「円安が景気にいい」という定説が実は正しくない理由

6月15日(金)6時0分 ダイヤモンドオンライン

写真はイメージです Photo:Reuters/AFLO

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 春先に105円を割り込んだドルは、米国の金利上昇を背景として値を戻し、110円近辺で推移している。100円割れで景気が悪化すると懸念していた人も多かっただろうから、胸をなで下ろしている人も少なくないだろう。しかし、本当にドル安円高は景気に悪く、ドル高円安は景気にいいのだろうか。


円安でも輸出入数量の変化は

小幅にとどまる


 かつて、日本経済は円高に弱いと言われ、円高になると日銀による為替介入が行われたり、経済対策が実施されたりした。今でも「円高は景気に悪い」と考えている人は多く、実は筆者も最近までそう考えていた。したがって、アベノミクスによる円安が景気回復に大きな力を発揮するはずだ、と期待していたのだ。


 しかし実際は、期待したような効果は現れなかった。80円割れで推移していたドル相場がアベノミクスによって100円超で推移するようになっても、輸出数量は増えず、輸入数量は減らなかったからだ。


 従来は、Jカーブ効果理論などというものがあり、「円安になって半年から1年経過すると、輸出数量が増えるので貿易黒字は増える」などと言われていたのだが、今回は大幅な円安になって4年を経過しても、輸出入数量はほとんど変化しなかった。最近になってようやく輸出数量は増加しているようだが、過去5年間の海外経済の成長だけで十分説明できてしまうほどのわずかな増加である。





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