新入社員「副業したい」約6割 キャリアを焦点に議論

6月22日(金)8時58分 STANDBY


産業能率大学は6月20日、2018年度「新入社員の会社生活調査」の結果を発表した。「副業したい」という新入社員が約6割という結果に、ネットで議論が巻き起こっている。

調査は、同大が運営するスクールで「新入社員セミナー」を受講した、109社445人の新入社員を対象に実施。会社に副業ができる制度があった場合、利用したいかと質問すると、「利用したい」が26.6%、「どちらかといえば利用したい」が30.0%。合計で約6割の新入社員が副業を希望することがわかった。

同大によると、「テレワーク」や「時差出勤」を望む声も多かったことから、「新入社員の働き方に対する多様なニーズがみてとれる」と分析する。

さらに、将来支給される年金についても調査しており、年金を老後の収入として期待しているかを尋ねると、「どちらかといえば期待していない」が37.3%で最多。「期待していない」とあわせると約6割が期待していない結果となった。

調査結果を受けTwitterでは、

“多分、企業に入って新入社員で副業したいと考えるひとは仕事ができない。まずは小さなことでも結果。経験→結果→スキル→個人価値が生まれる。”
“副業推奨派ではあるけど、新入社員については否定的だな。まずはこれまでの経験値からなりたい職業に一旦就くわけだから、まずはそこ一本で一年でもいいから頑張れよと。”

と本業が充実してこその副業と考えるユーザーは多く、批判的な声が続出。一方で、

“「本業」が何か定まらない新卒のうちから、副業を始めるは大賛成。最初に入った会社に依存したキャリアを築きがちなので、可能性を狭めずにあらゆる好奇心を試せば良い”
“これ、面接しててホント良く聞く。個人的にも副業は賛成派で、するなら「複業」として本気でしてほしいかな。”

と将来のキャリアを見据えたうえで賛成という意見も挙がっている。さらに、

“メインの仕事がダメになった時の保険的要素もあるんですかねぇ…、メインの仕事を辞めるときの食いつなぎがあれば、メインの会社も何かあったとき辞めやすいでしょうしね。”
“いたって普通の考え方。逆に今の企業で一生頑張りますなんていう人の方が大丈夫か?というところです。”

と将来の不安に備える意味で、副業に関心をもつことは必要とする意見もあった。

厚生労働省は2016年12月に「働き方改革」の一環として、正社員による副業・兼業を原則容認する方針を表明。今年1月には「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を示し、モデル就業規則の「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という規定を削除した。大手企業でも副業解禁が相次ぐなど、副業・兼業推進の流れが加速している

「副業」に対する関心が高まる中、今年度の新入社員は、年金に不安を持っているとの結果から見ると、将来のリスクに備えてという考えもあったのだろうか。とはいえ、本業がまだ一人前ではない新入社員という立場だけに、キャリアを焦点に賛否両論が巻き起こってしまったようだ。
(山中一生)

■関連リンク
2018年度 新入社員の会社生活調査
http://www.sanno.ac.jp/research/fresh2018.html

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