こう書くだけで転職エージェントの特別待遇を受けられる…登録ページの自由記入欄に書くべき「ひと言」

2024年6月20日(木)9時15分 プレジデント社

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/years

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転職活動を成功させるにはどうすればいいのか。「退職学」研究家の佐野創太さんは「転職エージェントをうまく活用できるといい。特に大手のエージェントは1人が100人以上の求職者を担当するので、特別待遇を受けるために自由記入欄を工夫してほしい」という——。

※本稿は、佐野創太『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。


■100名の求職者を抱える転職エージェントの「本音」


忙しいあなたに代わってピッタリの求人を運び、履歴書・職務経歴書を添削し、面接の対策を立ててくれる。転職エージェントは、あなたの転職の強い味方です。


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しかし、「転職エージェントが冷たい」という相談がキャリア支援の現場に届いていることをご存じでしょうか? 「面談があっさりしていて、相談できない」「大量に求人が送られてくるだけで、何のサポートもない」と、ガッカリしている人がいるのです。


なぜ、このようなことが起きるのでしょうか? おかしいですよね。


安心してください。「転職エージェントが冷たい原因」は、あなたにあるわけではありません。転職エージェントが抱える求職者が多すぎるのです。


大手の転職エージェントほど、一人が担当する転職希望者が多く、その数は100人を超えるケースもあります。「そんなに多かったら、全員を同じ熱量で相手にするのなんて無理じゃない?」と思われるかもしれません。その通りです。どんな転職エージェントでも「優先順位」をつけます。厳しい言い方をすれば「選別」です。


では、転職エージェントはどんな人を優先するのか? その基準の一つが、本気で転職する意思です。


もしかして、「転職エージェントは、とりあえず登録」と、考えていませんか?


確かに、そう促す情報をよく目にします。転職者のほとんどはそう考えているはずです。


■まずは「本気で転職します」と宣言する


ちょっと待ってください。転職エージェントも人間であり、ボランティアではなくビジネスとして活動しています。「転職する意思の固い人」と「転職も考えていますよ」とボンヤリした人がいたら、どちらを熱心に支援したくなるかは火を見るよりも明らかです。


それに、私は転職エージェントを育成する立場にあるので、転職エージェントからよくこんな悩みをいただきます。「一緒に職務経歴書を書き、面接練習の相手をし、ようやく内定が出たところで『やっぱり現職に残ります』と言われると、徒労感がすごい。顧客企業にも怒られて散々ですよ……」。


この不安を先に払拭してあげるだけで、転職エージェントはあなたの期待通りの動きを見せるようになります。


「転職するかどうか、迷われていてもいいので、ご相談ください」と話す転職エージェントもいます。実際に手厚く相談に乗ってくれる人もいます。


ただし残念ながら、普通に転職エージェントに登録するだけでキャリア相談に乗り、最高の求人を運んできてくれて、面接の対策支援もしてくれる天使のようなエージェントと出会える可能性はほぼゼロです。「宝くじで1億円稼ぐ人生戦略」くらいの夢物語だと考えてください。


転職エージェントに「本気で転職します」と宣言した人から、ラクに結果を出せる転職活動が始まります。二人分以上の力で進められるのですから。


■転職もビジネスだから、多少ズルくてもOK


いい企業が見つかれば転職したいけど、まだわからないよ……。本気の決意と言われても、こうした本音の人がほとんどかもしれません。


それでOKです。転職エージェントがビジネスなら、転職を検討しているあなたにとってもビジネスです。ややずるく思われてしまいますが、本音はさておき「転職活動を本気で進める意思」が転職エージェントに伝わればOKなのです。これで、「この人にならば最高の求人を案内しても大丈夫だ」と思わせることが大事なのです。


自分で探さなくても最高の求人を運んでくれる、応募書類を代筆してくれることもある、面接には「こう話してください」とあなただけの対策を立ててくれる……。転職エージェントを最高のパートナーにすることで、転職のストレスがゼロに近づきます。


ここでは、転職エージェントに特別待遇を受けられるコツをすべて公開します。


写真=iStock.com/Wasan Tita
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Wasan Tita

私自身、転職エージェントとして働いていました。退職学の研究家として活動を始めてからは、転職の相談に乗るかたわら、転職エージェントの育成もしています。


その経験から申し上げると、転職エージェントが本気になるきっかけは、みなさんが「そんなこと?」と思うほどシンプルです。だからこそ、「みんなやらない」のです。


「転職エージェントへの登録」を少しだけ工夫するのです。


では、具体的にどうやって登録するのか? 見ていきましょう。


■登録ページの備考欄や自由記入欄に書くべき「ひと言」


そもそも、「登録段階で本気かどうかなんて伝わるの?」と思われるかもしれません。


大丈夫です。伝わります。


「登録」には、二種類あります。一つ目は登録画面に従った「普通の登録」です。二つ目は転職活動を進める意思を伝える「本気の登録」です。


「普通の登録」と「本気の登録」は、何が違うのでしょう。それは、ちょっとしたひと言です。


登録ページに「備考欄」や「自由記入欄」があるでしょうか? なければ、登録を求められるであろう履歴書の「備考欄」の中が使えます。職務経歴書の「職務概要欄」の上に一行足すこともできます。「転職する意思が固まりましたので、登録しました」と、ひと言添えましょう。


たったこの一文で、転職エージェントの「この人と最高の企業の橋渡しになろう」というプロ意識に火がつきます。


「いつまでに転職したいのか」も入れましょう。転職の本気度をダメ押しできます。


「そんなに細かく決まってないですよ」という場合でもOKです。転職活動の平均的な活動期間である「3.5カ月」を目安に使いましょう。伝える転職希望期間が短すぎても長すぎても、転職エージェントは本気になりづらいからです。


■ほとんどの転職希望者はしない「ひと工夫」が大切


「来月には転職したい」ですと、「とりあえず入社させて、すぐ退職しないように3カ月くらいフォローしよう。とりあえず、企業から紹介手数料を満額取れればいいか」と考える悪魔の転職エージェントの食い物にされます。



佐野創太『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)

一方で、「1年後には転職したいです」だと「気が変わりそうだな」と思われて、あなたの意思が尊重されません。3.5カ月を想定すればOKです。


登録段階での目的は、転職エージェントにあなたの転職意思の強さを理解してもらい、ピッタリの求人を運んでくる特別待遇を受けることです。


知っていれば、誰にでもできる工夫なのに、ほとんどの人がやっていません。ひと工夫で転職活動がハードになるかラクになるか明暗が分かれるのに、です。


ですから、登録といった一見すると小さなコミュニケーションにも思いを込めてください。転職エージェントはあなたの分身。影武者として利用できるのです。


ベストは、第3章で紹介した資料「上司リファレンス」「顧客リファレンス」「仕事の資料まとめ」「自分大全」「部下まとめシート」などを、登録の段階で共有しておくことです。


しかし、「登録段階で、そこまでは用意できる時間がない」と感じたら、それはそれで大丈夫です。


まずは本気の姿勢だけでも示してください。ほとんどの転職希望者はしないひと工夫をすることで、転職エージェントがあなたを特別待遇するために動き出します。


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佐野 創太(さの・そうた)
企業顧問、「退職学」の研究家
1988年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、2012年パソナグループに入社し、転職エージェントとして従事する。法人向けの研修会社に転職するも1カ月で早期退職し、無職となる。パソナグループに出戻り後、新規事業の責任者として求人サイトを立ち上げる。介護離職を機に2017年に独立。新規事業のマーケティング、コンテンツ、成長企業の人材育成の顧問として活動しつつ、退職学の研究家として20代から50代まで1200人以上のキャリアアップを実現させる。著書に『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法』(サンマーク出版)、『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)がある。
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(企業顧問、「退職学」の研究家 佐野 創太)

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