレスを減らし、仕事をスムーズに、そして気分よく進めることができます。

苦手な人がいる……本当の問題は、あなたと相手の「間」にある

人は一人ひとり違います。例えば、物事の進め方一つとっても違いがあります。

・きちんと準備や計画をしてから始めたい人
・とにかく行動を始め、動きながら考える人
・結果や成果が何よりも重要だと思う人
・結果だけでなくプロセスも大事に思う人

コミュニケーションがうまくいかない場合、それは相手が悪いわけでも、あなたが悪いわけでもなく、ただこの「違い」が原因となっていることが少なくありません。

先ほどのAさんとBさんの例でも、どちらかがこの違いに気づき、「相手はそういうタイプなんだな」と理解するだけでストレスやすれ違いが減ります。そして、相手のタイプに合わせて対応を少し変えれば、二人の関係性はぐっと快適なものになるでしょう。

さらにはその「違い」を活かし、互いに自分にはない部分を補ってくれる優秀なパートナーになれる可能性もあります。

そのためには

・まず自分自身のコミュニケーションの傾向を知ること
・相手のパターンやタイプを見分け、関わりのバリエーションを増やすこと

が必要ですが、人は一人ひとり違います。それをすべて網羅していくのはなかなか大変です。そこで注目するのが「タイプ分け」という見方です。


「タイプ分け」とは?

タイプ分けとは、臨床心理学・組織行動学などをベースにし、「自己主張」と「感情表出」を軸にコミュニケーションスタイルを4タイプに分類したもので、現在のあなたと周囲の人がどのタイプに当てはまるかを把握するために使われます。

それぞれのタイプを一言で表すと、次のようになります。

■コントローラー:人から指示されることを何より嫌うトップダウン型リーダー
■サポーター:ビジネスよりも「人」優先で、「和」を重んじる気配り上手
■プロモーター:注目こそがやる気の源、エネルギッシュなアイデアマン
■アナライザー:客観的な視点で問題解決を行う完全主義者

さて、あなたはどのタイプに最も近いでしょう? あなたが苦手なあの人はどのタイプですか?

人によって1つのタイプがとても強かったり、複数のタイプを併せ持っていたりする場合もあります。

また、4つのタイプには優劣はありません。大事なのはタイプを決めつけるのではなく、自分と相手の傾向をつかむこと、そしてその違いを埋めていくことです。

そのためにももう少しそれぞれの特徴をみてみましょう。


それぞれの特徴と関わる際のポイントとは?

それぞれのタイプの特徴と関わる際のポイントをご紹介しましょう。

■コントローラータイプの特徴
・行動的、野心的、エネルギッシュ
・自分の思い通りに物事をすることを好む
・決断力があり、ペースが速い
・人をコントロールしたがる

関わる際のポイント
・くどくどと長く話すと、フラストレーションを起こすので単刀直入に話す
・彼らをコントロールしようとしない

■サポータータイプの特徴
・人を支援することを好む
・職場では協調性が高く、意欲もある
・決断に時間がかかり、ノーと言えない
・親密な人間関係を築く

関わる際のポイント
・自分からはノーと言えないので、「ノーと言ってもいいんだ」ということについて話す
・彼らがやっていることをきちんと認めてあげる

■プロモータータイプの特徴
・アイデアが豊富
・人と活気あることをするのが好き
・細かいことはあまり気に留めない
・飽きっぽい

関わる際のポイント
・アイデアを引き出すように関わるとモチベーションが上がる
・アイデアがどんどん出て拡散しやすいので、焦点を絞る話し合いが有効に機能する

■アナライザータイプの特徴
・データの分析、計画するのが好き
・客観的、冷静
・行動や対人関係は慎重
・孤立してもあまり苦にならない

関わる際のポイント
・彼らが大量のデータを欲しがっていることを理解する
・少しずつ変わりたがるので、大きな変化を強いるとプレッシャーとなる

このようなタイプの特徴に応じて関わりのアイデアを練っていくことで、コミュニケーションの可能性を広げていくのが「タイプ分け」の活用法です。

続いて「タイプ分け」をどのように日常のコミュニケーションに応用するかを紹介しましょう。

相手のタイプを知るには?「診断」か「観察」

タイプ分けを行うのに一番簡単なのは専用診断やチェックテスト(巻末参照)を実施することです。

しかし、出会う人全員にテストを受けてもらうことはできません。そこで活躍するのが「観察」です。

例えば新しい仕事を任せたとき、

・自分でどんどん判断を下し物事を進めていくほうか(コントローラー)
・周囲との同意をまず培ってから決断を下すほうか(サポーター)
・とにかくすぐに動き出すほうか(プロモーター)
・データなどを十分に集めてから行動するほうか(アナライザー)
・どういう判断、行動をするのか

を観察します。

話しぶりにもそれぞれのタイプは反映されます。

■コントローラー:要点を話し、結論から単刀直入に話すので話は短い
■サポーター:相手の期待に応えるように話し、前置きが入るなど全てのことを話そうとするので話は長い
■プロモーター:人に影響を与えるように話し、話の展開は早いが話があちこちに飛ぶので長い
■アナライザー:正確に、順を追ってロジカルに話そうとするので話は長い

このような観察を通して、相手はどのタイプの傾向が強いかを把握していきます。このとき、1つ留意すべきことは「仕事の進め方は置かれた環境にも左右される」ということです。

例えば、もともとサポーターの傾向が強い人でもマネジメント職につけば、ある程度コントローラーのような言動も増えるでしょう。プロモーターの傾向が強い人でもマーケティング職につけば、アナライザータイプの言動が強調されてみえることもあります。

そのため、ひとつの特徴を見つけたからといってすぐにタイプを決めるのではなく、さまざまな角度から、さまざまな場面での観察を積み重ねることが必要です。

タイプ分け活用の可能性

面白いのはこうした観察を続けると、自然と相手への興味関心が高まり、そのこと自体が関係性やコミュニケーションをよくする、相手の観察を通して改めて自分の傾向を知るなど自己認識が高まるという副産物も少なくないことです。

中にはチーム全員でタイプ分け診断の結果を共有し、チームビルディングにタイプ分けを活用している事例もあります。

タイプ分けの本来の目的はタイプを決めることではなく、コミュニケーションの可能性を広げること。ぜひあなたもタイプ分けを使って、コミュニケーションの「イライラ」を「ワクワク」に変えてみて下さい。

<参考>
●iPhone/Android向けアプリ「タイプ分け」
自分のタイプはもちろん周囲の人のタイプ観察もサポートするスマートフォンアプリ
iPhone用 「タイプわけ Communication Style Inventory」で検索
Android用「タイプわけ」で検索

●ウェブサイトTest.jp「タイプ分け」
単なる点数の高低だけでなく、あなたのタイプを蓄積した全体データから割り出すウェブ診断です。
「タイプわけ」で検索
(文:平野 圭子(コーチングマネジメントガイド))

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