3D義足スタートアップのインスタリム、慶應イノベーション・イニシアティブ、ディープコアから総額8,400万円を調達し、世界初となる3Dプリント義足事業をフィリピンにて開始

6月19日(水)0時40分 PR TIMES

 3D-CAD、3Dプリンティングおよび機械学習(AI)技術を活用して低価格な3Dプリント義肢装具を開発するインスタリム株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役CEO:徳島 泰、以下「当社」)は、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(以下、KII)および株式会社ディープコア(以下、ディープコア)への第三者割当増資により、総額8,400万円の資金調達を実施いたしました。
 本資金調達により、フィリピンのマニラ首都圏で設立した現地法人を通じた世界初※1の3Dプリント膝下義足事業を本格開始するとともに、3Dプリント大腿義足などの新たな製品の研究開発を推進して参ります。

[画像1: https://prtimes.jp/i/35921/2/resize/d35921-2-635753-0.jpg ]

▼ニュースリリース(PDFダウンロード)
https://prtimes.jp/a/?f=d35921-20190618-9174.pdf

■ 当社が取り組む社会課題について
従来の義足製作は、多大な製造過程・設備コストや、患者個人に合わせて製作する義肢装具士の技術力が必要となるため、1本あたり30〜100万円※2 と高価であり、またその納期は通常2〜3週間程度かかることが一般的です。
そのため、新興国・開発途上国を中心に、そのような高価な義足を購入することができずに、社会参画が困難となっている方々が多く存在しています。フィリピン1国だけにおいても100万人以上※3 が必要な義足を手に入れられていないという実態があります。


■ 当社のソリューションについて
当社は、義肢装具製作専用の3Dプリンタ、独自アルゴリズムによる形状レコメンド機能などを備えた3Dモデリングソフトなどを含む、義肢装具のカスタム量産ソリューション※4を独自開発しました。これにより、従来の約10分の1となるコストダウン・納期短縮を実現でき、新興国・開発途上国を含む多くのユーザーに義足を提供することが可能となります。また、現在開発中のAIアルゴリズムを用いた全自動モデリング機能により、更なるコストダウン・期短縮を目指しています。
本ソリューションは、フィリピン大学総合病病院と共同でフィリピンにて3Dプリント膝下義足の実証実験を行ってまいりました。被験者50名に対する実生活試用などの各種テストや製造プロセスの検証を完了し、製品化準備を完了させました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/35921/2/resize/d35921-2-738652-1.jpg ]

実証実験の成功を受けて、5月よりフィリピンのメトロマニラ首都圏にオフィスを開設し、同地域での3Dプリント膝下義足事業を開始しております。今回の資金調達により、3Dプリント膝下義足の販売活動を本格化するとともに、3Dプリント大腿義足などの新たな製品の研究開発を推進して参ります。
本事業を通じて、当社のビジョン「必要とするすべての人が、義肢装具を手に入れられる世界を作る」の実現を目指し、日本発の新しいものづくりの在り方を提案してまいります。

当社の事業概要などにつきましては、以下動画も合わせてご覧ください。

・インスタリム ストーリー:必要なすべての人に義肢装具を届けるために
https://youtu.be/E6B1e6o0f_E
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=E6B1e6o0f_E ]



・「世界は今-JETRO Global Eye」”フィリピンで義足を届ける ‐3D技術で踏み出す一歩”
https://www.jetro.go.jp/tv/internet/2019/05/0c798e25f175d2c2.html

■ 代表者メッセージ

[画像3: https://prtimes.jp/i/35921/2/resize/d35921-2-595488-2.jpg ]

インスタリム株式会社 代表取締役CEO
徳島 泰
この義足の事業は、2014年に私が青年海外協力隊員であった際にフィリピンで出会った、糖尿病で足が腐敗した患者がきっかけになっています。
フィリピンでは、主に栄養状態の劣悪さにって糖尿病に罹患する人が非常に多いにも関わらず、そのほとんどが義足を持つことができず、まともな職にもつけず、貧困の連鎖に飲み込まれてしまっているというのが実情です。
これはフィリピンだけの問題ではなく、全世界的な問題です。
私はこの問題を解決するために、青年海外協力隊から帰国した後、仲間と一緒に4年間をかけて、また多方面から多くのご協力とご支援をいただいて、低コストで義足製作を実現するソリューションの開発を完成させ、この度ようやく、フィリピンでの事業開始までに歩を進めることができました。またこれを受けて、KII様、ディープコア様にご参画いただき、第三者割当増資による資金調達を実施いたしました。
インスタリム社員一同、このソリューションで必要とするすべての人に義肢装具を提供することに、強い情熱と、自信を持っています。
今後のインスタリムに、ご期待ください。

■ 出資者コメント

[画像4: https://prtimes.jp/i/35921/2/resize/d35921-2-265704-3.jpg ]

山岸 広太郎 氏
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ 代表取締役社長
フィリピンをはじめとした新興国では、価格面や専門人材の不足、設備環境の未整備などにより、必要とする殆どの方々に義足が行き届いていない状況であり、インスタリムはこの状況を解決できる唯一のスタートアップです。
3Dプリンタで義足をつくって、必要とするすべての方に届けるという徳島さんの熱意とその行動力に惚れ込み、出資させて頂きました。インスタリムのビジョンの実現のため、今後、精一杯支援してまいります。


[画像5: https://prtimes.jp/i/35921/2/resize/d35921-2-142188-4.jpg ]

仁木 勝雅 氏
株式会社ディープコア 代表取締役社長
"必要とするすべての人が、義肢装具を手に入れられる世界を作る"というビジョンのもと、インスタリムはAIと3Dプリンタを活用した独自の義肢装具開発を行っています。従来製品と比較した大幅なコストダウンを実現することで、既存の義足所有者層だけではなく、本来は必要としている層にもアプローチすることを可能としました。DEEPCOREは"技術で世界を変える"ことを目指し、AIおよび先進技術で市場に変革をもたらすインスタリムを、今後積極的にサポートしていきます。

■ 本件の出資者等の概要について
1. KII
・運営者 : 株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ
・所在地 : 東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル10F
・代表者 : 代表取締役社長 山岸 広太郎
・設立  : 2015年12月
・事業内容: 慶應義塾大学の成果を活用したスタートアップへの投資・育成
・HP: https://www.keio-innovation.co.jp/
2. ディープコア
・運営者 : 株式会社ディープコア
・所在地 : 東京都文京区本郷4-1-4 ユニゾ本郷四丁目ビル 3F, 4F
・代表者 : 代表取締役社長 仁木 勝雅
・事業内容: インキュベーション事業およびVCファンド事業
・HP: https://deepcore.jp/

■ インスタリム株式会社について
会社名: インスタリム株式会社
代表者: 徳島 泰
事業内容: 3Dプリント義肢装具装置の開発・製造・販売
URL: https://www.instalimb.com/
所在地: マニラオフィス
Unit 2512, Centuria Medical Makati, Kalayaan Avenue, Brgy. Poblacion, Makati City, Metro Manila, 1210, Philippines.
東京オフィス
東京都世田谷区池尻 2-4-5-309c(IID 世田谷ものづくり学校内)


※1:「世界初」
当社調べ。試供品提供ではなく、事業化を前提としたカスタム量産体制が構築された3Dプリンタ・CAD義足事業として。
※2:「1本あたり30〜100万円」
当社調べ。国際赤十字やインド系NGOなどによる寄付行為による、ほぼ無償での義足提供活動を除きます。
※3:「100万人以上」
独立行政法人国際協力機構(JICA)「フィリピン国3Dプリント義足製作ソリューション事業基礎調査」による推計より。同国で膝下義足を必要とする障害者/足切断患者(49万人)および本来的に膝下義足を要する潜在ユーザーとしての糖尿病性壊疽患者(74万人)の合計値。すでに義足を得ている約5万人程度(Bundoc, J, R. 2010. The Challenges of “Walking Free” form Disability, ACTA MEDICA PHILIPPINA, Vol. 44, No,2. を参照し当社が推計)を除き、118万人が必要ユーザーと想定されます。
※4:「カスタム量産ソリューション」
いわゆるマス・カスタマイゼーションを指し、ユーザー個人のニーズに応じたカスタマイズと、大量生産並みの低コストな供給を両立する生産システム。義足の提供には患者一人一人の断端(切断部)の形状に合わせた製造が不可欠であるため、世界的な普及には、低コストな大量生産とパーソナライズされた受注生産を兼ね備えた提供が不可欠となります。

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