「社長が欲しがる人材」が、課長に敬遠される理由

6月22日(月)9時0分 ダイヤモンドオンライン

社長の「こんな人材がほしい」という要望は、現場の管理職からすると、受け入れることが難しい

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王貞治さんが対談で語った

「こんなバッターが欲しい」


 先日、長嶋茂雄さんと王貞治さんの夢のON対談をテレビで見た。しかも司会は星野仙一さんである。私と同世代であれば、野球ファンでなくても思わず見入ってしまうのではないだろうか。


 そんなかつてのスーパースターたちは、現在の野球界を憂いており、「人気を取り戻すために」どうすればよいか語りあっていた。


 その場で王さんが語ったのは、「4打席あったら3三振1ホームランの選手が出てきてほしい」ということだった。おそらく念頭にあったのは、長嶋さんのデビュー戦の4打席4三振であり、豪放磊落なかつてのスター選手たちのイメージであろう。


 たしかに、王さんの言っていることはよくわかる。豪快なスウィングの三振で球場を沸かせる一方で、ここぞというときにホームランを打つ記憶に残るような選手がたくさんいれば、たしかに試合は盛り上がる。見ているほうも大喜びするに違いない。でも、本当にそんな選手を多く輩出することはできるのだろうか。非常に面白い対談だったが、私は企業の経営トップが語る「魅力的な人材」とよく似たものを感じて、よほど覚悟を決めないと「難しいだろう」と思ってしまった。


 この手の話はビジネス界によくある。たとえばトヨタの豊田章男社長も、「仮にヒットは打てなくても、バッターボックスに立ったことを評価したい」と発言したことがある。つまり、「失敗しないように挑戦しない人」ではなく、「たとえ失敗しても挑戦をいとわない人」を応援するということだ。


 この発言も共感できる。多くの人がそう感じるだろうし、トップのこういった発言は就活向けの企業パンフレットに掲載されたりして、「そんな攻めの精神のある企業に入社したい!」と考える就活生のファンを増やしたりもする。それに、豊田社長も本当に心の底からそう思っているのだろう。綺麗ごとだと否定するつもりはまったくない。




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