プレゼン資料のデザインは、 「美しさ」ではなく「目線」で決める

6月15日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン

「企画プレゼンが通らない」「営業先の反応が弱い」「プレゼン資料の作成に時間がかかる…」など、プレゼンに関する悩みは尽きません。そんなビジネスパーソンの悩みに応えて、累計21万部を突破した『社内プレゼンの資料作成術』『社外プレゼンの資料作成術』シリーズの最新刊『プレゼン資料のデザイン図鑑』が発売になりました。この連載では、同書のコンテンツを紹介しながら、著者・前田鎌利氏がソフトバンク在籍時に孫正義社長から何度も「一発OK」を勝ち取り、ソフトバンク、ヤフーをはじめ約600社に採用された「最強のプレゼン資料作成術」のエッセンスをお伝えします。

 早速ですが、この約20秒の動画をご覧ください(お急ぎの方は、この動画だけご覧いただいてもポイントを把握いただけます)。



 いかがでしょうか?


 改めて、ビフォー・スライドを見てみましょう。



 このスライドは、サービス内容をフローチャートで示したものですが、パッと見た瞬間に内容を把握しにくい印象があります。理由は2つあります。


 第1に、要素の並び方です。人の目線は「左から右」に動くため、このスライドのようにフローチャートを「右から左」に流すと、自然な目線の流れに逆行するため、内容を把握するのが難しくなるのです。


 第2に、色数の多さです。このスライドには、黄色の枠や青の三角形など要素と色が多いために、ごちゃごちゃした印象を与えてしまっているのです。


 そこで、次のように改善すると、グッと内容把握のしやすいスライドになります。



 改善点は2つ。まず、フローチャートを「左から右」に並び変えています。さらに、ボックスを使って、同系色のグラデーションで表現すると、すっきりと内容把握のしやすいフローチャートにすることができるのです。


 これは、フローチャートのスライドに限った話ではありません。プレゼン資料のデザインは、相手の「目線」の動きに沿って決めるのが鉄則です。「美しいデザイン」を目指すのではなく、どこまでも相手の「目線」の動きに沿う。その結果、相手にとって「美しいデザイン」が生まれるのです。



前田鎌利(まえだ・かまり)

1973年福井県生まれ。東京学芸大学卒業後、光通信に就職。「飛び込み営業」の経験を積む。2000年にジェイフォンに転職して以降、ボーダフォン、ソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)と17年にわたり移動体通信事業に従事。営業プレゼンはもちろん、代理店向け営業方針説明会、経営戦略部門において中長期計画の策定、渉外部門にて意見書の作成など幅広く担当する。

2010年にソフトバンクグループの後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され、事業プレゼンで第1位を獲得。孫正義社長に直接プレゼンして数多くの事業提案を承認されたほか、孫社長が行うプレゼン資料の作成も多数担当した。ソフトバンク子会社の社外取締役や、ソフトバンク社内認定講師(プレゼンテーション)として活躍したのち、2013年12月にソフトバンクを退社。独立後、『社内プレゼンの資料作成術』『社外プレゼンの資料作成術』『プレゼン資料のデザイン図鑑』(ダイヤモンド社)を刊行して、ビジネス・プレゼンの定番書としてベストセラーとなる。

ソフトバンク、ヤフーをはじめとする通信各社、株式会社ベネッセコーポレーションなどの教育関係企業・団体のほか、鉄道事業社、総合商社、自動車メーカー、飲料メーカー、医療研究・開発・製造会社など、多方面にわたり年間200社を超える企業においてプレゼン研修・講演、資料作成、コンサルティングなどを行う。



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