シリコンバレー研修で心に火がついた中学生の可能性

6月24日(月)6時0分 ダイヤモンドオンライン

2005年に行われた米スタンフォード大学の卒業式での故スティーブ・ジョブズ氏のスピーチは、今も多くの人を魅了する伝説のスピーチだといわれる Photo:AP/AFLO

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「Stay hungry, stay foolish」——。米国が卒業式シーズンを迎える6月になると毎年、この言葉を思い出す。今や伝説となった故スティーブ・ジョブズ氏のスタンフォード大学卒業式でのスピーチの一節だ。シリコンバレーに生きるわれわれの心に、今でも真っすぐ突き刺さる。


 意訳すれば、「常に求めよ。決して分かった気になるな」だ。だが、これには「チャレンジすれば失敗もあり、己の無知さを知る。それが人を成長させる。常に先を求め続けよ」との思いが込められている。「他人の雑音に惑わされず、自分の心の声を聞け」と若者の自立を促し、シリコンバレー精神の価値観を見事に表現している。


 一方の日本は、周りの空気を読み、失敗の回避を最優先することが重要視される。それでは、イノベーションは起こらないし、新しい時代への発展も望めないだろう。


 私は、そんな日本を変える第一歩として、教育の見直しが欠かせないと考えている。ジョブズ氏の言葉を体現するチャレンジ型のリーダーを多く生み出すシリコンバレーは、大いに参考になるはずだ。


 そうした考えから、最近シリコンバレーへの研修旅行がはやっているが、多くはただの観光とさほど変わらない。ただ、幾つかものすごい成果が上がっているケースがある。中学生のシリコンバレー研修だ。


“内なるもの”が変わる


 一つは、神奈川県の聖光学院。今年で5回目となるが、生徒たちは毎回多くの気付きがあるようだ。特徴的なのは、シリコンバレーで実際に戦っている「本物」の人たちと直接交流して意見交換することだ。それを通して、英語が理解できず質問できなかったことを悔しく思い、真剣に英語の勉強を始める者、研修中に組んだチームで新しいプロダクトを継続開発することを決める者、現地のロボコンの見学で刺激を受け、ロボットプログラミングのチームをつくる者など、具体的な行動につながっている。


 この取り組みの立ち上げで中心的役割を果たしたのが、元経済産業省の五十棲浩二氏。経産省から米国留学中に私の会社でインターンをした。帰国後、「好奇心を持って課題に果敢にチャレンジする人材を輩出するには教育が肝心だ」との意を強くし、経産省を辞して母校の聖光学院に校長補佐として転身。新たな教育プログラムの目玉としてシリコンバレー研修を開始したのである。


 もう一つは、都立富士高等学校附属中学校の取り組みだ。聖光学院と同様、中学3年生二十数人がシリコンバレーで「本物」の人たちと交流。引率した教師によれば、「研修中に、生徒の“内なるもの”が時間単位で変わっていく様子が見られた。人生を変える研修だったといっても過言ではない」ものだったという。





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