もはや日韓の壁をのり越えた 韓国におけるアドラー・ブーム

6月16日(木)11時0分 ダイヤモンドオンライン

岸見一郎(きしみ・いちろう)哲学者。1956年京都生まれ、京都在住。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。世界各国でベストセラーとなり、アドラー心理学の新しい古典となった前作『嫌われる勇気』執筆後は、アドラーが生前そうであったように、世界をより善いところとするため、国内外で多くの“青年”に対して精力的に講演・カウンセリング活動を行う。

写真を拡大

『嫌われる勇気』が115万部を突破し、韓国ではいま熱狂的なアドラー・ブームが起きています。そんななか、同書著者の岸見一郎氏と古賀史健氏にソウルを訪れて頂きました。目的は4月末に韓国版が出版された続編『幸せになる勇気』のプロモーション。メディア取材、サイン会、講演会などの超過密スケジュールのなかで多くの読者と触れ合ったお二人に、彼の地の状況を語って頂きました。(聞き手:今泉憲志)


韓国人が韓国のものとして

受け入れたアドラー


──お二人は昨年3月にも『嫌われる勇気』のプロモーションで訪韓されたわけですが、前回と比較して何か違いは感じましたか?


岸見一郎(以下、岸見) そうですね、1年前は講演会で日韓をめぐる非常に政治的な質問が出たりしましたが、今回はそういうこともなく、より好意的に受け入れて頂いた印象があります。


古賀史健(以下、古賀) 前回は日本で売れた本が韓国にやってきたということで、取材でも日韓比較に関する質問が多かった気がします。日本人はこういうときどうなんですか、韓国の読者についてどう思いますか、というような。けれど、今回はそういう質問はほとんどありませんでした。日本人が書いたとか、さらに言えば100年前にオーストリアやアメリカでアドラー心理学が生まれたといったことと関係なく、『嫌われる勇気』やアドラーの思想を、韓国人が韓国のものとして受け入れていることを強く感じました。


──たしかに、韓国に受け入れられているというのは現地に行くと実感しますね。


古賀 『幸せになる勇気』は向こうで出たばかりだったので、読者の方がどう読んだかはまだわかりません。ただ、サイン会などの盛り上がりを見ると、日本以上に強い期待を感じました。それだけ韓国の人にとって1冊めの『嫌われる勇気』が大きな存在になっているんだなと。


岸見 サイン会のときの、特に若い人たちの反応はすごかったです。いきなり「サランヘヨ(愛しています)」と言ってくる人もいますしね(笑)。


古賀 たしかに、そう言ってくる方は多かったです。日本ではちょっと考えにくい。


岸見 若い男性からも言われるわけです。そのあたり、1年前と変わりましたね。もはや著者が日本人だということはほとんど問題になっていない感じです。




続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)

ダイヤモンドオンライン

韓国をもっと詳しく

BIGLOBE
トップへ