【先払いの資金ショートの修羅場1】  常に「先払い」の資金ショートの恐怖と  どう立ち向かうか

6月13日(木)6時0分 ダイヤモンドオンライン

倒産寸前から、売上「3倍」、自己資本比率「10倍」、純資産「28倍」、25年連続黒字!?

今から25年前の1993年3月。メインバンクからも見放された「倒産寸前の会社」があった。

その名は株式会社日本レーザー。1968年創立、東京・西早稲田にある、総勢65名の小さな会社だ。

25年前、火中の栗を拾わされた、近藤宣之・新社長を待っていたのは、「不良債権」「不良在庫」「不良設備」「不良人材」の「4つの不良」がはびこる《過酷な現場》だった。

近藤が社長就任の挨拶をすると、社員みんながそっぽを向いた。

「どうせ、すぐ辞めるんだろう……」

そんな状況を「一寸先は闇しかなかった」と近藤は振り返る。

しかし、この後、さらに「25の修羅場」が待っていた!

◎生後まもなく、双子の息子が急死

◎41歳で胃潰瘍、42歳で十二指腸潰瘍、47歳で大腸ガン、その後嗅覚喪失

◎腹心のナンバー2(筆頭常務)の裏切りに遭い商権喪失。売上2割ダウン

◎親会社からの独立時に、妻に内緒で「6億円の個人保証」

◎どんなに頑張っていても、たった1円の円安で年間2000万円もコストアップ

◎ある日突然、海外メーカーから「メール一本」で契約打ち切り(その数、計28社)

それがどうだろう?

倒産寸前の25年前と比較し、直近では、売上「3倍」、自己資本比率「10倍」、純資産「28倍」。10年以上、離職率ほぼゼロ。しかも、第1回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の「中小企業庁長官賞」を皮切りに、経済産業省の「ダイバーシティ経営企業100選」「『おもてなし経営企業選』50社」「がんばる中小企業・小規模事業者300社」、厚生労働省の「キャリア支援企業表彰2015」厚生労働大臣表彰、東京商工会議所の第10回「勇気ある経営大賞」、第3回「ホワイト企業大賞」を受賞。新宿税務署管内2万数千社のうち109社(およそ0.4%程度)の「優良申告法人」にも認められたという。

絶望しかない状況に、一体全体、何が起きたのだろうか?

「壮絶な修羅場のエピソードだけでなく、その修羅場をどう乗り切ったかの全ノウハウをすべて書き尽くした」という『倒産寸前から25の修羅場を乗り切った社長の全ノウハウ』が発売たちまち大反響!1987年から「一読の価値ある新刊書」を紹介する信頼の書評専門誌【TOPPOINT】2019年6月号のベスト10冊に選抜されたという。「25の修羅場」とは?「全ノウハウ」って?



どうして売掛金が増えてしまうのか?



 売掛金は、なぜ増えてしまうのでしょうか?


 売上を計上してから、その入金があるまでには時間差があります。

 その間の売掛金は正常なものです。

 年度末には売上が多いので、その後数ヵ月は売掛金が増大します。


 この場合は、受注時に支払条件をきちんとチェックし、売掛金が長期にならないように管理します。


 無理な営業をすると、長期滞留売掛金(不良債権)が増えてしまいます。


 問題は、「買う気のない顧客」に対して、「ぜひ、使ってみてください」と言って製品を置いてくるノルマに追われた営業員や、「予算がついたときに払うから」と、とりあえず注文を出す顧客です。


 こうしたケースでは、いつまで経っても入金がないため、「長期滞留売掛金」になります。

 回収ができないと判断すれば、利益を削って有税償却するしかありません。


 当社でも、いつまでも入金がなく、監査法人から償却するように求められることがありました(一番大きい一件当たりの売掛金でも約800万円であり、大半は少額不良債権だったので、利益状況を見ながら適宜償却)。


 なかには、償却した翌年に「予算がついた」と言われて支払われたこともあります。

 有税償却処理後に入金があると、「特別利益」となりますが、改めて課税対象にはなりません。


 当社のビジネスモデルでは、在庫と売掛金はお金が寝ている状態なので、その合計金額より、有利子負債が少なければ少ないほど健全のバロメーターとなります。





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