経営学的にも「何もしないリーダー」がベスト? 入山章栄×藤沢久美 特別対談【前編】

6月27日(月)11時0分 ダイヤモンドオンライン


経営学者の入山章栄氏(早稲田大学ビジネススクール准教授)と、1000人以上のトップリーダーを取材してきた藤沢久美氏による対談。

世界のリーダーたちとの直接対話から導いた藤沢氏のリーダー論『最高のリーダーは何もしない』を、入山氏は研究者としてどう読んだのか?

2回にわたってお届けするスペシャル対談の前編!!

(構成/高橋晴美 撮影/宇佐見利明)


ビジョンの重要性は

経営学で裏付けられている


【入山章栄(以下、入山)】藤沢さんの『最高のリーダーは何もしない』、読ませていただきました。本当に面白かったです。まず感想をお伝えしておきますと、僕は内容について100%賛成、完全に共感しました。

僕もアメリカらから日本に帰ってきて以来、多くの経営者の方とお話していますが、その中で感じてきたことがそのまま書かれているかのようです。


【藤沢久美(以下、藤沢)】ありがとうございます。そう言っていただけて、とてもうれしいです。この本が経営学者である入山さんにどう映ったのか、また、経営理論の最前線ではリーダーシップがどのように語られているのかについては、すごく関心があるんですよ。


【入山】実は最近、『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』で連載している「世界標準の経営理論」でも、世界のリーダーシップ理論を総ざらいしてまとめました。その根底にあるのは、まさに藤沢さんがおっしゃっていることと同じです。

世界中の経営学者が真剣に考えて得たリーダーシップ理論と、藤沢さんが1000人以上の経営者と会って経験則的に導いたリーダーシップの本質が、根底では共通している。というより、ほとんど同じです。違うところがあるとすれば、藤沢さんの本のほうにむしろ「新しい部分」があるということですね。


【藤沢】本当ですか?私は研究者ではないので、そこまで理論として普遍化できている自信もないんですが…。


【入山】まず、リーダー論において、とくにビジョンが重要というのは、経営学の世界でもかなり一般的に認められている考え方です。


【藤沢】私は、リーダーシップにおいてビジョンが重要だと思っているのですが、同時に、経営という観点でもビジョンが必要だと思っています。変化が激しいこれからの時代、中期経営計画のような計画って、もうまともに機能しないし、来年は何で稼げるかもわからない。ビジョンがなければ企業も経営者も動くことができません。


【入山】本当にそう思います。欧米のグローバル企業でも、ビジョンが重視されるようになっています。




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